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妻のいる天国かと思ったら異世界でした  作者: 鈴月桜
第18章 光国と闇国
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キャンドルサービス

町の外にある道路で、クリカが車を出した。


6人乗りなのでギリギリ座席に座り、クリカの命令で車は動き出した。


「スワ町に行って!」


カミン通りがある方面ではなくて、反対方向に道を進む。


「もっと奥まで道路を進めると小さな村があるわ。そこで1泊してから、森を抜けましょう。森には宿泊所が無いから1、2週間分くらいの食糧を買って行きましょう」

カシムが説明すると、リオキがカシムに質問する

「カシム姉ちゃん。何でそんなに時間が掛かるの?」


「行けば分かるけど、人が通るのが精一杯の場所や大きな川や大きな山を越えて行くから時間が掛かるのよ。それに闇国の領地だから、どんなトラブルに巻き込まれるか分からないし、闇国の国王が殺害されたのが本当ならば、何が起こるのか予測不能よ」


「え~いやだな~」


「もう、リオキはワガママ言わないの!」


そんなに激しい道なのか?


車の中は闇国の国王の話になる。


「ところでエミンって?」


コサイが話始める

「エミン様は女性だったのよ。とてもきれいで白い服に身を纏い、白い翼が生えているのよ。」


本当に天使なのだろうか?


「天使と言えば、ファミレスであった、あの小さな天使は?」


「アミン様ね。エミン様が亡くなったのなら、アミン様が次期、闇国の国王になるはずよ」


「へえ~」


「ただ、アミン様は小さいので、どうなるのかしら?」


「コサイはスワ町に着くまで、女言葉は禁止よ!分かった!」


「それは無理よ」


クリカの鋭い眼光がコサイに向けられる。


すると小さい声で

「それは無理だよ」

と言い直した。


それにしても、何とも怪しい世の中になる予感しかしなかった。


昨日までの町の復興作業や昨夜の遅くまで行われた宴会のせいか、6人はぐっすりを熟睡してしまった。


僕は夢を見る。

以前は妻の顔がタタンの顔であったが、今日の妻の顔は黒くて見えない。かろうじて口元だけ見えた。

夢の中の妻はウェイティングドレスを着ている。この衣装は披露宴できたドレスだ。

司会者のスピーチが聞こえる。

「新郎新婦の入場です。」

僕は妻と手を繋ぎ、キャンドルサービスのロウソクに見立てた火を二人で持ち、客席のテーブルに火を灯していく。

両親や親戚が僕と妙子に祝福の言葉を投げ掛ける。

ただ残念な事に、この夢では両親の顔も黒く霞がかっている。


そして最後に僕と妙子との共通の友人が座っているテーブルのロウソクに火を灯そうとした時、僕達が持っている火が消えてしまった。


「あっ!」


・・・・・

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