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妻のいる天国かと思ったら異世界でした  作者: 鈴月桜
第18章 光国と闇国
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ムワ家の復興

やけに親しそうだったが、確かラカロはクリカの父親と同じ歳と言っていたので、40歳代の中場ぐらいだろう。カシムは30.歳前後だから、歳の差は15歳ぐらいだろう。


ラカロにとってカシムは従妹とみたいな関係なのだろう。


しかし、カシムはラカロの事を

「ラカロ叔父さん、ありがとう」


「だから、叔父さんさんではなくて、お兄さんだと何度も言ってるだろ」


「ごめんね。おじさん」


いつも冷静に話すカシムの意外な一面だった。

僕の精神年齢は60歳なので、カシムとは一番年齢が近い。


そんなカシムが僕達の前では見せない、素で楽しそうに話す姿を見て思わず

「カシムさんって可愛いね?」


するとカシムが僕を見て

「マコトさん何を言っているのですか!」

と顔を赤らめた。


しばらく二人が着替えに部屋に戻る。僕とカシムは庭で二人が出てくるのを待つ事にした。


「カシムさんは、ラカロさんと親しかったのですか?」


「はい。血族は兄弟がいないので、近くにいる血族の子供と仲良くなる事が多いのです。」


「それで、ラカロさんと仲が良いのですね?」


「そうですね。私は小さい頃はラカロさんと結婚したいと思っていた程です。結局はラカロ兄ちゃんのままだったけど・・」


カシムさんの態度や表情を見て、ラカロさんに恋をしていたのだと感じた。


そしてノハルさんとラカロが外に出てきた。


4人は手を繋いで、ムワ町にテレポートする。変わり果てたムワ町を見てラカロが

「何だこれは!ひどいな」


ノハルは予想以上の壊滅状態である町を見て言葉を失う。

「とにかく早く家を建てましょう」


早速ラカロとノハルが町の様子を見に行く。

カシムは二人に「私もご一緒します。」

と二人について行った。


カシムもいつまで経っても女の子なのだと、カシムの二人を追い掛ける後姿を見て感じた。


「お兄ちゃんか・・」


僕も自身を奮い立たせて、町の復興を手伝った。


陽が暮れるまでは復興の手伝いをして、陽がくれるとカシムの城の1階で住民達と食事を楽しみ、徐々に住民との距離も近くなっていく。


そして1週間が過ぎた。


驚異的なスピードで建物が作られ、破損した建物も修復して行く。


「ヨシッ!これで終わりだ~」


ラカロが木のドアを建物に取り付けて叫んだ。


その言葉に住民が歓喜の叫びを繰り返す。

「やった~」


「出来た~」等、それぞれの言葉で叫んでいく。


この風景を見て、カシムが涙ぐむと、ラカロがカシムの頭を撫でて

「いつでも困ったら、俺を呼べよ」


カシムの目から涙が零れ落ちて

「うん。ありがとう、お兄ちゃん」

とラカロの腕に抱き着いた。


そして僕達は最後の宴会を城の1階で行うのであった。


皆が酒を飲みかわし、宴会は朝まで続いた。

僕もいつしか、1階の食堂の床に寝てしまった。

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