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ギャルゲの主人公と乙女ゲーのヒロインは、  作者: 涼風悠
ギャルゲーの主人公と乙女ゲーのヒロインは、恋人同士ですが、幼馴染の時より恋人同士っぽくないのですが、どうすればいいですか?

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ギャルゲの主人公と乙女ゲーのヒロインは、ゆるふわサブヒロインと一緒にお弁当が食べたい。 その5

 ゆるふわ宏美は、ホームルームの間、ずっと頭を抱えていたのである。チラリと郁人の方を見ると、窓の外を遠い目で眺めている。今度は、チラリと梨緒の方を見ると、両手で頬杖をついて、ニコニコ満面な笑みを浮かべて、幸せオーラ全快である。


(ドドド、どうするんですか~!! これ~!!)


 再度、頭を抱えるゆるふわ宏美である。もはや、担任の先生の連絡事項など頭に入ってこないゆるふわ宏美である。ホームルームが始まる瞬間に、郁人に頑張って、一緒に食堂(地獄)に行こうなと言われて、恐怖と絶望に落ちる宏美であった。


(ぜ、絶対にわたしぃは、昼休み食堂になんて行きませんし~、行かせませんからね~!!)


 何とかしないといけないと気合を入れるゆるふわ宏美である。いつの間にかホームルームが終わっていたのに気がつく宏美に、声をかける人物がいた。


「宏美ちゃん、一限目体育だから早く着替えに行かないと間に合わないよぉ」


 清楚笑顔でそう宏美に告げる梨緒である。チラリと梨緒の方を見るゆるふわ宏美は、笑顔を浮かべるのである。


「そうですね~…では、移動しましょうか~…と、ところで…今日は、本気で食堂に行く気ですか~」

「え? うん、もちろんだよぉ…郁人君が誘ってくれたんだしねぇ…フフフ、行かない理由がないよぉ」

「そ、そうですか~」


 ゆるふわ宏美は、ガクリと肩を落として、上機嫌な梨緒と一緒に女子更衣室に向かうのである。


 体操服に、女子更衣室で着替えている中、ゆるふわ宏美は、隣で着替えている梨緒との戦闘能力の差に絶望を感じる中、再度昼休みの話題を振るのである。


「り、梨緒さん…やはり、考え直しませか~? 食堂は混雑しますし~…きょ、今日は、教室でた、食べませんか~?」

「宏美ちゃん…どうかしたのかなぁ? いつも、屋上で食べているし、たまには食堂で食べてみたいと思ってたんだぁ」

「わたしぃ…人が多い所はちょっと、苦手でして~…食堂には、行きたくないと言いますか~」

「そうなんだぁ…じゃあ、私と郁人君の二人で行くねぇ」

「そ、それは~…ど、どうなんでしょうかね~…い、郁人様も誘って、教室で食べませんかね~?」


 必死なゆるふわ宏美である。梨緒は、体操服の上着を手に取り着替えながら宏美と会話する。ゆるふわ宏美は、梨緒が体操着を着る姿を見ながら、自分の胸を見て、触り、絶望するのである。


「でも、郁人君が食堂で食べようって言ってくれたんだしねぇ…食堂で食べようよ…宏美ちゃんも無理に付き合わなくていいよ…そしたら、私と郁人君の二人きりだしねぇ」


 満面な笑顔をでそう言われる宏美は、完全敗北するのである。その後、体育でも、何度かこの話を出すものの、幸せ全快の梨緒は、食堂で食べようの一点張りだったのである。






 体育の授業が終わり、梨緒を置いて、素早く着替えて教室にいち早く戻る宏美である。教室で、すでに着替え終わり、椅子に座って窓の外を眺めている郁人が居たのである。


体育の授業のサッカーの試合で、一人で3得点決めて、大活躍し女子生徒達にキャーキャー言われ、男子に憎悪を抱かれた人物が呑気なものであると内心呆れるゆるふわ宏美である。


「郁人様…り、梨緒さんがお昼の件すごく楽しみにしてるんですけど~!! どうするんですか~!!」


 非難の声をあげるゆるふわ宏美に、郁人は、ため息をつくと、自分のカバンをあさりだすのである。疑問に首を傾げる宏美である。


「ほら…これをやるから…安心しろ」

「え…なんですか~…漫画雑誌ですか~?」


 郁人は、カバンから漫画雑誌を取り出す、月刊誌でも、最強の分厚さを誇る漫画雑誌である。


「ああ…これを…腹か胸の中に入れておけば…刺されても大丈夫だからな」


 郁人は、もう一冊同じ漫画雑誌の前月号を取り出すのである。ドヤ顔の郁人に、絶望の表情を浮かべるゆるふわ宏美である。


「な、なに言ってるんですか~!! なんで、ただ、お昼ご飯食べに食堂に行くのに漫画雑誌を忍ばせないといけないんですか~」

「安心しろ…ゆるふわ…お前なら、使いこなせるはずだ」


 郁人は、ゆるふわの胸を見て、にこやかにそう言うのである。あ、ああ、と怒りに震えるゆるふわ宏美である。


「い、いくとさまぁ~!! わ、わたしぃの胸を見て、そう言いましたね~!! 酷いですよ~!!」

「じゃあ…いらないのか?」


 郁人は、サッと漫画雑誌をゆるふわ宏美から取り上げるのである。宏美は、取り上げられた雑誌をジーっと見つめる。


「…いちよ…頂いておきますね~…な、なにが起こるかわかりませんからね~」

「ああ…一緒に、食堂(地獄)に行こう…大丈夫だ…何かあれば、コイツが守ってくれる」


 漫画雑誌を受け取る宏美に、うつろな瞳で、漫画雑誌を叩いてそう言い放つ郁人である。そんな、郁人に不安を覚える宏美はジーっと受け取った漫画雑誌を見つめる。これがあれば、もしも、刺されても大丈夫ですかね~と考える宏美である。そんなことを考えていると、ハッとなる宏美である。首を左右に振り、諦めてはいけません~と思い直す宏美である。


(ダメですよ~!! このままではいけませんよ~!! 絶対にこの作戦は止めないといけませんよ~!! わたしぃはまだ死にたくはないんですから~!!)


 宏美は、二限目の授業が終わった後に、7組の教室に向かうことを決意するのである。そう、郁人と梨緒の食堂行きを止められないなら、美月達の食べる場所を変更すればいいと考えた宏美だったのである。


ここまで読んでくれてありがとうございます。ぜひ、ブックマークと評価もよろしくお願いしますね。


さて、しかし、漫画雑誌まで用意する郁人の覚悟は物凄いものである。しかし、郁人も宏美も、梨緒の事を何だと思っているんでしょうね。まぁ、ヤンデレと思っているんでしょうが…さすがに、いきなり刺してくることなんか、たぶんないと思いますよ。


次回は、美月達を説得する宏美ちゃんです。ひろみん…もうゴールしてもいいんだよ。


では、次回の更新もよろしくお願いしますね。

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