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39話 精霊狩りと事情聴取

シェダルを闇領域に入れ安全を確保したので、俺は闇領域から出る。ここまで騒ぎになっているし、このままだと他の教員が助けに来るかもしれないな…闇領域がバレると面倒だな…それまでにこいつらを殺せばいいか。


「かかってこいよ。赤い蠅ども」


俺がそう言うと、ブラッディピクシーは何も反応せずひたすらに闇領域に突撃している。少々腹が立ったので、近くにいた1匹を切り殺す。かなり強いとロットから聞いていたので全力斬ったが大した抵抗もなく1匹のブラッディピクシーは真っ二つになった。その瞬間、周りに飛んでいたピクシーどもが俺を見てくる。気持ち悪…


『ブラッディピクシーなどの悪意に満ちた精霊(アンシリーコート)は、1匹の獲物に固執しやすい傾向があります。しかし、思考が単純なので標的を変えやすい所もあります。』


ってことは今1匹殺したから、今までシェダルが標的だったが今は俺になったてことか。すげーわかりやすい小人だな。

と、考えていると突然1匹のピクシーが高速で飛び掛ってくる。すぐに飛んでくるピクシーに合わせて剣を振い殺すが


「痛っ!」


すぐ後ろから飛んできたピクシーに気づかず、鋭い爪で背中を切り裂かれた。燃えるように背中が熱くなる…

っくそ…こいつらも連携するのかよ…だったら、丁度いい。試したいことがある

俺は両手で剣を持ちスキルを発動させる。初めて使うんだが使えるよな…

ピクシーたちは同時に俺に襲い掛かってくる。1匹に構えば8匹に襲われるか…


「『スラッシュ』」


初めて剣術の追加スキルを使った。使い方がわからなかったので、そっと口にしてみた。すると、体が勝手に剣を横に振り、前から飛んできたピクシーを切り裂いた。そして後ろから攻撃を仕掛けてきたピクシーの攻撃を前に転がるように躱すと、追加スキルが終わったようだ。しかし、躱すこともできるのか?…でも、攻撃スキルだろ?


『説明します。追加スキル終了後、身体機能的に無理がない範囲で次の攻撃動作ができる状態になります。今のは可能でしたが、どうかわしても攻撃が当たったり、身体能力的に回避は不可能だった場合は発動しません』


ほほ…これはいいことを聞いた。ここまでしてくれるとは、ありがたい機能だな。さて、そろそろ時間もない。

さて、実験だ。暴れさせてもらうぞ



それからスキル「スラッシュ」の連発で瞬殺した俺は現在ピクシーの遺体からスキルを奪っている。少し部屋の形がおかしくなっているが気にしない…

ピクシーはどのようなスキルを持っているかわからないがかなり強いだろう。全員のスキルを奪ったので、闇領域を解除しシェダルを担ぎ上げて部屋から出る。時間としては5分ほどか?…

廊下では、部屋を覗き込んだまま固まったラフティとカフ。女性の方は既に怪我が治っているようで、小さな寝息を立てている。俺は未だ固まっている二人の頭に身体強化されたデコピンをそれぞれの後頭部に当てる


「いたっ!」

「っ!…」


二人は硬直からとけ頭を押さえて俺を見てくる。お前らは双子かっ

ラフティはそっと俺を見ると、すぐに視線をそらし寝かせたシェダルに聖魔法をかけ始める。相変わらず無口なやつだ。一方カフは何か言いたそうなしながら、俺の目を見てくる。


「その…兄様を…助けてくれて…ありがとう…」


「ま、成り行きだ。それに困ってたら助けるのが当たり前だろ?なんせ俺たち友達なんだっけ?」


「…ふふ…ああ!全くだ!」


カフは噴き出すように笑い、手を差し出してくるので俺も応えるため手を握り返す。

そこで思考を切り替える。一番の謎だ。なぜ、ギルドでもかなり強いだろうピクシーが部屋にいたのか…この女性がやったのか?…

俺は寝ている女性に近づくと身体を調べ始めた。スキルか?…いや、何かあるかもしれない…

しばらく真剣に探していると、横にいたカフが顔を真っ赤にして俺を見ている。


「どうかしたか?…」


「ディ…ディルは…その女に…そのそうやって…その触っているのか?…」


「あっ!そういう意味じゃない。少し調べたくてな!決してそういうわけじゃない!」


「そっ…そうなんだ…」


だいたい調べ終わったので女性から手を離す。ふと視線をラフティに向けると口パクで「エッチ」と言われたが気にしない。スキル無表情だ。無表情…。しかし、探したが何もなかったな…やはりスキルか?…


『お答えします。部屋の中に召喚陣の描かれた革がおいてありました。おそらく、あれが原因では。』


部屋の中か…探してみるのも手だな。

俺は部屋に入ると机の上に置いてあった革の召喚陣を見つけた。シェダルの血で染まっているが…まあ、これは貰っておこう。何もないか部屋を散策するが、目立ったものはなかった。部屋から出て廊下に出ると、寝ていた女性が目を覚ました。


「大丈夫ですか?…あのー」


俺が話しかけるが一切反応しない。いや、遠くを見たまま動かない。何だ?これ…何かが抜けたような…

すると、バタバタと足音とともに数名の教員が向かってきた。どれもかなりの装備で、迫力があるな…


「おい、何があったんだ?報告してみろ…シェダル…シェダルなのか!?」


一番最初に、聞いてきたのはウルサ・マヨルだ。ウルサは治療されているシェダルを見ると目を見開いていた。それから他の教員もシェダルの様子を見ると固まった。すると、カフがマヨルを見ながら全員に聞こえるような大きな声で説明する。


「風紀員として「右剣校舎」側の森の警備をしていました。その時、女性の悲鳴が聞こえたので、担当のプレント先生に他の先生に連絡してもらい、自分たちは悲鳴の元に向かいました。」


「ああ、俺たちもその連絡があり、駆けつけた。続けてくれ…」


「はい。私と兄はすぐに原因であろうこの部屋を見つけ、中に入りました。」


「こ、これは…なぜ扉がこんな状態なんだ…」


ウルサが扉を見つめながら固まっている。ありえないとでもいうかのように、固まるのでカフは大きな咳をしウルサを硬直から戻す


「続けます。扉に入ると中でブラッディピクシーが10匹、そちらの女性の手足を引張ている状態でした。」


「ブラッディピクシーだと!?早く扉を閉めろ!結界を…」


ウルサがそういうと、一緒に来た先生方が部屋を警戒する。杖を構え、剣を構えまるで怯えるように。

俺はそっとため息をつきながら、先生方に告げる


「大丈夫です。全て殺しました…」


「な、何?…」


ウルサが睨むように俺を見てくるが、気にせず流す。何か勘違いをしていたかもしれない…

この学校では俺より強い人間がいて、俺より堂々としているものだと思っていたが…確かにピクシーには手間取ったが、そこまで強いとは思えなかった。


「カフ…続けろ」


「ああ。そして兄様は素早くピクシーの気を惹き、私は兄様の指示で女性を抱え部屋から脱出しました。しかし、兄様はピクシーを外に出さないために一人部屋に残られました。その時、ディルが現れ扉を破壊し一緒にいたラスティが女性の治療を行いました。ディルが全てのピクシーを殺し兄様を助け出してくれました。それが今の状態です」


「ははは!信じられん!貴様がブラッディピクシーを殺したか!」


ウルサは腹を抱えて大笑いをする。目には涙まで浮かべている。少し腹がたつな…


「ええ。んじゃ、俺はこれでいいか?…眠たいもので」


「ああ!明日話を聞くかもしれないがいいか?」


「わかりました。では…いくぞ、ラスティ」


「うん…カフちゃん、治っているから…それと、ディル…カッコつけてるけど、背中破けてる…ダサい」


「なっ!」


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