22話 礼儀と謎の武器商人
最後なのですが、どうも消えてしまっていて、バックアップもないので、書き直しで補完しました。消える前から読んでいただいた方には混乱させることになってしまって申し訳ありません…
ミスばかりですが、これからもよろしくお願いします…
3人が横になっている馬車の扉に入り、誰かを救助していく。それを、遠くから心配そうに見つめるカフ…
なんだコイツ…自分でやらないのかよ…さっき、返事したろ…まあ、いいや。
俺は倒したオークのもとに向かう。そっと不自然にならないよう膝をつき、そっと右手を死体に乗せ目を閉じる。今まで奪うときは周りに誰もいなかったのだが、今はカフなどが居るしな
すると、先ほどまで馬車を見ていたカフがすぐ脇に立っていた。
「それは?」
「礼儀…かな」
「礼儀だと?」
カフは腕を組んで俺の発言を考えているようだ。あれ?この世界はあんまり、こういうの無いっぽいか?…
さ、さあ『狂言』よ出番だぞ!…このスキルは意外にも状態スキルで、発動状態は嘘の内容を考えるだけだ。追加スキルは、まだわからない。てか、嘘の追加スキルってなんだろ…いつか分るから楽しみだな。
「命を懸けた戦いで敗れたとしても、それでおしまいではあんまりだろ。せめて安らかに眠れるように、祈ってやるんだ。」
「そうか…素晴らしいな…」
「そうか…」
「私も同じく祈ろう…「カフ!どこです!カフ?」…は、はい!ただいまっ!」
カフが俺の隣で跪いこうとすると馬車から女の声が聞こえ、カフは焦るように走って馬車に近づく。その間に俺は次々と祈るようにオークの魂からスキルを奪っていく。すべてのオークからスキルを奪ったので、ふらふらと馬車に近づく。馬車の運転席は大きな木にぶつかり拉げていた。脇には運転していたと思われる男の死体があった。頭が首を押し、首が体にめり込んでいる。首がないぜ…こりゃ、即死だろうな…
目が開いていたのでそっと、手のひらで瞼を下ろす。刑事ドラマとかでよくあるやつだ。手を合わせ祈りながら魂を奪う。うまいうまい…笑いが止まらないな。まだ欲しいな…そうだ。この馬を頂こう…
「なあ、カフ…馬はどうするんだ?…」
「ああ…どうやら、足がダメみたいだな。可愛そうだが…」
表情が暗くなるカフに対して、満面の無表情で俺が空気を読む。
「そうか。それは俺が引き受けよう…」
「ま、まて!それは悪い。持ち主の私が…」
「任せてくれ……」
まだカフが何か言っていたが、無視してそっと馬に近づく。馬は横たわり、首だけを俺に向けてくる。まっすぐな瞳で俺を見つめる。この馬は…望んでいる…
「すまない…」
俺はそっとつぶやくと、馬の心臓を狙って剣を刺す。なるべく、見た目をよく殺してやりたかった。それが一番いいと思えたからだ。びくりと一瞬震えると、完璧に目が死んだようで動かなくなった。そっと剣を抜き、血を払ってから剣を鞘にしまう。そして、祈るようにスキルを奪う。
ここまでスキルを奪ったのは初めてだな。なにかリスクでもあるのかとも考えていたが、どうやら無いみたいだ。俺はワクワクする気持ちをスキルの無表情で隠す。
さて、取れるものは取ったんだ。俺はすでにここにいる理由はないので、再び地図を取り出し道を進もうと先を見るとすでに村が見えていた。地図を見直すと、学園までの道で唯一の村だ。この村から先はすべて学園のものになっている。腹も減ってきた事なので、村で一休みしよう道を歩き始めた。
後ろからカフが声をかけてきたが、無視して先に進む。三人はやっと女の子を馬車から救助できたようだ。カフは必死に女に子に構っているようなので、俺は逃げるように村を目指す。
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村の門らしきところについたが、門番のような人影はなく普通に入ってこれた。いいのかこれで…この村の名前はわからないが、人が多く行き来しているのでかなり栄えているんだろう。
恰幅のいいおばさんが、大きな声で薬を売り、筋骨隆々のおっさんが金槌片手に武器を売っている。俺は適当に店を冷かしながら歩く。
店を冷かすついでに、この村で手に馴染む安めの剣を一本買う予定だ。ここまでの旅で、ウォッカからもらったこの剣の強さは十分理解できたことで、特別な時以外は使わないと決めた。なので、普段使い用の剣を買おうと思う。。薬など欲しいものは多いが、あまり金銭は持っていないので我慢だ。
しかし、学園前の唯一な村なだけあって、多くの子供が居るな…俺も子供か…ざっと見ると、俺と同い年くらいの奴から、高校生くらいまでだな。それ以上の年齢層は販売側だな。
「ぐぅ〜…」
腹の虫が大きな声で鳴くので、適当なところで昼食を取ろう。村をのんびり歩いていると、村の中央に噴水があったので腰掛ける。胡坐をかいた老人の像の両手から水が噴き出しているのだが、その老人の像1mほど宙に浮いている。ファンタジー感半端ないな……
俺はそっと黒い吃驚箱から、この前の晩飯のパンを食べる。焼きたてのパンをかじり、ぼーとしていると視界にあまり人気のない武器屋が見えた。食べながら遠く目で見ると、店主らしき男が生徒たちを睨むように見ていた。多分だが、端から見れば幼い子供たちを見てくる変態に見えるのだろう…
素早くパンを食べ終え、武器屋に向かう。店主は危なそうだが、あまり人気がいないのはありがたい。もう一つ、店主のガタイはよくそれなりに強そうに見えたからだ。勝手な想像だが武器商人はムキムキだろう。
「すいません…武器を見てもらいたいのですが…」
「ん?…そうか。お前は剣を使っているようだな…剣術のスキルレベルはいくつだ?」
確か今のスキルを素直に話しても信じないだろう…いや、絶対バカにされるか頭がイタイ子だと 思われるだろ…
「えーと…確か2です…」
「嘘だな。…これだな。おい、振ってみろ」
店主は外に置いてあった剣の詰められた樽の中から剣を見繕い俺に渡してくる。俺は片手で、しかもできるだけ力を入れずに降る。店主は腕を組みながら俺を見てくる。
ある程度素振りをしてから、店主を見る
「そうか…。それで、スキルレベルはいくつだ?」
「3です…」
「それも嘘だな…その筋肉のつき方で2、3なわけない。素振りの速度も、その迷いのない敵を倒す剣筋だ。しかも、習ったのは騎士だな…」
「な、なぜ?…」
「なぜって、明らかに対人だろう。そこらへんの兵士が教えたらもっと大振りに触れと説教されるレベルだ。」
この店主…やばいな…かなり強いんじゃないのか?…ほら、元ギルド最強の剣士だったとか…
これは素直に話すべきだろう…
「わかりました…スキルレベルは7です…」
「…は?おいおい、嘘つちゃダメだぞ。」
「え?…」
「最近の子供はみんな嘘をつくな〜4ってところだろ?」
「はぁ…」
店主に素直に話した俺がバカだった…多分たまたまだったんだな…
何か腹たってきた…なにこれ…はぁ…ここで消しちまうか…
俺は剣を両手で握ると、店主に振る。店主が驚き後ろに後ずさりをすると同時に、足を払い胸ぐらを掴み剣を首元に近づける。
「ヒィ…」
店主が情けない声を指すので、殺す気失せたので剣を下ろし胸ぐらも離す。




