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登場人物まとめ

*本編のネタバレがありますのでご注意ください。



▷アイネア・バラダン


伯爵家の一人娘。前世の記憶を持つが、とても曖昧なため自覚が無い。父親からはキツめの目元と暴走癖を、母親からは髪色と呑気さを受け継いでいる。

空色の髪と蒼海色の瞳という寒々しい見た目のため、近寄りがたい雰囲気がある。美人の迫力も相まって、話しかけると高確率で怯えられる。が、彼女の一途で優しい人となりを知る者達からは、とても慕われている。領地のあちこちに出没するので、領民からもよく知られ、親しみを持たれている。

普通は怒るだろうと思われる場面でも、けろりとしているくらい気長な性格だが、大切な人達を傷付けられたら激怒する。怒りが大きいほど、冷淡になっていくタイプ。

過去の出来事から、無意識に泣くのを我慢してしまい、限界がくると熱を出して倒れる。自分の事には疎いので、恋心にも鈍感だったが、なんだかんだでユニアス一筋。というより、恋も愛もユニアスしか知らない。


父:アンドリュー

重度の親馬鹿だが、それを本人の前では出さない。愛情と甘やかす事を履き違えない、父親の鑑。渋いおじさまで、若い頃はイケメンだった。顔が厳ついのでアイネア以上に、他人から怖がられるが、例外だったのは妻と娘。


母:リィサ

若くして亡くなってしまうが、アイネアの前では決して弱った姿を見せなかった、芯の強い女性。その強さにアイネアも憧れている。おっとりしながらも、暴走する夫を制御する術に長けていた。


祖母:ジョアンナ

典型的な貴族夫人。富や名声に目がくらみがち。その性格が祟り、自分の息子を死に追いやる一因を作ってしまった。



▷ユニアス・シャレゼル(旧姓)


侯爵家の三男。アイネアよりも一歳年上。幼少期は小太りで、顔中にそばかすがあった。濃いめの金髪に紫紺色の瞳を持ち、穏やかさが滲み出ている。

頭脳派の長兄、肉体派の次兄、どちらもずば抜けて天才的だったため、両親から何の期待もされず、強い劣等感があった。しかしアイネアと出会い、共に過ごしていく中で克服し、文武両道のイケメンへと成長する。だが、予想の斜め上を行くアイネア相手では、格好がつかない事がほとんど。

在学中は非常にモテたが、本人はアイネアしか見えていないので、他の異性にはまったく興味が無かった。使用人達やあのアンドリューでさえも認めたほど、アイネア一筋。一歩間違えれば病みそう。利き腕を失っても、献身的な妻が居てくれるので、多少の不便はあるが不幸だとは感じていない。

多分、子供が生まれたら、強く叱れない甘々な父親になると思われる。厳しく躾けるのは実体験のあるアイネアの方がきっと上手。


友人:デュラン

番外編に登場。ユニアスとは身分に開きはあるが、軽口が叩きあえる仲。

アイネアのように根が真っ直ぐな事、ビルガに恋心を抱いていた事により、ユニアスに友人認定してもらえた。



▷ビルガ


真っ赤な髪をボブカットにした、才色兼備を体現している美女。

リット子爵家に生まれ、レーサンテス伯爵家で育ち、一般人になった苦労人。アイネアとは生涯に渡る親友となる。

成績優秀で、作家としての才能もあり、何をやっても器用。律儀で気遣いのできる女性であるが、クーザ限定でツンデレを発揮する。女性から男性に触れる事すらふしだらだと思う、かなりの奥手。


婚約者:ライリー

三十路の女好き。ただし美人に限る。ビルガが降格した後、婚約は消滅し、年増の女性と無理矢理結婚させられた。顔は悪くないが、不誠実な性格故に、ビルガには最後まで嫌われていた。



▷バート


バラダン家の家令。割と失礼な事でも平気で口にする。だがしかし仕事はできる。既婚者で、アンドリューと歳が近く、年頃の娘もいるが苦労している様子。

実はアンドリューが領主の座を譲ると同時に自分も引退する予定だったが、アンドリューの急逝により、アイネアが領主となった後もバラダン家に留まっている。



▷エルザ


アイネアの元・専任侍女。アイネア暴走時のストッパーでもあった。バートと並んで、ばっさりとした物言いが多い。現在は二児の母である。



▷クーザ


孤児院で暮らしていたが、描いていた絵がアイネアの目に留まり、彼女の専属画家になった。深緑色の髪と長い前髪のせいで、根暗そうな印象を受ける。口は悪いが、敬語を使おうと思えば使える。アイネアの希望を叶えるため、模写、図案、肖像画、少女漫画から少年漫画まで、なんでもござれの神絵師。

紆余曲折を経て、犬猿の仲だったビルガと恋人になる。



▷レギオン


茶髪の青年(調理中は頭にバンダナを巻く)で、ちょっとお調子者な性格。よく語尾に「〜っす」が付く。

祖父の影響を受けて料理人を目指すが、致命的な不器用が災いして解雇寸前まで追い込まれてしまう。しかし、彼の熱意を買ったアイネアによってお抱え料理人にスピード出世する。不器用な代わりに、非常に繊細な味覚を持っており、アイネアの難解な説明からでも見事に味を再現してみせる。クーザとは使用人仲間兼友人である。



▷ネーヴェル


明るい色の髪(オレンジ色に近い)をポニーテールにしたメイド。アイドル顔。

何でもそつなくこなすが、あがり症があり、パニックになると取り乱す。絶対音感の持ち主で、鳥の鳴き真似が得意。歌唱力だけでなく、作曲方面への才能も開花させた。

エルザの後輩であり、パルメナの先輩。



▷パルメナ


エルザの後を引き継ぎ、アイネアの専任侍女となった。いつも黒髪を一本の三つ編みにしている。生まれつき発声ができないので、手話か筆談でコミュニケーションを取る。

アイネアを命がけで守ると誓う、最強の戦士でもある。戦力的には、武神と言われているシャレゼル家の次兄と互角くらい。ユニアスに負けず劣らずのアイネア至上主義者。



▷レナルド・クラウディウス


公爵家の嫡男。髪色も瞳の色も薄いので、見る者に儚い印象を与える青年。ユニアスとはタイプの違う、色気のあるイケメン。三歳の時に耳が聞こえなくなって以降、塞ぎ込んでしまい、他者との接触を避けていた。しかし、アイネアについて知り、初めて自分から会いたいと願うようになる。アイネアを愛するが故に、彼女への想いを諦め、泥をかぶって社交界から姿を消した。


母:ベリア

年齢の割に若々しい夫人。悪どい手を使い、公爵夫人にのし上がった過去を持つ。そのため夫婦仲は冷え切っているが、贅沢な暮らしができればお構いなし。耳が聞こえなくなった時点で、息子を役立たずだと見なし、一切構わなくなった。


通訳:ケイル

物腰柔らかな人間を演じているが、とんでもない犯罪者。殺しの手際も良いが、頭も良いので、手話を難なく習得し、ベリアの手足となって暗躍していた。

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