表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
27/33

『若葉色のネイルカラー』他

お題をくださった皆さま、ありがとうございます。

・若葉色のネイルカラーで文章を書く


保育園実習で流石にネイルコーディネイトはまずいと思った。初日に先生に注意されて、慌てた。次の実習ではまっさらな爪で行くと、女の子達に「今日は爪、キラキラじゃないの?」と言われた。それで私は、短い爪に、優しい若葉色のネイルカラーを塗って、次の実習に出かけた。子供らは笑顔で喜んだ。


・苺と滑り台で文章を書く


みっちゃんは滑り台に夢中だ。とにかく、公園に行ったらずっと、上っては滑り、上っては滑り。でもね、僕、そのたんびにドキドキするんだ。だって時々、みっちゃんのパンツが見えるんだよ!最近は、苺柄がお気に入りみたい。こんなこと考える僕って悪い子なのかな?でも好きな子のこと、気になるんだ!







挿絵(By みてみん)



﨟たけた人のかんばせは、若さの放つ光もなく、ただ物柔らかにひっそり佇む。侘びた艶のある趣に、見る人は心騒がせることなく安らぐ。歳月だけが培えるものがある。それは古色帯びた宝のような優しく人を甘えさせる器量。薄曇りの空の下、揺蕩うように咲く人は、悲しい恋などもしたのかもしれない。






挿絵(By みてみん)



寒く暗く凍てついた闇に、プロメテウスが盗んだ天上の火が灯される。

知恵者の神は知っていたのだろうか?

やがて火が人々を焼き尽くすことを。

知恵者の神は知っていただろうか?

それでも温もりなしに、人は生きてはいけないことを。

マッチ数本の幻で、幸せに逝く少女がいたことを。







挿絵(By みてみん)



この世のどこかに永遠の花があると言う。その花を見た者は永遠を得ると。けれどそれは奥津城にあり、辿りつくのは至難の業。だから花は永遠に独り。ある時、どこからか迷い込んだ傷だらけの少年。花は歓喜した。少年は行く所がないと言う。それならここにいればいい。そうして花は本当の永遠を得た。






挿絵(By みてみん)



片隅に咲く花でした。小さな小さな花でした。名前も知られてないようなそんなささやかな花でした。野の原草原、歩いてゆくと優しく挨拶をする少女のよう。人であったなら真っ白なワンピースが似合う。小さな小さな花だけど、人の心を和ませる。沁みない傷薬のように触れてくる。幼い微笑が咲きました。






二枚目の写真提供:空乃千尋さん

一枚目と画像写真:九藤

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ