98.君に花束を。
【タイトル】君に花束を。
【作者】音羽鈴心
【掲載サイト】ノベマ
【URL】https://novema.jp/book/n1730556
RT小説読む企画で応募があった作品。この手の作品は、こうやって読んでと言われなければ読まないから、貴重な機会だ。
ノベマというサイトの作品は今回初めて読んだと思う。こういう、恋愛系作品が多いのかな。サイトの雰囲気がなんというか、ふんわりとした感じだ。パステルカラーというか。
下にスクロールさせていけば、次のページを勝手に読み込んでくれる仕様が面白かった。小説家になろうやカクヨムにはない機能だ。一話一話が短い作品を投稿しても違和感なく読み進められるし、スマホで読む際も便利だ。いいサイトだな。
今作は異世界恋愛的な話だ。正確には異世界ではないのだけれど、そう捉えて問題はない。
生まれ持った素質の差で家族から虐げられていた少女が、ある日運命の出会いをして暮らしを上向かせるという、シンデレラな話。異世界恋愛って、そういうパターンも多い気がする。シンデレラのフォーマットって人気あるんだなあ。
拙い所は多くあると思うけど、作者は中学生らしい。だったら仕方ない。中学生としてはよく書けている。僕の中学生の頃の作品はもっと酷かった。ちゃんと読める作品を書いているのだから偉い。
基本的なストーリーはお決まりのもので、出会う男も王子様ではなく格好いい執事というのは特異だけど、それも彼の出自を考えれば王子とあまり変わらない
不遇な序盤を抜ければ、後は楽しい生活が待っているだけ。話としては、まだ動き出したばかりだけれど、今後の展開は見えてくる。男キャラの生い立ちの秘密みたいなのが明かされてドラマが動いたりするのだと思う。
ヒロインを虐げていた妹も、本心は別にあるのではと仄めかすシーンなんかは上手いと思った。
不遇パートが長めで、そこが退屈だった印象はある。下げポイントを強烈にするのは良いのだけど、長いと飽きるんだよね。ヒロインの自分語りが長いという感じだから、そこは改善すべきじゃないかな。不遇パートを男視点でもう一度書くのも、ちょっとくどいと思う。話の核心部分に触れる箇所まで省略してもいいと思う。
でもこの作者は、たぶん今後もっと良くなっていくと思うから、ぜひ書き続けてほしい。




