84.まじむり
【タイトル】まじむり
【作者】尾八原ジュージ
【掲載サイト】カクヨム
【URL】https://kakuyomu.jp/works/16818093085023006721/episodes/16818093085023757492
少し前にTwitterで流れてきて、おもしろそうだからブックマークしておいた。そして読んだ。おもしろかった。
作者はホラー作品を中心に書いているらしく、書籍化も果たしている。最近多い気がするな、ホラージャンルで話題になるweb小説。
文字だけで怖がらせるっていうのは力量が問われるものだ。それができる人が羨ましい。
その意味でも、この短編小説はまさにそういう作品だった。
カクヨム掲載の、1500字未満の小説。短いからお手軽に読める。お手軽に読んでいい代物じゃなかった。
この文字数で、ものすごく嫌な気分になれる。
最初はなんか、若い女の子に執着するモテない独身男性みたいな、twitterでよく見る嫌な話なのかなと思った。
そこから最悪な展開が畳み掛けてくる。この分量でよくそこまで最悪を書けるなって感心するレベルだ。読後感が最悪すぎて大好きだな。「まじむり」のタイトルの切実さなんかが伝わってくる。
純然たるヒトコワ系の話なんだけど、人が怖いにしても狂いすぎているように見える。
登場人物の行動の不条理さに超自然的なものを感じる気がして、それもまた怖い。ギリギリ納得できるような、でも変な感じがする絶妙な塩梅だ。
情報量を削ぎ落とした文章だからこそ、考えたら止まらないような中身になっていて、すごく良かった。
この作者の他の話も読んでいこうと思う。




