113.The Way hOme
【タイトル】he Way hOme
【作者】波木 銅
【掲載サイト】赫本
【URL】https://www.aka-hon.jp/episode-01/
これが、2025年のなろう外作品評論の最後の投稿になります。今年も一年、ありがとうございました。
今年投稿した作品評論の本数は、今作含めて19作。去年が28作だから、だいぶ減っている。まあ、これが本来の更新ペースなんじゃないかなーとも思う。なろうの方のレビュー書くのに力を入れたというのもあるだろう。来年も、多くの作品を読んでいきたい。長編も読んでいきたいなと思っています。来年もよろしくお願いします。
今回読んだのは、秋ごろに存在をしって興味が出た作品。読むのが今になってしまった。
「赫本」という小説というか、テキスト形式の物語のシリーズの第一作。モキュメンタリー的な性質を持つ作品で、例えばこの第一回は、架空のホラーゲームの開発者インタビューやテストプレイを扱った文章で構成されている。
そして末尾に試験問題のように、作品の内容について問いが設定されていて、答案用紙に記入することができる。試験をテーマにしているから「赤本」のパロディということで、こういうタイトルになっているのだろう。
この試験問題が上手い。本文では何が起こったのか、描かれてはいるけれどぼかされている。その正体について、より具体的に提示されている。似た構図は「口に関するアンケート」でも先行して見られるけれど、こっちは自分で解くということで、物語の恐怖に自ら向き合うことになるのが、より怖い。ちなみにもう期間は終了しているけれど、作成した答案を運営に送ることも出来たようだ。面白い試みだ。
書かれている内容はフィクションなのだけれど、文が掲載されているのはサイトというよりは、電ファミニコゲーマーというゲーム系の実在するブログの中だ。本物の記事の中に架空のモキュメンタリーが書かれているのが面白い。あちこちに見えるバナーとか途中に挟まる広告とかは、内容に関係のない本物の広告なんだけど、それが逆にリアリティを出してるのが上手い。そして中身はしっかり不気味だから面白い。ゲームの紹介の話なのに、どんどん不穏になっていく。
ゲーム内容は、猫ちゃんの視点で不気味な家を探索するというもの。面白そう。猫や風景の描写のリアルさこそ、先に起こる展開の醍醐味となっている。作中で出てくるゲーム画面は、実際には無いゲームなのだけど、だからこそゲームよりもリアルに出来るんだな。猫さんモフモフで可愛い。すごくかわいい。無いゲームなのが残念だなあ。
面白かった。話として、しっかり怖いし、引き込まれた。このシリーズ、まだ別の話があるとのことで、そっちも読んでいきたい。
来年もこんな感じで、小説を読んでいきたい。どうかお付き合い、よろしくお願いします。




