106.E中学校2004年6月の給食献立表
【タイトル】E中学校2004年6月の給食献立表
【作者】ジロギン2
【掲載サイト】カクヨム
【URL】https://kakuyomu.jp/works/16818622176739027473
先日「近畿地方のある場所について」という映画を見てきた。ホラー映画ファンからは賛否両論あるらしいが、僕個人としてはしっかり怖くて楽しめたから、満足の行く作品だった。
カクヨムで掲載されて人気が爆発して、映画化まで行った作品である。この「なろう外評論集」でも取り上げたことがある。そんな作品が映画化したのは感慨深い。
小説ならではという感じの作品を、こう映像化するのかという驚きの連続でもあった。映画化が難しい作品だと思ってたのだけれど、出来るものなんだな。
ここ数年、この手のホラー作品が人気を集めている気がする。空前のホラーブームだ。世の中にホラーを楽しむ余裕が出来ているのはいいことだ。
今作もホラー作品だ。近畿地方みたいに人気が出てほしい。そんな風に思える作品だから、みんな読んでほしい。
タイトルの通り、ある中学校の給食の献立が列挙されている。かなり独特な構成をしている。
献立は美味しそうだし、生徒からも好評。けどこの献立、何かが変、ですよね。奇妙な料理と、その結果起きた事件の顛末の話だ。
毎日、給食の一品に、ちょっと変なものが混ざっている。しかも日が経つにつれて、どんどん大胆になっていく。メニュー名も隠そうとしなくなっていく。
けど、生徒たちからは好評。生徒たちが給食に残すコメントもあって、毎日のを追っていくと特徴が見えてきて、ユーモラスに思えてきた。生徒に個性があるというか。
それが、その後の展開を考えれば残酷になっていく。
給食の列挙だけでも十分に恐ろしいけど、その後で起こる事件も怖い。
その事件の真相を警官が調べるパートも、ちゃんと読み応えがあって良い。
推理ものではないから、明確な答えが示されるわけじゃない。読者が考察する、謎を残すタイプの作品だ。僕の中でなんとなく真相は掴めてるけど、確かではない。
このモヤモヤも楽しむタイプの作品だ。そういうホラー作品として、ちゃんと楽しめる。給食という、身近だったり親しみがある物を題材にして、しっかりホラーを作っているのが見事だ。
ホラー作品って、やっぱり面白い。作品全体に漂う不気味な雰囲気もあいまって、とても楽しめる作品だ。




