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活躍は戦いで 6

後日


 せいらさんの手伝いは案の定例の件の話だったが、本当に力仕事もあり結構疲れた。だがキャイオウケンを屈ししてアホみたいなパワーを発揮した俺は彼女の手下達にもアニキなんて呼ばれるようになってしまった。

 こう見えて人見知りというかあまり人と関わりたくないって気持ちが強かった生前、それは今も対して変わってないのでちょっと困るのだがこれもビジネスなので仕方無いと割り切ろう。

 結構な肉体労働をしたのでガッツリ肉を食べたいなんて思いながら帰宅すると何やら様子のおかしい二人がアパートの前で待っていた



「ただいま、どうした二人とも?家に入らないのか?」



「み、みーくん…実は」



 どうやらまゆもの魔法でトラブルが発生したようだ。

 まゆもの魔法で高級フルーツ等積んでる行商の荷馬車の荷が川に落ちる事故を誘発してしまい、それをお詫びしたら体で払えなんて言葉を掛けられたものだからクリスがキレて手を出してしまい大事になってしまったとか



「ええっと…とりあえず弁償はどれくらい?」

 


これは立ち回り間違えたら冒険者もやれなくなってしまうやも



「200万だって。ちょっと法外な気もするけどその辺の相場がわからないから何とも言えないんだ」



「みーくんごめんです」



 まゆものガチ落ち込みはなんかこっちもヘコむからやめて…でもいつかこんな事が起きる気はしてたんだよ。まゆもの魔法は規模も凄いからなぁ



「俺達の金掻き集めれば返せない額では無いか。よし、丸く収めよう。手を出したクリスは…そうだなぁ、ちょっと待ってて」



 赤色の液体を何とか作りクリスの服と顔にかけてタオルも赤色の液体で濡らしてクリスに顔を抑えるようにさせた。口に布を含めさせて



「みーくん、これって」



「何となく察せるでしょ?クリスは俺に厳しいお仕置きをされた設定で行く。まゆもは基本黙ってるのだ、謝るだけでいいよ。金さえ渡せば何とかなる所まで話つけてみよう。一応かなり怒るフリしていくから合わせてね、んで場所は」



 出来る事なら警察とかギルド、公的な場所が噛んでくる前に話を済ませたいので即座に向かった










「アンタが責任者か?どうしてくれるんだ!これはこれから客に持ってく大事な高級フルーツ」 



こういうのは飲まれたら負け



「ウチの者がとんでもない事しちまってどうもすいませんでした!」



被せるように謝る、頭も下げ体の態度だけは良くするが口はちょっと威圧的に



「謝って済むなら」



ここでまた被せるように



「おうゴラァァァ!何ぼーっと仕草ってんじゃ、テメー等も謝らんかい!まだ殴りたりねーのか!?あぁん!?」



 そう言ってクリスに掴みかかり壁ドン。更に壁を蹴り大きな音を立てる。だが見た目とは裏腹にクリスにはダメージ等一切ない



「ほ、ほうほふひはへんへひた〜」



 怯えるように謝るクリス。布が良い仕事してるのか喋り方もボロボロでいい感じだ。ここで更に追い打ちをかける



「何言ってるのかわかんねーんだよコラァ!!舐めてんのか?ああんっ?」



「ちょ、ちょっとお待ちよ、暴力は良くない」



来たチャンスだ。ここでも被せるように



「へい、すいません。しかしこのバカがやったのも暴力でさぁ、なので後でキッチリ詰めさせてもらいますわ。おい、わかっとるんか?」



「ふぁ、ふぁひ」



「キリッとしろや!」



「我々としましても暴力で解決というのは望んでなくてですね」



「分かりますぜ〜おい聞いたか?こちらの御仁はな〜己が暴力を振るったにも関わらず暴力は駄目だという出来たお方や。魔法に関して言えば何があったか知らんし過ぎた事は言っても仕方無いからのぅ?己も反省しとるだろ?」



「ごめんなさい」



よし、まゆももいい感じだ



「そ、そうですよ。そこは過ぎた事なのでちゃんと弁償していただければ」



よし、魔法は金で不問になった。後は



「すいませんな、それなのに己と来たら〜」



 そう言ってクリスに詰め寄りそれとなく外に倒れ込むような、クリスが逃げるような感じになる様押し込む。

 クリスにも狙いが上手く伝わったのか、いい感じに外に出て倒れ込んでくれた。

 ここでキャイオウケンによるパンチで地面を破壊し遠回しな脅しを効かすのだ



「も、もうひやけありまへんでしたぁ」



 クリスもコチラの意図を完全に理解したようだ。

 地面を破壊するパンチを目の当たりにし、一言一句間違えるだけでキレそうな感じの男を演出してる俺に対し見事にハマったおっさん達は引き攣った顔で諌めようとして来た



「お、おお、落ち着きましょう。思えば私も無礼な事を言ってしまったからであって」



ここで勝負、とにかく被せてペースを完全にコチラの物にしないとボロが出る。勢いも大事だ



「いや、暴力はいかんという出来た御仁に限って無礼など…ところで弁償ですよね?おいくら位ですか?」



「2……いや、100万位で大丈夫です。出来たらで良いので」



よし勝った



「申し訳ありませんでしたね、これは気持ちです」



 130万渡して何とか収めた。内心笑いそうなのを堪えてプルプルしてるのが向こうには怒りで震えてるように見えてるっぽい。

 それでまた笑いそうになってしまうではないか











「みーくんごめんぼん」



「ごめんね、みーくん」




帰り道トボトボ歩く俺達。だが



「勝った」



 俺が一言そう言うと当事者として反省してる手前笑えなかったクリスが遂に陥落した。途中でクリスは笑いを堪えてる感じだったもんな 



「や、やめろよぉ!本当に悪いと思って反省してるんだから笑わせないでよ」



「だって、あんな見事に引っ掛かるとは思わなかったんだもん。俺だって笑うのこらえて大変だったんだからな」



それにしてもクリスの姿が酷い。傍から見ると血まみれだ



「でも最初はビビっちゃったよ。キミってばアレだね、実はこういうの慣れてるんじゃないの?」



そんな事はない、生前ヤンチャな時代もあったってだけだ



「気のせいさ。それよりクリス、今の姿を後で鏡で見てみ、エグイぜ」



「ちょ、それどういう事?今私どうなってるのさ」



にしてもまゆもはまだ元気が無いみたいだな



「まゆもも元気出そうぜ。ワザとでも悪気があった訳でもないだろ?アレだよ、クリスなんてまゆもと会う前の数週間の間で何回も喧嘩してるんだぜ。だからそんな気にする事なかれ」



 そう考えるとクリスってスゲーな。愛嬌があって可愛らしいから分かりにくいがただの狂犬じゃねーか

 


「それは言わない約束だろぉ」



「でも…アチキがあんな事しなければ」



 ここで前にかえでさんが言ってた事を思い出した。

 下手に気を使ってしまったらまゆもの魔法が育たなくなる的な事だ。今ならその気持ちが理解出来る。

 こんな事って訳でもないがまゆもの才能を潰すのは惜しい



「次回から場所はもっと気を付けるように心掛ければいいのさ。でも変な遠慮してまゆも魔法を駄目にするのはもっと駄目だぜ。それとこれはお仕置き」



まゆもにほぺみにょーんしてみた



「きをつけまふ」

  


何この子のほぺ、伸びが凄い。どうしよう



「どうしよう、このほぺ良すぎて離せない」



「好きにするのじゃ」



「おいちょっと待て、キミってばまゆもちゃんにまで何してるのさ?」



好きにして良いというから好きにしてるまでですがなにか?



「これは本人了承の上でのお仕置きですじゃ。よって何の問題もない」



「まゆもがんぼる」



「がんぼらないでいいんだよ!ほらキミもいつまでやってるのさ、この前は私のほペが良すぎるとか言ってたくせに」



そんな事もありましたね



「仕方無いだろ〜俺はほぺをみにょーんしないと死んじゃうんだよ」



「そんなの初耳だよ!これ以上やるならせいらさんに言いつけるんだからね」



それはまずい、ここらでやめとくか



「仕方無いからここらでやめとくか。んじゃ今のうちに金返しとくわ」



そう言って三等分しつつ無関係だった俺は端数を貰っておいた




「え?いいよ。みーくんは払う必要ないよ」



「うにゅ、アチキ達で払うのじゃ」



「気にするな、仲間なんだし。それにもっと余裕が出来たら話は変わるけどまだ僕らは余裕がないから助け合いってことでね。それよりまゆも…よし、今この辺りにみーさーちを広範囲にやってみたが特に誰もいなさそうだしこのデカい池なら被害も無いはず。もう暗いから…今回は火だ、火の魔法をなんかやってみてよ」



 俺はまゆもに魔法の注文をしてみた。けどもしかすると火の魔法は見たこと無いから苦手なのかもしれない 



「ぴにょ?」



まだ遠慮してるようだ



「大丈夫、遠慮はいらぬよ」



クリスもうんうんと頷き施す



「やるぼぅん!火といえば……カバでぇす」



まゆもからすると火といえばカバなのか。よし、考えるのはやめよう



「ひかばぁぁぁぁ」



 上空へ向かって魔法を唱えるとカバのような形をした火が出現した。造形こそ水龍には及ばないがとんでもない火力だな。

 そしてそのカバが大きく口を開くと体は消え、大きく広がった口だけとなったと思ったら噛みつくかの様に閉じた。

 これかなりやばいな、瞬間的火力だけなら火のスペシャリストであるトウ君にも負けてない気がする



「まゆも魔法は相変わらず凄いなぁ。よし、今日はみー食糧在庫に肉が多めにあるから俺の部屋来いよ。みんなの作ったるぜ」



「うわーい、みー料理ぞ」



「それじゃあ私は買ってある野菜を持ってくよ」






 そんなこんなで何とかトラブルを丸く収め、明日からまたクエストをこなしてこうと話しつつ俺の部屋で晩飯を食べるのだった。

 これを期に気付くとご飯は皆で食べるようになった。


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