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活躍は戦いで 5

「前見たときよりちょっと変わったというかアンタの魔法はやっぱりちょっと変よ?」   



そりゃ生命力的なものに変換するのにかなりの割合を占めてるから変にもなるか



「そうなると転身を会得するのはまだまだ先かなぁ」



 瞬間移動は日本人には夢いっぱいの技なので諦めたくはない。相手の気をどうこうとかそういう感じだったら良かったのに



「まゆもちゃんは相変らずだね、むしろ洗練されてるよ」



「やったぼぅぅん〜洗練されてるでぇぇす」



まゆもはもう特化型って感じか、てかかえでさんスゲーな。どうやって判断してるのだろうか



「クリスさんは…これまた変わってるねぇ。内に込めるタイプだけどそもそも出てないっていうか、魔力が固形みたいなイメージ…かな?」



 クリスはおそらく独学でとことん癖のある事をやりまくってしまったのだろう、乏しめる意味ではなく魔法に関して本気で理解が及んでない感じだもの。

 多分それほどまで特化した何かをやり続けてたんだろうと思う



「ええ?私ってそんな感じなんですか?最早魔法はほぼ使えないってレベルなんですけどね〜」



お気楽にそう言うがかえでさんはかなり気になってるっぽい



「クリスさんの使える魔法やってもらっていいかな?」



「うん、いいですよ。でも体内だから分かりにくいかも…ではいきます」



クリスがやったのはスピードアップ、パワーアップ、初耳だったがクリアという魔法だった



「うーん…どれも効果がほぼ無いように思えるなぁ。でも呼吸するかのようにやれちゃってるのって、それはそれで凄い事だよ。クリアって魔法は…何かな?」



なんと、クリアはオリジナルですか?



「あ、これは体が不調な時に使うとちょっとリフレッシュした気になる魔法です。お酒飲みすぎた時とか飲んでる途中に使うと酔いが回りにくくなったり、健康促進の魔法で肌もピチピチツヤツヤ、のつもりなんだけどその辺は分かりにくいかも知れないなぁ」



「その話詳しく!」



 ヤマト村の女子達は今の言葉に心打たれたのか適性は特に変わりはないという事で話は終わりクリスのクリアという魔法に話題が集中した。

 ヤマト村の女子達による質問攻めにクリスも戸惑いつつ満更でも無いように話していた



その間に俺は村長とせいらさんの話に合流し、いよいよ例の件を本格的にやるという事で意見の一致を見て話が終わるや否や、男チームを連れて街を見て回る事に。

 大人のお店的な所に物凄く興味津々な連中と入る入らないのやり取りをしたり、各々お土産を買ったり好きに過ごしていあらあっという間に日が暮れてしまった



「せっかくだし晩飯は食べてくかのぅ」



村長がそう言うと、ギルドで食べようという事になり皆でギルドで夕飯となった



「みーのパーティーって両手に花のパーティーだな?まさか何か?アレか?こうなのか?」



 レン君が何か言ってる。言いたい事は分からんでもないけどアレとかが多過ぎだろ。コイツの彼女さんはその辺りもっと躾けるべきだと思う



「そんな事はないですぅ〜。同じパーティーってのはそういう関係になるのは気まずいからビジネスライクに行くもんなのさ」



「そうなのか?それはそれでなんか寂しい気もするな」



 今のところそんな事はない。何せまだまだ俺はこの世界の新人君だからそこまで余裕が持てないというのもあるし変に関係が面倒になるのもよろしくないからね。

 クリスやまゆもが実際俺にどんな感情を持ってるかは分からないが生前から見てもまだ知り合って浅いとは言え、こんなふうに仲良くしてられる仲間って初めてだからなるべく大事にしたいもんなのよ。

 まあ仲良くやってけてるってのは俺の独りよがりで実際はそうでもない可能性もあるから気を付けないとだが



「問題無く仲良くやれてりゃそれで良いさ。一応魔王討伐が目標だけどどれ位かかるか分からんからね」



「でも俺達は小さい頃から知ってるから問題ないけどまゆもってかなり美人でスタイルも良いじゃん、それにクリスさんだって可愛いし。このまま何もないってあるんかねぇ〜?」



 ふっ、確かに本当の年齢がお前等位ならその通りだろうが俺は実年齢は42だ。

その辺の線引はやれるはず



「なぁ〜に話してるんだ、みーさんよ?セクハラ大王のくせに真面目な事抜かしてやがって」



面倒くさいのが来た。せいらさんはあっちの女チームと飲んでた癖にいつの間に



「せ、せいら姐さん。それはどういう事っすか?」



 やめて、聞かないであげて。どーせろくな事言わないのが目に見えとるわ。

 シン君は彼女持ちで彼女も一緒に来てるんだから大人しくそっちでバカップルでもやってろってんだ。因みにシン君カップルは無自覚っぽいがバカップルの香りがするのだ


  

「コイツはなぁ、あろうことかこの私にあんなことやこんな事をして私を辱めるばかりかあの可愛いクリスちゃんの体の柔らかい部分を揉みくちゃに」



「ちょっと待て!落ち着いて話し合おうじゃないか、その言い方だと誤解が」



「マジかよ、さっきまでの真面目な話は嘘だったのか?」




「てかせいら姐さんにそんな事を…よく生きてるな」



「頼むから本当待って!色々とおかしいから」



くっそー、この女楽しんでやがる



「おいみーさん聞こえたぞ!ちょっと来るんだ!」



 やべぇ、また面倒くさいのが…だがマッサンは娘を出してる身。でも妹の戯言位見抜けよと言いたい



「誤解だ!ちゃんと話すから。まゆもさ〜ん、ちょっとこっちおいで」



 まゆもも呼んで何とか話を聞いてもらい、まっさんも渋々納得したようだ。すると今度は実は同年代の連中に捕まった



「やましい事がないってのは実際わかっちゃいるけど…実際の所どうなんだい?まゆもちゃんはまあ置いとくとしてクリスちゃんなんか凄い仲良さそうじゃないか」



「そうだ、娘はともかくクリスちゃんは可愛らしいし良いじゃないか」



コイツ等揃いも揃って



「さっき向こうでも言ったけど実際問題パーティーでそういうのは色々しんどくなるからむしろそういう関係にはならねーのよ。皆もよーーく考えてみるんだ。俺と同じような体験をするとして、いざそんな事が可能だとしても自制せずあんな事やこんな事出来ると思うか?意外と自制しちゃうもんなんだぜ」



「言われてみれば確かに……」



「ちょっと達観しちゃう部分はあるかもね」



 流石大人、そのへんの理解は通じるものがある。

 ここで大人の女子がお手洗いに行ったり女子チームに行ったりで男だけになった途端、黙って飲んでた村長が食いついてきた



「尚更例の件が早急にいかないとだのぅ」



「そうですね、村長」



もう知ってる事ではあるがこの村長さんはエロ丸出しだ



「俺の方でもなるべく手伝いつつせいらさんに完全に支配されないようやってみますよ」



 成功するのが第一ではあるが変な制約をされても困るのでなるべく俺の方でも関わりは持っておきたい事案でもあるのだ



「うむ、頼もしい限りじゃ。儂らはそのぉ」 



そう言いかけた所で当人がお出まし



「おいみー、何話してるんだ?かえでから聞いたぞ〜、なんかやたら大人達と仲が良いって?お前まさかとは思うが」



ヤバい、1.2を争う面倒な人が俺の年齢を指摘してきそうだ。どうするか



「これ以上言うと引っ張りますよ」



ドMで変態気質があるなら勝手に変な解釈しそうな言い回しで攻めてみた



「ひ、ひ、引っ張るってどういう事だ?この鬼畜め、やはりテメーはここで息の根を止めなきゃなんねーみてーだな」



 やはり変態気質もあるようです。

何やら突っかかって来そうかと思ったら村長達が止めに入ってきた



「ま、待つんじゃ。ここで暴れては」



「うっせークソジジイ!何ならテメーが相手すっか?」



そう言って村長の襟首を掴んで持ち上げるせいらさん。その人長っすよね?



「こ、この御老体になんて仕打ちじゃぁ〜やめるのじゃぁ〜」



一転して弱い老人のような素振りで逃れようとする村長



「せいら、落ち着くのです。皆お前の破滅爆破の前に黙るしか無いのだが慈悲の心で話くらい聞いて欲しい」



 驚愕の事実が判明した。せいらさんはまだ俺の知らない皆が恐れる技を持ってるらしい。ちょっと見てみたい気もする



「みーさんも冷静に話しましょう」



 俺は至って冷静だが揉めるのだけは控えとこう。

 てかそこまで慣れ親しんではいないかもだけど今の絡みはガチなヤツではなくちょっとしたじゃれ合い位のノリだと思ってたのだが…この俺の解釈が間違いでなければ村の人はせいらさんに対して思った以上に恐れを抱いてるのかも知れない



「何つまらんこと抜かしてやがる、別に脅しやしねーよ。それよりみーよ、引っ張るって件詳しく」



 そっちかよ!と思いふと全体を見て見ると…女子チームが俺を見て何やら不穏な目をしている。

 それに何となく笑いをこらえている気がするクリスとまゆも



「なあ、せいらさん。もしかしてだけど何かヤマト村の女子チームに話した?」



いや流石にそんな事は



「私が遅れを取ってしまったという経緯を事細かに説明してやったぜ」



「ふっざけんなよこんにゃろぅぅぅ」



落ち着け俺、まずは現状把握だ



「セクハラ大王だ」



「女の敵」



「もっと誠実な人かと思ってたのにがっかりよ」



 誠実ではないからそれはいいが何この落差。

普通に会話するくらいは問題無い仲だったはずなのにゴミを見る目に変わってます



「きっととんでもない誤解が生じてると思うの。人は話合いで助け合う生き物だからちゃんと話したほうが良いとは思わないか?」



 落ち着け。別に好きな人がいたとかこれからもずっと同じ所で過ごしてくとかではない。

 だがしかし!こんな扱いは傷付いちゃいます



「身動き取れないせいらさんのお尻ぶっ叩いたとか有り得ない」



「白い液…口にするのもおぞましい」



「付き合ってもないクリスさんの体の柔らかい所を揉みしだいたとか酷い」



「全裸のクリスさんに魔法で出来たタオルで包んで外に放置してたとか鬼畜過ぎます」



うわぁ〜何その鬼畜な男、酷いですねぇ



「ふざけんなよ、おいクリス!どういう事だ?もう話がめちゃくちゃじゃないか。だいたいせいらさんの話だって全然違うんですからね」



何処からどう訂正すればよいのか最早わからないレベルだ。どうしよう



「いやぁ〜私もちょっと違う気がしたけどまあいいかなって」



コイツぅ!後で揉みしだいてやる



「ふっざけんなよ、マジで!そんなんで俺の評判ガタ落ちしたらみーくん可哀想じゃねーか。こんなにも、あんなにも頑張ってるのにぃぃ。ま、まゆもくぅんも何とか言ってくれぇ〜」



そうだ、まゆもくぅんならなんだかんだと救ってくれ



「ほぺ」



駄目だった。何ならもう違う地点にいらっしゃるようです 



「ゆっこさん、実際の所このクリスとせいらさんは何て言ってたの?」



「実際も何も聞いたまんまだけど」



クソが。こうなったら元凶たるあの女を連れて来て弁明させるしか無い



「わかった。色々わかってしまった、私だよ。せいらさん連れてちゃんと話しするわ」



 こっちを見て笑ってるせいらさんを捕まえるべく突ったが中々捕まらない、すばしっこい奴め。

 こんなギルドの中で追いかけっこはしたくないがここは分からせる必要があるので気の放出を抑えたキャイオウケンで一気に行こう。タイミング大事にせねば



「そんなんじゃ私は捕まらねーよ」



「笑ってられるのも今のうちだ!キャイオウケン」



この技を見たヤマト村の人達は一転して目が変わるが今は関係無い



「それは厄介たぜ」



 こうして表に出たせいらさんを追いかける事3分、ねばのーる君で取っ捕まえた。何となくだが…この人わざと捕まらなかったか?



「くっそぅ…またしても捕まってしまったか。このまま何されてしまうのか」



何を期待しているのだろう。変な噂を立てられたら困るからここはそのまま連れて行こう



「まてみー、なんかこう色々報復とかはしないのか?」



「しません」



何言ってるんだこの人は



「捕まえて来ました。ではあの時の話を改めて説明するのです」



少しでも名誉挽回しとかねば



「くっそー、だがこれで屈する私ではない。しかし皆の前で拘束したまま連れてくなんて…とんでもない辱めだ。この私相手に…くぅぅっ」



おや、皆の様子が変わってる気がする



「まあ冗談というかかなり曲解してる話だってのは解ってたから…それより」



「みー、その技かなり腕を上げたんじゃねーか?前はもっとこうなんか雑だったじゃん」



「その紐みたいなのはなんだ?あれか、ねばなんとかか?」



そういやそうでした。ヤマト村の人達ってこういうのに目がないんだった





 そんなこんなでドタバタしつつも食事は終わりいよいよ帰るって時、ちょっとしたイベントが発生した



「はい、みー。これあげる」



ゆっこさんがまたプレゼントをくれたのだ



「なんだなんだ、お前等そういう関係だったのか?」



 そう突っ込んできたのはせいらさんだ。前回の下りを知らないからそう見えるのだろう。

 でももしかしたらやはり俺に気が…なんてちょっと思ってしまう俺



「違いますよせいらさん。前回みーが旅立つ時たまたまバイトで間違えて作っちゃった服をあげたら今回も同じ事やってやろうって皆に言われて仕方無くです。これ、わかるでしょ?魔符10枚位あるから、これ上手い事使えば転身のマーキング出来るからね」



 やっぱりそうだったか、恒例化されるのも困るな。

 てか魔符を使うと転身のマーキングが?そういやなんかヤマト村居た時ゆっこさんからそんな話聞いた気がする



「ありがとね、今度は逆に俺から何か渡さないとだな」



クリスにも言えることだけど俺の実年齢からしたは娘ってレベルの歳だからお返ししないとちょっと…ってなる



「別に気にしないでいいよ」



「もしかしてゆっこの事好きになっちゃったんじゃないの〜」



「セクハラは駄目だからね」



こいつ等…遊んでやがるな



「セクハラはせいらさん担当にするから大丈夫」



 そう言うとヤマト村の人達皆がぎょっとした。やはりこの人はアンタッチャブルらしい。ならそれらしく変に弄ってこないで欲しいところ



「テメー、そうやってまた私を辱めるつもりだな」



「変な誤解される位ならもういっそ担当にしてしまえばって考えですよ」



いきなり殺されるとか……無いよね?



「上等だ…と言いたいところだがアレだなみーさんよ」



みーさん呼ばわりしてくるや否や俺の耳元で小さな声で喋りだした



「確かに年上相手にちょっとおちょくり過ぎたかなぁ〜、ごめんね。歳上相手に弄りすぎちゃって」



 ちょっと待て、いや落ち着け。歳上って言ってるだけで明確な歳は言って来ないから多分これはカマかけてきてるな、悪魔のような女だぜ。落ち着いて対処しよう



「いやいや、何を言ってるんですか姐さん。姐さんの優しさに付け込んでついセクハラ担当なんて言ってしまってすいませんねぇ。ちゃんと歳上のお姉様は立てないとですね」



「いやいや、良いんだよ、気軽にで。何も遠慮することはないさ、私だってこう見えて最低限、ねえ?」



 なんて悪そうな笑顔、最低限歳上を立てるってか?村長を襟首掴んで恫喝するように絡んでたくせに



「そ、それじゃあ皆さん、来てくれてありがとう御座いました。村長も宿代まゆもに持たせてくれてたんですよね、お気遣いありがとうございます。今度は俺からお土産持って参りますので。ではお身体に気を付けて」



「おう、じゃーな。しんどくなったらいつでも帰って来い」



色々弄られたがやはりみなさん良い人だ。異世界来て初めての場所がヤマト村で良かった



「それにしてもアレだな、お前普通に皆と馴染んでたんだな。まゆもが懐いてるからそうだとは思ったがなんか安心したぜ」



「皆さん良い人ですからね。実際問題感謝してもしきれませんよ」



「はっ、そんな畏まらんでもいいわ、水くさい。それより今度私の所手伝いに来いよ」



例の件ですね



「手伝いでしたら私も行きますよ、姐さん」


「アチキもアチキもぉぉ」



「ありがとよ、でも今度の手伝いはただの肉体作業でな、男手が単純に欲しいだけだから大丈夫だ」



この後せいらさんの飲みに少し付き合ってから帰宅した。ヤマト村の人達が来ると騒がしくなるがなんやかんやと面白いな


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