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超オカ研部の侵攻  作者: 津田ナオキ
第一章 侵攻開始
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10/15

第10話 侵攻開始 完

 翌日、ベッドの上で目が覚めた。

 なんだか、すげえ夢を見てた気分だった。

 しかし、手に傷がないのを見て、何が現実で何が夢なのか途端にわからなくなった。

 翌日も普通に学校はあり、怪我をしているわけでもない俺は、普通に登校した。

 一時間目の化学の先生は、斉藤先生ではなかった。二時間目の数学の先生も、斉藤先生ではなかった。昼休み、保健室に行ってみたが、保健室は、事務棟の入り口ではなく、最奥にあった。そして、斉藤先生はそこにもいなかった。五限目の歴史の時間に彼女は姿を現した。

 通院していた、と入学以来初めて遅刻してきたキョウは五限目のまえに現れた。

 俺はその日彼女と目を合わせることができなかった。

 そういえば、タクヤは中学の時の同級生ではなかった。入学式の時に意気投合しただけで、本当に中学以来の知り合いなのは、キョウの方だった。

 え、忘れちゃったの? 彼女のその問いかけに俺は答えられなかった。しかし彼女の声にはいつも通り温かみがあった。

 掃除が終わって、俺は本当に部活に自分が入っているのかどうかわからなくなったが、部室に向かう最中のアズキが俺を引き連れて部室に案内してくれた。

 俺は相変わらず超オカルト研究部とかいうふざけた名前の部活に所属していたらしい。

 部室に向かう最中に見ていた彼女の背中はとても大きく見えた。

 部室は事務棟三階の、保健室があったところの隣、元社会科準備室だった。顧問も相変わらず斉藤先生だった。

 見慣れないはずなのに、落ち着く部室に俺は腰を下ろし、昨日のことをさりげなく聞いてみたが、やっぱり彼女は何も覚えていなかった。というか、何も経験していなかった。

 やはりあれは、俺の能力なのか。とんでもない力だな。

 そこで今日ようやく深呼吸をした俺の落ち着きを吹き飛ばしたのは、アズキの一言だった。


「今日、南川さん、休みらしいわ」


 どうやら、部員までもが二人ではなかったらしい。


 第一章 侵攻開始 完


第一章最後まで読んでいただきありがとうございました。

第二章については、全く何も考えてないので更新予定日は未定ですが、明日か明後日にはあげると思います。

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