21話:雨の街
今日は出発!と思ったが雨が降っている。
視界不良だからツム航空は運休だな。
しかしなんで生き返れたのか……不思議だねえ。
魔術というものは不思議だ。だって物理法則ガン無視じゃん!
無から生み出すって……と思ったが魔力から生み出しているのか……それにしても、じゃないか?
異世界は物理法則がガバガバなのかもしれない。
ていうか今アイシクルフリーズ使ったら雨があられになるのだろうか
しかし速く移動を開始しないと着くころには夜になってしまう。
「雨がだな。どうする?」
「もうすこし待ってみてもいいんじゃない?」
「2時間くらいか?」
「うん」
暇ですね。じゃあ昨日のお話しでも……
昨日やつが自爆したところは跡形もなく吹き飛んだ。
街の交差点だ。被害はそれなりにある。
幸い、死者は自爆したやつだけ。危なかったね。2人目になるところだったね。
さあ小雨程度になってきたので出発しましょうか。
「―ウィンドバースト!」
詳細は省くよ。上に飛んで……
「―ウィンドバースト!」
前に加速する。
まあそれを繰り返したらいいのさ。
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50分くらい経ったかな?そろそろ魔力が無くなるから着いてほしいものだけど……
はあはあ……やばい……意識が……
はっ!ああ!危ない!
「―ウィンドバースト!」
あと1秒遅かったら……
「やっと着いたか……それより危なかった。魔力が切れかけた。」
隣町に着きました。山の中の小さな町。
「思ったより小さいね」
THE・田舎。圧倒的田舎。
そして田舎ではめずらしい図書館があったので行ってみます。
さあどんな本を読もうかな。これはどうかな『魔女は何者か』。この世界に魔女っていたんだな……
―我々は世界で恐れられている『魔女』という存在について研究した。
そして今までにない魔女の特徴を発見した。
その1、変わらぬ美貌を持つ。
魔女はその特殊体質で老化をしないようだ。
その2、魔術を無詠唱で扱える。
魔女は魔術を究極までに研究した結果、無詠唱魔術を習得したと言われている。
その3、美しい声を持つ。
魔女は人々を魅了する独特な声帯を持っている。
その4、存在しない魔術を使用できる。
この世には雷魔術や重力魔術、時間転移魔術のようにロストテクノロジーとなってしまった魔術が数多く存在する。そして魔女はこの3つの魔術の中の1つは使用できるとされている。
その5、魔女には属性が存在する。
魔術には水、火、土、風、氷、治癒魔術など属性が存在するが、魔女も同じで得意とする属性が存在する。それぞれ○○の魔女と呼ばれる。例えば水だと水の魔女だ。そして魔女は自分の属性の魔術の威力が向上するという。
その6、通常よりも高い魔力総量を持っている
魔女は生まれつき、人々の平均より高い魔力総量を持っている。
その7、大多数の魔女が混血である
魔女は大多数が混血である。エルフやドワーフ、獣族などと人の混血だ。
そして種族ごとの固有の魔術も扱えるとされている。
その8、背が小さく、幼く見える。
これが今までにない特徴だ。魔女は何らかのタイミングで老化が止まる。その影響で155cmより上の身長にはならないとされている。
……読んでみたけどセナさんほぼ全部当てはまってない?
8つの中の7つが当てはまる……
セナは混血じゃないからな。……でも混血じゃなくても魔女の可能性があるってことか……
まあ魔女だからなんだって話しだ。
一度友情を築き上げた相手を魔女だからという理由で縁を切るほど薄情な人間じゃないんだ。
他に本がないか探していたら……『歴史の魔女』という本を見つけました。
―この本では魔女の歴史について記していこうと思う。
まず、魔女が世界で有名になったのは今からおおよそ600年前ほどと思われている。
当時、魔女は人間と良好な関係を築いていたと文献に残っていた。
そして200年後、謎の『絶対神』とされる神を信仰する邪悪な魔女が世界に名を馳せてくる。
そしてその10年後、大規模な魔女狩りが発生した。善良な魔女も、すべてが捕らえられた。
その時に抵抗した魔女もいた。村を1つ滅ぼした魔女や国全体を滅ぼした魔女など……
今もその恐怖が残っている。そのため、魔女は恐ろしいと人類そのものに刻まれたのだ。
なお、現在は魔女が絶滅したと言っても過言ではないほど、その数は減少している。
ゲッ……ここでも絶対神とやらが出てくるのかよ……
ここまできたら絶対神も人を信じさせる才能やばいだろ……
他に魔女関連の本がないか探してみたが……大事なところが黒塗りになっている。
悪いやつのせいで善良なやつも印象が悪くなってるのか……
マナーの悪い人のせいでマナーを守ってる人の印象が悪くなるみたいな。
さあ本を読んだらお腹が空くでしょ?ご飯を食べましょう。
「セナはどこだ……?」
行方不明です!おまわりさん!
「ばー!」
「わ!……びっくりした……ご飯を食べに行こう」
「はーい……えへへ……」
びっくりさせれたのがそんなに嬉しいか。
まあとにかく人が多いレストランはおいしい……って……酒場じゃん、ここ。
やめておこう。ガラの悪い人が多い。
ここは?酒場……
ここは?またもや……
ここは?やっとだ。レストラン少なすぎだろこの町……
「やっとレストランだ……」
「お酒屋さん多かったね~」
お酒屋さんって……
ここはサンドイッチのお店。おいしそう……パストラミのようなものが挟まってる。
「いただきます」
「私も!」
これは……マヨネーズか!?間違いない。うまい。
「いやーおいしかったね~」
「そうだな」
セナ、なぜか上機嫌だね。びっくりさせたから?
「セナ、2日くらいこの町に居ようと思うんだが、いいか?」
「別にいいんじゃない?そんなに急がなくても、いつか家に帰れるよ」
「そうだな」
きっと……ね
さあホテルに着いたよ。ここらへんで人気らしい。
さあもう寝よう。魔力が少ないから疲れたよ。
は!シャワー浴びなきゃ……
今ばかりは風呂キャンの気持ちがわか……らないね!ムズムズして寝れなくなる。
しかしシャワーを浴びるとしたら30分くらいは休めないな……しかたない、必要な犠牲だ。
逆に考えよう。極限まで疲労を蓄積してからベッドにダイブすると……どうなる?
そう。最高の気分で朝を迎えられる。では、シャワーをシャワシャワ……
さあコンディションは整った。では
「おやすみ」
さあおはよう。今日はね、観光だよ。
目覚めがいいね。
「セナ、今日は町を観光しないか?」
「いいよ、やることないし」
さあ外に出よう。森がお出迎えしてくれるよ。




