483話 黒の痣と悪魔
「来いよ。覚醒者」
レックスの言葉に反応して佐々木は力強く拳を握って殴りかかる。片手で防御するレックスだが、違和感があった
(重い……!)
佐々木の拳の重さが予想以上にあり、レックスは後ろに吹っ飛んでしまう
片手で防御しても受け止められなかった。手を見ると拳で殴られた跡がある
「願いの実現か……」
すぐに回復してレックスは佐々木を睨む
「予想以上だな。前回より別人ではないか」
去年の三月。彼と対峙していたレックス
前回は弱くて簡単にボコれた。覚醒する前だったから余計に弱かったのもあるがそれでもたった1年の成長は異常過ぎた
「俺は緩やかだわ」
刀を二つ出して持つ
二刀流でレックスを襲う
佐々木の斬撃を避けていくレックスは後ろを見ると眉を顰める
佐々木の斬撃によって校舎が微塵切りにされていく。しかもレックスが避けるたびにその斬撃痕は増えていく
(斬撃飛ばし?いや、それにしては…見えない。不可侵の斬撃飛ばし?俺でさえ、見ることができないとは…)
当たれば致命傷になるほど危険な攻撃
長く生きているレックスでさえ、見たことがない
レックスは武器がないと不味いと考えて後ろに下がって二つの短剣を出す
「…お前もかよ」
「認めようか。認めないといけない。成長したとな」
消えた
「!」
佐々木は後ろに下がって回避する
刀と短剣の衝突し、火花が飛び散る
(こいつ早すぎるだろ!)
(当たり前のように反応するとは……奴の斬撃を邪魔しないと俺が危ない)
レックスは佐々木でもギリギリようやく反応できるスピードで攻撃していく
佐々木は防御に集中して攻撃ができないんけではなく、しっかり攻撃していく
レックスは短剣で防御するも何度かやり合っていくと短剣にヒビが入った
(何?)
短剣の負担を最小限にしながら攻撃していたはずがもうヒビが入っていた
佐々木の斬撃は短剣の負担を大きくかけている。しかも、最小限抑えてヒビが入っているとなれば負担考えずに攻撃したら数回刀と衝突するだけで割れていただろう
恐ろしいと考え、蹴りを入れた
佐々木は防御して少し後ろに吹っ飛んでしまう
レックスの気配が変わったことに気づいて警戒するとー
「ここまでだ」
見えない攻撃
佐々木は四肢を切断されて倒れる
「ガハッ……!(何も見えなかった……!不味い……!このままじゃ…まだあいつらの元には行けない!あいつらの仇をー)」
佐々木は不味いと考え、急いで回復しようと焦るもこの世は無慈悲
回復する時間でさえ、与えることはない
「ゲームオーバーだ」
心臓を刺す
佐々木の目のハイライトは消えて反応しない
「……強かったぞ。俺じゃなかったら勝っていたな」
短剣を抜いて周りを見る
「……ゼルファめ…」
意味深な言葉を呟き、舌打ちする
「まだなのか」
気配3つほど近づいてくる
現れたのは風間雄一、海野流星、荒野優夜
先程、ルシファーと戦闘していて終わったばかりの三人が登場する
「3戦目とか勘弁してほしいな」
「佐々木先輩……」
「遅かったようだね」
3人が現れたことに顔を顰めるレックス。手を出しにくい2人が現れたせいで気分が乗らない
「……まあ、いい」
構える
「結果はいつも同じだからな」
海野流星&風間雄一&荒野優夜VSレックス
開幕
______
公明院は灰ースレートを相手にボコボコにしていた
ボロボロではなく、無傷の姿であるが疲弊している様子。しかし、笑っていた
公明院は違和感を覚えながらもスレートとの戦闘を思い出して違和感の正体を気づこうとしている
(こいつ、本気を出しているように見えて出していない。何を考えているのかは謎だな…ん?)
何かを見つける
スレートの首に謎の紋章があった
(なんだ。あの紋章……紋章?いや、漆黒の痣?漆黒色と言えば悪魔……まさか…!)
気づいた公明院は仕留めようとしていた
仕留めないと不味いと考えたのだ
「はぁ……はぁ……」
「終わりにしてやる」
力強く拳を握って振ろうとした時、動きが止まる
「……ん?」
公明院は何か気配を感じて周りを見る
スレートではなく、別の存在が動き出した気配を
動かなかった存在が"再び"動き出したことに気づく
「気のせい……と思いたかったが…チッ」
「……なるほどね」
ニヤリと笑って下がる
スレートも公明院と同じか気配を感じた
公明院が動きを止めたことで隙が生まれたが攻撃しなかった
すぐに反撃されるだろうと予想できるから
「今ので仕留めれば良かったものを…躊躇したわね。もう遅いわ」
「ボコボコにされていた立場の人間が何を言っている?」
馬鹿なのか?と公明院は嘲笑う。しかし、内心では警戒していた
(こいつは何を考えている?違和感……他にも見落としているところがある)
「お前が何を言おうとしても意味はなー」
公明院の後ろに誰かが現れて斬撃を喰らってしまう
しかし、その攻撃は全く痛くなかった
スレートは突然消えた
「…見落としていたのはお前だったか」
無傷で後ろを振り向く。
そこにいたのは謎の女
「おやおや…魔王には通じませんでしたか……」
仮面をつけている女
その男を見て顔を顰める
「……今から仮装か?ハロウィンは今年はまだだぞ。スレートよ」
仮面を外し、見えた顔は先程とは変わらない
スレートだ。
「ただの変化で何を楽しむ?…………そう言うことか」
何か感じてさらに顔が歪む
「マジで死ね」
そう呟いて地面にヒビが割れる
「……気づいたのかな?」
「…お前…」
青筋を立てる
「赤と青の奴らはどうやって"召喚"した」
「突然何?」
首を傾げる
「理解できないわね。何を考えて私の顔を見て顰めるのかしら?」
「…お前の首に見えたあの痣はなんだ?」
「……」
首を抑えるスレート。しかし、遅過ぎた
「お前、何の契約をしている?」
公明院から殺気が溢れる
(ベルフェゴールにルシファー……原初が悪魔に受肉されるとは並行世界にもあった。そして、必ず、原初は社会の敵になる。例外な世界もあったが極わずかな世界だけ。まさか、ヨーロッパの国々の選択は……ある意味間違っていなかった。真実を知っていた。ということは……)
悪魔と原初には関係の原因は目の前の女であるということ
「気色悪い……」
吐き気がするほどの真実に辿り着いた
恨む世界を原初たちは間違っていた
黒幕がいることをどう吐き出すか
公明院はスレートを睨んで能力を発動した
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