476話 海野流星&風間雄一VSゼルファ2
ベルフェゴールと衝突する羽目になり、戦闘続行となった。
俺は戦闘をしながら考えていた。青を倒す方法は何かということだ。
両親の過去話からして肉体のダメージを与えればある程度対抗できる。だが、問題は父さんが使ったとされる『太陽 炎』の技を理解していない。
教えてくれなかったから分からないのはこの状況となると聞いておけば良かったな……
奴の話からしてどう考えても父さんたちが倒して敵より強いわけだし、簡単に倒せるわけじゃない。
それは理解している。俺のようなそこまで頭良くない人でも分かる話だ
青は手を上に翳して振る
斬撃の雨が降ってきた。
「面倒な……」
俺たちは捌いていく。
「別に急激に強くなったわけじゃないな」
まだ肉体による力を使用しているようにしか見えない。こいつ、どこまで隠したがりなんだ?まあ、司るのは怠惰って話だし、あんまり戦闘好きには見えない
だから、短期戦で長期になるような戦闘を避けているようにも考えられるが俺が知ってる話と妙に辻褄が合わない。
悪魔は神聖魔法が弱点とかよく聞く話なのにこいつは俺の神聖解放を見ても驚く様子もない。
それは誰かが教えたんだろうと納得するが悪魔なら神聖力に危険視してもおかしくない
それがないということはこいつは神聖魔法類が通じない可能性がある
それはそれで最悪なんだが……あり得そうな話なんだよな。でもよ、悪魔は神聖魔法に弱いという常識くらい破壊しないとで欲しいんだわ
人間の神聖魔法が通じないだけかもしれないが可能性はある
神聖魔法を使用して攻撃してみる。青は直撃したが無傷だった
やはり……神聖魔法も通じないとかおかしいが受肉体の場合、通じにくいのか?
「邪皇波」
風間が技を放つと青は不気味に笑う
「邪王波」
系統は同じようだが出力は互角。名前からして皇が強いと思うが互角からして風間の技と青の技は同じ扱いにしていいのか?
「お前では俺に勝てない」
「怠惰と好色を司る悪魔だからか?能力は悪魔の能力みたいなものでいいよな」
俺の言葉に青と風間は驚いた顔をする。
なんでお前まで驚くんだよ。
ここで判明したのは悪魔自身能力を持っていること。それが俺たちが持つようなの能力なのかは謎。
もしかしたら上位互換かもしれない。分かりやすく言えば覚醒能力的な扱いに近いとか
でも、問題は俺たちのの能力が青には通じないこと
これはさっき言ったように能力を強制解除する力を持っていることの話をしただろ?悪魔には人間の能力を解除するという力を持ってる。
グラーシャ・ボラスが使用していなかったことから上位悪魔のみ使える力
悪魔という種族の上位の怪物は人間の能力を干渉できるため、青が自信が高い理由がそれが原因ってことだ
能力を干渉できる。だから、自分に勝つことはないと
ただ、謎なのは風間にその力を使用しても解除されていないってところだ。何かしら条件があるのか、あるいは風間も
悪魔なのか
どちらかというとこれの可能性あるんだよな。理由としてはこいつ時代怪しすぎる
今のような俺でも青からの邪気が見えるほどに追い詰める一撃には全く見えなかった。そもそもあいつ、元から見えていたようだし、そこが謎だ。
お前はどうして見えるんだ?と能力のせいと片付けることはできない
最初から怪しいのもある。厄災の王の時になんてあの悪魔驚いていたし
今回も同じく、青も驚いていた。邪気もなんとなくというか、確実ってわけじゃないが風間から出している邪気も悪魔に近い
おいおい、始原に続いて悪魔とかどんな学園だよと思うんだよな…東京校、そんなに人気なん?まあ、紅谷としーちゃんと公明院の場合は荒野が誘った疑惑あるから……なんとも言えないけど
そもそも荒野が日本に戻ってきた理由は悪魔探しで悪魔が日本にいることらしいし
荒野が探し求めているのが風間の可能性があるけどその場合、風間が能力者を作った悪魔になるんだよな。
なら、なんでこの学園にいるんだ?って話になるし
俺が入学した年というのは偶然かもしれないが……
よく分からんし、結論を出すタイミングがここじゃないから今はいいとして
「アギト」
神聖力の竜を出して青を襲う。青はニヤリと笑って手刀でアギトを両断し、瞬殺する
アギトでも時間稼ぎにならないのは厄介だ
「やばいな」
「豪炎・妖冥」
高密度な炎の球を放つ風間に青はすぐに消すと風間の蹴りを喰らってしまう。
隙あり!
連続で殴って蹴り飛ばし、みぞうちに蹴りを入れて殴り飛ばす
「出力最大 アギト」
さっきと比べ物にならないほどの高威力、貫通力の高いアギトを出して青にぶつける
青はさらに吹っ飛んだが立ち上がる
「いい技だが通じないな」
当然のように無傷、こいつ、ゴリラか?硬すぎるぞ
「風間、悪魔ってこんなに頑丈か?」
「肉体の強度が高いというより、魔力による肉体強化倍率が我々より上回っている」
だから、通じないと?ゴリラではなく、チートゴリラってことか
「淡々と答えるが……」
「お前が分からないと言うからだろう」
「ぐっ……」
それは否定できん
「そろそろ奴の力も解放しつつある。だが……」
「倒す方法は俺は知らないぞ」
「……」
風間は頷く。どうやら、俺にこいつを倒してほしいようだ
でもさ、お前ならできるんじゃないのか?
「お前ならできるだろ」
「……どうだろうな」
何か隠しているがーん?
「ふん、久方ぶりだな」
風間と似たように両腕と両足を悪魔化していた。足まで邪気が感じる。服で隠しているから分からないが腕の変化からして同じか
「確実に殺す」
「何回言うんだそれ?」
「ダサいな。怠惰だからか」
風間…それ
「……」
完全にキレてー
一瞬で俺たちを蹴り飛ばした
「!早い……!」
スピードが早すぎる。回避どころか視認できなかった!
「舐めてるんじゃねえよ」
俺たちを蹴り飛ばして構える
何をして来るんだ?
「デーモネン・ラングカノーネ」
まずー
校舎を貫通して空にある雲に穴を開ける。
「……あぶねー」
回避して当たることなく、避けきれたのは良かったわ……しかし、今のは魔法か?あの出力が魔法なら相当異常だぞ
アレを喰らったら流石の俺でもダメージを受ける。魔法に対する耐性は高いんだが喰らったらやべえと本能の鐘が警鐘を鳴らすほどだ
となると悪魔が使用する魔法は能力者でも防御不可避の可能性があるな
回避しているがミスったら終わるというのはやばいな。いくらなんでもこりゃ不味い
風間は驚いていないように見えるが予想外なのか何か考え事をしている
「殺すことを宣言したならば殺さないといけない」
青はそう呟いてまた構える
そんな宣言、達成できない仕事のノルマみたいにしてやる
「リーラ・プフランツェンヤクト」
また魔法を放ってきた。今度は大量の紫色の弾幕…こいつの魔法は分からん。
そもそもそれ何語だよ。英語?いや、違うな。分からないが悪魔言語でもない
ヨーロッパのどっかの言語か?
魔法の名前すら相手が理解できないまま放って来るから不味い。こいつの魔法がどういう言語で発動しているのか知りたいが知ったとしても意味を理解できないから無理か
そこら辺は諦めるとして……
こいつの魔法は喰らったらほぼ終わり。クソゲーのコンボとなる魔法を放って来る。悪魔が持つ魔法は能力者の魔法耐性を貫通する可能性があるからして一度も喰らわずに倒したいところだが、そんな都合のいい話はない
結界とか貼って防御したいところだが防御できるのか怪しい
能力を使用したいところだがこいつ、効かないみたいだし、本当に厄介だ
「悪魔が使用する魔法は能力者の魔法耐性を貫通するのか?風間」
「どちらもあり得る。上位ならまだしも中位以下はその力を持つことない」
上位にはあるのかよ。やはり、風間は悪魔だな。青を見ても態度に変化することはないからベルフェゴールの同格の悪魔?
やばいな、なんでこの学園にいるんだよ。悪魔を魅了するほどの学園なのかここ……
「どう倒すんだよ。」
「それをお前が見つければいい話だが……」
「俺頼みのくせに……まあ、いいけどさ」
倒し方は分からないがやっていけばいいだろ
「出力最大『白の世界』」
白しかない世界に送る
「!これは……」
驚いているがこれで終わりじゃない
「『白なる浄化』」
悪魔なら定番の浄化だろ!
「!」
青の体がどんどん白色に染まる。
体全部に白が染まると完全に浄化される。『白の世界』は能力による力だがどう対抗する?あんたは神聖魔法が通じないらしいが浄化作用のある世界なら、倒せるはずだ
(こいつの力は浄化作用か……!確かに悪魔ならばこの領域で葬って悪魔界に強制送還くらいはできるが、舐めてるんじゃねえぞ。俺のような上位悪魔はそれを前には)
ニヤリと笑って白に対抗する
「意味ねえんだよ!」
「!」
白の侵食が抵抗されて色が戻ってきている!?んなことさせねえよ
「出力最大……!」
「舐めてるんじゃねえ!」
侵食と抵抗の勝負、ここでまた発動しても対応されるなら、この一度っきりが勝負!
「限界を超えてー!」
ニヤリと笑って俺はさらに出力を上げる
「限界突破だ!!!」
「ふざけるなぁぁぁ!!!」
互角だとしても確実に葬るなら、五角を超える出力を込める!!
青は予想外なことがあるはずだ。お前、俺がこの世界を作った理由を分かってるのか?
「!」
風間がすでに青の背後にいてー
「邪皇千乱」
青に数えきれないほどの斬撃の雨を浴びさせる。全て短剣二刀流での斬撃攻撃、青はそれに対抗することはできない
俺の力に対抗するために精一杯、風間からの攻撃に当然対抗できるわけもなく、一瞬の揺るぎが生まれた
「終われ!!」
確実に仕留める!
「クソがぁぁぁ!」
完全に白に侵食されて動きが止まる
「はぁ……はぁ……」
少し疲れた…
「これで終わりだな……」
疲れた、マジで疲れた。真面目に青が能力を使用していたら不味かったな。強くなったと慢心していたが今以上に強くなる必要がある。霊力も神聖力も結構消費した。マックス状態の6割とまだ多いように見えるが結構やばい
「交流会の時以上に消費したな……短期戦が1番…」
「……終わってはない」
風間は俺を見てそう呟いた
「赤も同じみたいだからな」
「……」
一気に現実へ落とされた。余裕があるような顔をしているお前に言いたいがこれ以上……5割以上消費して1割くらいまでになったら本格的にやばいぞ。
肉体と魂のバランスが崩壊して肉体終わるんだが?肉体造られたとはいえ……
真面目にあの肉体と同じほどじゃないんだよな……よく分からんが元の肉体に戻ればいいんだが……
「はぁ……」
俺は少し体を動かす
「赤ね……」
まだ悪魔がいるのかよ。全員悪魔とかないよな?いや、流石にないか
「…少し休んでいい?」
「…いい」
少し休むか……
俺は全身白状態の青を見る。少し動いたように見えたが……気のせいか
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
海野流星&風間雄一VSゼルファはここにて終わり!
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