『能力者が集まる学園で自由に生きたいと願っている少年は楽しく学園生活を送りたい〜自由に生きることは簡単ではなかった件〜』

自由に生きることを信条とし、自らの意思で勉強に励んで志望校に合格した15歳の少年、海野流星。
彼は、これからも自分の選択で人生を歩んでいくつもりだった。

しかし、そんな彼の前に、思わぬ話が舞い込んでくる。叔父であり、ある学園の学園長を務める甲 秀から、推薦で“能力者のための学園”への入学を提案されたのだ。もちろん、流星はその話を快くは思わなかった。

その学園は、能力の強さがすべてを決める実力主義の世界。能力の弱い者は、強者に従わなければならないという不文律が支配していた。

そんな中で、甲学園長は流星にこう頼む。

「この学園の古い“常識”を、壊してくれないか」

その願いに渋々ながらも承諾した流星は、閉鎖的な能力至上主義の学園に、一石を投じるべく歩みを進めるのだった。