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〜とりあえずの接触と交渉・・交渉できんの?〜


緊張が続く夜更け過ぎに巣全体へアラートが鳴り響く。

白氷は、素早く移動し門の前まで到着すると、そこには、

羽化を終えて装備品を手にするナンバーズ。

王次郎を連れた黄土。

若干、取り乱している女王。

500匹を少し越えたであろう自爆鉢。

そして、控えとして自主的に参加しようとする、兵隊蜂がいた。


『母上・・・どうしたのですか?』

『・・なんでもないのじゃ・・・若干・・取り乱しておっただけじゃ・・気にするでない。』

『はぁ・・・』


『白氷よ、其の方マップは見れるように成っておるか?』

『はい、ヘキサに頼み閲覧が可能です。それと私、ユーザーとやらの権限を得ました。』


『ほう・・それはすごい・・精進するのじゃぞ!』

『はい!』


『さて・・マップをみようぞ・・・』

『・・なんじゃ・・この数は・・・30匹ではない・・もっと大量におる・・・どういうことじゃ?』


『!・・母上!・・・検索結果によると・・1500匹程度居ます!』

『なんじゃと!・・一部隊・・1500匹じゃと!・・・無理じゃ!いくらナンバーズがおっても・・・』


『これは・・どうしましょう・・作戦そのものが頓挫しました・・』

『ぐぬぬぬぅ・・・・こんな時に・・ニックは・・くぬぅ・・・』


『母上!・・・この際です・・・我らだけで、何とかせねば!』

『そうじゃのう!・・・しかし・・・』


『幸い、手元にはEMPやGPSもあるようです・・なんとかまとめたり・・・』

『ふむ・・・』


『・・そうです!・・これ・・母上!通訳です!交渉しましょう!』

『うむ!そうじゃな!・・こんな時のための交渉じゃ!』


『では・・・私が向かいます。』

『なにを言うておる!・・其の方はここで指揮じゃ・・・早死するには惜しい・・ここは妾がゆこう・・・』


『母上!それはダメです!・・・女王が真っ先に討たれては・・・・』

『討たれると決まったわけではない・・・・』


『あの・・母様、姉様・・・・よろしいですか?』

『おお・・黄土よ・・来ておったな、身体の弱い其の方は、王次郎と共におれ』


『いえ・・そうでは無いのですが・・よろしいですか?』

『ん?なんじゃ?』


『ニック様はヘキサを利用して通信を行いましたよね?・・姉様も母様も行えます・・・』

『うむ・・・・・そうじゃが?』


『ふむ・・そういうことじゃな?黄土よ・・・』

『はい。姉様・・・』


『?どういうことじゃ?』

『要は、ヘキサを利用してアームズへ通信するのです・・通訳とやらを使いながら・・』

『・・・ほう・・・・それならば・・出来るのじゃろうか?』


『母上・・一度試してみてはいかがでしょうか?』

『うむ!・・そうじゃな!』


(ヘキサよ! アームズ共に通信を行いたいのじゃが・・できるか?)

(はい 通信圏内に入りましたので通信が可能です。)

(ヘキサよ。 通信の時に通訳は出来るかや?)

(はい お手持ちの通訳機を通し可能です。)


『ふむ・・ヘキサは可能じゃと申した・・・まずは・・妾が行おう・・よいな?』

『はい!・・ですが、通信内容を私達にも聞けるようにお願いできますか?』


『うむ!・・・わかった。通信を皆の者へ開こうぞ・・・』

(ヘキサよ! 通信を行う。通訳機はこれじゃ。会話の内容を皆に届けよ)

(はい 通信を確立します。オープンチャンネルにて通訳変換を行います。)

(通信確立中・・・・・・・・・・・・確立しました。どうぞ)


(あーあー・・・アームズ共・・何用じゃ?)

(ギギ・・・・ギ・・ギィ・・・)


『なんじゃ・・通訳出来ておらぬではないか・・・』

(申し訳ございません。通訳機の調整を行っております・・・・・・完了しました。どうぞ)


(アームズ共!何用で妾の巣へ参った!)

(ソードヘッドヨオマエタチノナカマハアヅカッタカエシテホシクバワレラニシタガエ)

(仲間じゃと?どのような者じゃ?)

(ワレラに従わなければ、コノナカマをコワス)


『仲間とは・・・・ナンバーズの脱走した者か?』

『母上・・恐らくそうでしょう・・・』


『ナンバーズよ・・』

『女王様・・俺等・・かまいやせん・・奴等は逃げた者たちでやす・・見捨ててやってくだせぇ・・』

『そうね・・あんな喧嘩っ早いやつが捕まってるなら・・・其のくらい覚悟してるでしょ・・』

『あたしはあんまり面識ないしなぁ・・別に見捨てていいと思うけど・・』

『私も面識ありませんので・・言及は控えさせもらいます・・ですが、巣を守るためでしたら・・』

『ボ・・ボクに・・殺らせてください!』

『『『『・・・・・』』』』


『・・・・・いま最後に言った者・・・・だれじゃ?・・・・聞き捨てならぬが・・わかった・・其の方等の意思しかと聞き届ける。』


(アームズ共、我らには無様に捕まるようなものは居らぬ!そこにいる者たちは我らとの交渉材料にはならぬゆえ、直ちに巣へ帰れ!)

(ギッギッギッ・・オマエラは、ナカマを見捨てるほどカトウなのだな・・ワカッタ捕虜は返そう・・其の上で、オマエラをセンメツする。シングンのユウヨは3時間だ、ココロセヨ)

(なに!・・・進軍はよすのじゃ!・・・・聞いておるか!進軍はダメなのじゃ!)


・・・・


『す・・すまぬ・・・・皆の者・・・・妾が至らぬばかりに・・』

『・・母上・・体調でもよろしくありませんでしたか?』

『母様・・・・流石に・・・アレでは火に油です・・・』


『う・・うむ・・すまぬ・・・』


『ですが、捕まっているものが戻ってくるのです・・・・まぁ良いでしょう・・』

『姉様・・しかし3時間ですよ?・・進軍・・・』


『しかし、黄土よ。奴等がこの巣まで来る間も時間はある・・恐らく4時間は猶予がある・・その間に打てる手を探そう。』

『・・・打てる手ですか・・・・なにか良い方法でも有りますか?』


『ニックはやはりこうなった場合を見越し・・逃げろと言っておったのかもしれぬな・・・』

『恐らく、そうでしょうね・・・しかし、どうしたら・・・』


『あの・・・・姫様方・・よろしいでしょうか?』

『どうした?ナンバーズよ?』


『私はナンバーズの10です。以後お見知りおきを・・・。』

『私に考えがあるのですが・・・』


『ほう・・言うてみよ・・・』

『・・・我らナンバーズによる奇襲を実行しようと思います・・・』


『なに!・・それは案ではない!・・・・時間を早めてしまうだけじゃ!』

『いえ・・その間に女王様並びに姫様方はお逃げくださいませ・・・』


『・・10よ・・それは出来ぬ・・・。 母上・・・母上だけでもお逃げくださいませ!』

『何をいうておるのじゃ!其の方等!妾こそ逃げることは出来ぬ・・』


『・・10よ・・そういう事じゃ・・妾等は逃げぬ・・・』

『そうですか・・では・・・。ナンバーズが引き付けている所に・・王次郎砲を・・叩き込んでください。』


『・・・・其の方等・・・本気変え?』

『ええ・・・』

『俺等は・・何時でも巣の為に命をかけやす!・・其のために生まれてきたのでやすから・・』

『・・そうね・・私も巣の為なら・・怖くないわ!』

『・・あたしは・・少し怖いけど・・巣が守れるなら・・全力でいくわ!』

『・・殺らせてください・・・・・』

『女王様・・そういうことです・・・』


『ぐぬぬぬ!・・・ダメじゃ!・・ダメにきまっておろう!・・くぅ・・・』

『母上・・ナンバーズ達の決意を無駄には出来ません・・・』


『ぐぬぬ・・・』

『母様、王次郎様も協力するそうです。・・・そうですよね?王次郎様』


『んー?どーしたのー?』

『王次郎様・・・この巣が危険なのです・・・ニック様の身にも危険が迫っています・・』


『ママをいじめるやつは王次郎ゆるさないよ!』

『母様・・そういうことです。』


『・・・わかった。・・・・其の方等の好きにするが良い・・・白氷よ・・此の場は任せる・・』

『母上は、いかがなさいますか?』


『妾は妾でやれることを見つけたゆえ・・一度自室へ戻る・・・其の方等の見当を祈る。』

『わかりました。』


母上は自室に戻ったようじゃな・・・しかし・・やはり外部との繋がりがない我らには交渉などということは難しいのう・・やはり文明・・文化は必要じゃ・・幾多の種族と友好的に繋がるすべを身に着けねば・・未来はないのう・・・じゃが・・今はこの戦を切り抜けることじゃ・・・集中じゃ!


『では、どのタイミングで突入するかじゃが・・・王次郎の腹の具合によるのう・・黄土・・どうじゃ?』

『そうですね・・王次郎様は食事をしなければ成りませんので・・・今から始めても2時間はかかると思います。』


『うむ・・では今より食事を始めよ。』

『はい!』


『王次郎様・・お食事にしませんか?』

『んー?おなかへってないよー?』


『そうですか・・でも、お腹いっぱいになってないとニック様がイジメられてしまうかもしれません・・』

『ボクたべるよ!いっぱい食べる!ごはーん!』


ふむ・・黄土よ・・中々に王次郎様を手なづけておるのおう・・関心関心・・

さて、じゃ・・・


『ナンバーズよ・・・何時でも出ることが出来るよう準備をしておれ。』

『『『『『はい!』』』』』


うむ・・妾はどうするか・・・

しかし・・此のような時にニックが居らぬのは・・誠に苦労するのじゃ・・・

ニックならば・・つぎはどのような事を・・・ふむ・・・・


『ナンバーズよ。其の方等に通常の兵士を貸し与える・・思うように使うのじゃぞ。』

『『『『『えっ!』』』』』


『姉さん・・いいんですかい?』

『あたしは・・いれば助かるけど・・・』

『そうね・・いれば壁くらいにはなりそう・・・』

『私としては、補給搬送として役に立てようと思いますね。』

『ボクは・・いらないや・・一匹で殺るよ・・・』


『・・・のう・・其の方等・・随分と雰囲気が変わったようじゃが・・蛹が原因か?』

『あ・・気づいちゃいましたね!・・・そうなんでやす・・』

『あたしは、ほとんど変わってないと思うけどなぁ・・』

『あたしも基本こんな感じだったしね―』

『私は一人称や言葉遣いが随分変わりました。』

『ボクは・・・余り変わってません。』


『『『『・・・お前が一番かわったよ?』』』』


妾はナンバーズへ兵士を貸し与える・・・

これで、少しは対抗出来るじゃろう・・・・しかし1500匹も・・どうやって・・・


・・・そうじゃ!・・ニックなら此の場合ヘキサを使い新しい武器ないし対抗する力をみつけだすはずじゃ・・・であれば・・妾も・・・


『皆のもの、一度妾は”時の記憶”へ向かう、しかし案ぜよ、通信による状況の把握はしておく・・』

『ナンバーズよ・・・王次郎様の食事を終えるタイミングを見計らい奇襲を行うのじゃ。』

『其の際、其の方等に現場での指揮権を渡す・・兵士をうまくつこうてくれ・・・』


『『『『『はい!』』』』』


『黄土よ・・王次郎様の事は任せたのじゃ・・・』

『王次郎様・・ニックの為に・・よろしく・・・お願いいたします。』

『おねえちゃん!ボクがんばるよ!』


『姉様・・何か考えがあるのですね?・・』

『うむ・・此の場合ニックならば・・恐らく何やら打開策を提案するはずなおじゃが・・妾では、限界があるからのう・・少々、ヘキサに頼み込むとしよう・・』


『・・わかりました。 いってらっしゃいませ。』

『うむ』


妾は”時の記憶”へ向かっていた・・・

(白氷よ。)

(はい?)


(周辺マップを開いてみよ。)

(・・・?)


いきなり母上よりの通信・・・周辺マップを見よとは?

母上の言うとおり妾は周辺マップえお開く。


(母上・・いかがなされましたか?)

(うむ・・此方に接近する点が2つある・・どうおもう?)


(恐らく・・返還されたナンバーズではないでしょうか?)

(ふむ・・・もう一度、周辺マップで、移動する2点を触ってみよ・・)


(・・?こう・・ですか?・・・)

すると、2つの点が、拡大され、鮮明に表示される・・・


今正に追い立てられたのであろう・・2匹の兵隊蜂が急いで我らが巣へ向かって来る・・・

そして周辺マップには表示されなかったが・・2匹の兵隊蜂の他にも・・主様が・・


(・・これは・・主様は捕まっていたのですね?)

(うむ・・其のようじゃな・・・)


(では、詳細な会話が出来なかったのもうなずけます・・恐らく隙を見ての送信だったのでは?)

(うむ・・・主様には済まないことをしたな・・・)


(まぁ・・それは今に至っては仕方ありません・・しかし・・)

(なんじゃ?)


(もしかしたら、これで少しは対抗出来るように成るかもしれません・・)

(ほう・・)


(主様は殊の外ニックを溺愛しておいでです・・・現状がどのように成るかによっては・・)

(そうか・・神の力・・か・・・)


(ええ・・恐らく・・・)

(そうじゃな・・では、迎えのものを向かわせることにしよう・・)


(有難う御座います。)

(其の方は、やはり”時の記憶”へ向かっておるのか?)


(はい・・ヘキサに頼み込み・・なにか対抗策に成り得る物をつくれないかと・・)

(うむ・・考えることは・・似ておるのじゃな・・わかった。好きにせよ。)


(はい・・では、失礼いたします。)


・・母上・・妾と似たような事をしておいででしたか・・

・・しかし、主様が捕まっていたとなると・・それなりに攻め入ってくるアームズの中には、強力な者もいるのやもしれぬ・・気を引き締めて掛からねば・・・


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