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閑話〜お国のちょいバナ〜

国同士の話しとか苦手でwメチャクチャですが許してくださいw


ダンッ!


立派な髭に大柄な体格、歴戦を思わせる顔傷を怒りに歪ませ、男は立ち上がる。


「なにっ!王国が休戦協定だと!?」

「はっ!将軍!」

一般兵と思われる若い男は、将軍と呼ばれる男の声に萎縮する。


「うぬぬぬ・・ここまで来て休戦協定とは・・・どういうことだ!」

「はっ!・・・王国よりの停戦申し込みを皇帝陛下が了承した為であります!」


「何を腑抜けたことを!・・・戦だぞ!・・ぐぬぬ・・・皇帝め・・何を考えているのだ!」

「・・・・」


「おい! お前ちょっと行って皇帝の首掻っ切ってこい!」

「!・・・・・・」


「冗談だ・・・しかし、この戦、王国からの攻めてきたのが始まりではなかったか?・・それなのになぜだ?」

「はっ!・・私はわかりかねます。」


「そんなことは知っている!・・・ぐぬぅ・・」


戦場へ誰よりも先に馳せ参じたと喜んでいた将軍には

出鼻をくじかれるような一報であった。



将軍の後ろから戦場には不似合いな上質な衣服、豪華な髪飾りを付けた女が告げる。

「将軍、気を沈めてください。皇帝が決めたことですから」

「お前は、いつもそうだな・・まったく・・・」


「フフフw。 しかし将軍、王国南部に有る”魔の森”・・あそこから出てはならない魔物が這い出してきたようですよ・・・王国を盾にすれば・・・・・帝国にとって王国は良い肥やしと成るでしょう。」

「なにっ!・・お前、その話し何処から聞いた?」


「私の子飼いの者からの情報です。」

「ふむ・・・王国が、引いたのは其の為か・・。 しかし、俺は戦がしたかった・・・クソっ!」


「そんなに戦が好きなのでしたら単身王国に潜入しては如何ですか?」

「なにを馬鹿な!」


「今の王国は南部への警戒の為、非常に他が手薄に成っているようです。特に西の都市は全くと言っていいほどだそうですよ?」

「ふんっ!・・西というと・・海に面した都市だったか・・確か海運都市フェアルゴだったな?・・」


「ええ・・そちらからでしたらほぼノーチェックで侵入できますよ」

「侵入か・・・ふむ・・・」


「もし、王国へ向かわれるのでしたら私に一言お声を掛けていただければ、迅速に手をウチます。フフフ」

「・・・いや・・俺はいかん!・・・お前の話しは本当だろうが・・裏がありそうだからな・・・」


「フフフwご冗談がお上手ですねw」

「クッソ・・・メギツネめっ!」





其の頃、王都では王による報告会が催されていた。


「国王陛下に申し上げます。先頃、南の魔物の手により岩壁都市グレートウォールが占拠されたもようです。」

「うむ、続けよ」


「報告によりますと、岩壁都市グレートウォールへ近づく者は尽く打たれております。」

「調査隊も現在、都市の状況が一切手に入らず手詰まりの状況です。」

「ふむ、其の話は誠だったか・・」


王の一言で場内がざわつく・・

「はっwそれにしても岩壁都市の統治はだれだったか?」

「あれですよあれ、最近になって代替わりした・・」

「ああ。 若造か・・しかし運が無かったな・・・」

「それにしても魔物が岩壁を超えるとは・・驚きですね」

「全くだ、しかし、占拠されたというと・・岩壁都市の軍は何をしていた?冒険者もだ・・」

「かなりの戦力と聞いてますよ。」

「うむ、それだ。 何故占拠されて、黙っているのだ?」

「もしや、民が人質に成っているのでは?」

「はっw民だと?・・馬鹿な・・・民などすぐに変えは効く・・軍を動かさない理由にはならんだろ」

「まぁ、あの若造のことだ・・何か握られたのかもしれぬな・・」


「国王陛下に進言いたします。直ちに魔物討伐を!」

「そうです!このままでは、我らの王国は魔物以下と侮られます!直ちに討伐を!」

「何時、王都へ進軍するかもわかりません!何卒、懸命なご判断を!」






「うむ、では討伐隊を組織しよう。何処の部隊にいかせるか?」

「はっ!それでしたら我が国王軍最強の部隊、竜騎隊が参ります。」

そう言って前に出たのは、一人の男。

全身にトカゲの鱗の様な物を使った鎧を身にまとっていた。


「ふむ、わかった。竜騎隊にまかせよう。」

「はっ!岩壁都市グレートウォール奪還の任拝命いたします!」


「うむ」



「さて、皆の者、此度の戦だが、もう皆にも伝わっていると思うが停戦と成った。」

「理由は岩壁都市グレートウォールへの魔物の進行によるものと歌って入るが、実のところは海運都市より海からの攻撃作戦を隠すためである。くれぐれも他方へ情報がもれぬよう周囲への警戒を怠るな。」


「はっ!」



「竜騎隊よ。お前らは陸路でしか活躍ができぬ・・成ればこその自薦を認めたのだ、必ず成し遂げろ」

「はっ!」



「国王陛下退出します!」

ぱっぱぱーぱぱぱぱー♪




一方、帝国では・・


「皇帝陛下・・何故あのような停戦を受け入れたのですか?」

「なんだ?爺・・不服か?」


「不服とは言いません・・あのような一方的な停戦を受け入れたとなれば、軍の士気にも関わります。」

「まぁ、そう言うな、今回停戦を受け入れたのは、諸外国への良いイメージ作りに貢献している。気にすることはない。」


「ですが、王国は必ず何かの策をもってまた奇襲を仕掛けてきますぞ!」

「そん時は、そん時だ、自分からふっかけた戦争を自分で停戦に持っていったんだ・・これで不意打ちでもしようものなら・・諸外国からの信用は丸つぶれだ・・交易にもヒビが入るだろう・・そうなれば・・奴等は自分の重さで自戒するしか無い・・肥沃な土地が無いのだからな・・」

「そもそも、今回の侵略も国境を越えた場所・・我が帝国の農地を奪いたいがためであろう?」


「しかし、海運・・漁業は盛んなようですが?」

「魚だけで人間がくらせるか?麦がなければ明日のパンにも在りつけないのだぞ?」


「・・・では・・何もせずに出方を待つのですか?」

「そんなわけ無いだろwどうせ奴等は仕掛けてくる・・だったら諸外国へ根回ししておけばいい」

「我が帝国は陸路以外にこ空、海と目を光らしている・・それに王国へも草を放っているしな」


「草をですか?」

「ああ。 知ってるか爺?」

「はて?」

「王国には、騎士道だとかいう教義が有るらしい・・我には判らぬが、ソレによると・・・」


優れた戦闘力を持て。

勇気を示せ。

高潔であれ。

誠実であれ。

寛大であれ。

信念を持て。

礼節を持ち親切であれ。

崇高な行いを示せ。


「というものだそうだ、つまりは、我が帝国へ次に先制すればどうなる?」

「・・・礼節も無ければ・・誠実でもなく、崇高な行いでもない・・ということですか?」


「ああ、奴等は奴等自身の戒めによって苦悩するだろう・・・」

「特に騎士道などと本気で思っている連中はな・・」


「それに・・教義に反するということで、草を育てることさえしないらしい・・・馬鹿げているとはおもわないか?」

「・・・なるほど・・・・」


「爺・・奴等は我らの情報は一切握っていない。そして、我らは奴等の情報を握っている・・」

「であれば・・どうなる?」


「奇襲も事前に解るということですか?」

「そうだ・・・・実はな爺・・王国の西・・海運都市に密かに兵が集まっている。今度は海路から攻めてくるだろう」


「陛下・・そこまで知り得ているのであれば先手を!」

「いや・・打たない・・なぜだか解るか?」


「わざと被害を出すのですか?」

「ああ・・・微小なれど・・被害は出す・・」


「微小ですか・・・」

「なぁ爺・・次攻めてきたらどうなると言った?」


「諸外国から見放されると・・」

「では、攻めてきたと証明するには?」


「・・・被害がでなければ・・攻めてきたと判断できません・・」

「そうだ・・我が帝国へ被害を出さなければただの旅行だ・・まぁ国境は閉鎖してるがな一部の冒険者等はまだ行き来している。」


「しかし・・集団で関所を通過しないのは・・不法侵入になりますな?」

「我が帝国国内にどれだけの不法侵入者が居ると思っているのだ?」


「さぁ・・・?」

「数え切れぬほど・・それはもう毎日のように出入りしている・・つまり不法侵入の証拠があっても国外追放くらいしかできない・・一々処刑していては、もし手違いで訪れた諸外国の貴族も手にかけることに成る・・・」


「では・・やはり被害を出さなければ・・ということですね?」

「ああ・・西に在る街や都市へ前もって我の名のもとに退避勧告はしてある・・しかし最西端の漁村には触れを出していないんだ・・・・」


「・・・生贄ですか・・・」

「まぁ・・致し方ないだろう・・・」


「しかし・・成れば・・王国に攻め入れば?」

「そしたら今度は諸外国からの目が我が帝国へ向く・・帝国の繁栄の妨げだ・・回避するに決まってるだろ?」


「そうですね・・・」

「まぁ・・爺、其の方が優しいからこそ我が心が休まるのだ・・気を害す必要は無いぞ。」



「わかりました。この爺、先は長くはありませんが最後までお供します。」

「さて・・気分を切り替えるか!」


「爺、王国の南の魔物について知っていることが有れば話してほしい。」

「わかりました。私が知り得る魔物のお話をお聞かせいたします。」



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