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〜取り敢えず・・・事情説明〜

結構、うんちくてきなことが多い気がする・・・w


『して、ニックよ。今回の件の報告をせよ』

「はい」


「・・・端的に申し上げますと、王次郎が宇宙戦艦だった・・ということでしょうか?」

『ん?・・・う・・うちゅ??。』


「すみません。こちらの話です。・・・そうですね。・・・」

「王次郎は此の度、羽化したわけですが・・・以前申し上げた、羽化不全とは異なりまして」

『ほう・・どのように違うのじゃ?』


「そうですね・・・女王陛下はご存知かわかりませんが、

通常のソードヘッドは・・芋虫状態から蛹になり、羽化を経て成体へと至る完全変態なわけですが、王次郎の場合は・・・芋虫状態から成体への間に若虫と言う状態があります・・・。」

『若虫・・とな? はて?』


「若虫ですが、一見羽化不全を起こした個体の様に見受けられますが、成長と共に数度、蛹と羽化を繰り返し、成体へ至るという・・不完全変態と言う種類の成長を遂げております。」

『ふ・・ふむ・・・。 何度もとな・・・』


「・・そうですね。簡単に結果だけ申し上げるのでしたら王次郎には問題が無いということです。」

『ほう! それは良かった・・心配していたのだ・・』


『しかし・・それが、何故あのような事に繋がるのかのう?』

「そうですね・・・・。以前から王次郎は特殊だと申し上げていましたが、私も事前に知っていたわけではないのですが、王次郎が初めて食事をしたのがそもそもの発端でしょうか?」


『食事・・・とな? ・・・何を食べさせればアノような惨事になるのじゃ?』

「ああ・・。 えっとですね。特別に何かを食べさせたわけではないのです・・・」

「むしろ・・王次郎だから・・ということでしょうか?」

「兵隊蜂に聞きましたが、通常は握りこぶし程度の肉団子を一週間に一度摂取する程度ですよね?」

『うむ。 妾は、もう少し量を頂いておるがのう・・。まぁ、其の程度じゃろう』


「王次郎は・・・・一度に人間の頭ほどの大きさの肉団子を・・・数百と食べます。」

『・・・・・・食いすぎじゃ!』


「私もそう思います。・・・一様初めての食事だったので・・際限なく与えてしまったのですが・・」

『それほどに食して・・身体は大丈夫なのかえ?』


「私もその様に心配して王次郎へ聞きました所・・・大丈夫というか・・足りないという始末でして・・」

『・・・・それは・・・・。 いや・・以前から兵士から報告が上がってきてはいたが・・確かに大食漢じゃな・・・。」


「ええ。私も其のように聞きましたので・・。しかし、それでも足りないと言うには理由があると思い、王次郎へなにが食べたいのか?と、たずねた所・・・・骨を食べたいと言いましてね・・」

『骨? ・・あの残りかすの?・・骨かえ?』


「ええ。 その骨です。」

「話を戻しますと、まぁアレです。 王次郎は自分とほぼ同じ量の肉を食べたのには飽き足らず骨を食べたのですが、その後すぐにその・・・もよおしてきたみたいでして・・」

『・・まぁ・・それほど食しておれば・・・もよおすであろう・・・』


「はい。・・・・そして、もよおしたのですが、トイレには入り切らないと思い至りまして・・外でという事に成り・・・・・門の手前で限界が来てしまったわけです・・・・」


『・・・・では・・何か? あの惨事は・・その・・王次郎の・・粗相ということかえ?』

「・・・申し上げにくいのですが・・そうなります。」


『・・・・・・・・・・・・・・・』

「・・・・・・・・・・・・・・・」


『のう。 ニックよ・・・王次郎・・アレは、やはり妾の子なのじゃろうか?』

「間違いないですね・・女王陛下の卵を使いましたし・・ハイブリットにはこの巣の働き蜂を使いましたから・・・・・」


『しかしのう? 可笑しいとは思わぬか?』

「なにがです?」

『何故、アノような・・。 ・・・ふむ、まだ話を聞いておらぬな・・。王次郎の放ったあの破壊はなんじゃ?』


「ああ・・。 あれですか・・・、あれは多分・・?ちょっと調べないとわかりませんが恐らく光線か電磁力的ななにかで、打ち出された物が原因でしょうね・・食事の内容から考えると打ち出された物は骨でしょう。」


『・・・・骨とは・・・アノような破壊力のあるものなのかえ?』

「いや・・打ち出す方式によりますね・・・しかし今回のあの破壊力を見るに・・・・」


「恐らく、電磁力等の・・レールガンといわれる物に近しいのでしょう。」

『レールガン・・・・・?』


「ああ。 女王陛下にはわからないでしょうからもう少し噛み砕きますと、物を投げた際に投げられた物が地面に落ちますよね?」

『うむ・・普通は落ちるじゃろう・・・』

「ええ。 しかし、投げる威力が高ければ高いほど遠くへ落ちます。」

『それはそうじゃろう・・・』

「なので、とても強力に打ち出せば、何処までも行くというわけです。」

『・・・・ふむ・・・そういうものかのう?』


「しかし、通常の筋力・・力ではいくら鍛えてもアノようには打ち出せません。」

『たしかに・・アノような物は見たことがない・・』


「そこで、打ち出す為の方法を変えると・・アノように成る・・といえばいいでしょうか?」

『ううむ・・・よく判らぬ・・・・』


「まぁ・・王次郎は色々と無意識というか身体が勝手にやった事ですし・・自覚はないでしょう。」

「しかし、女王陛下・・あの破壊力・・・私が知っているレールガンよりも数十倍高いのです・・」


『・・・・・・・・・・・・では・・違うものということかえ?』

「いえ・・恐らくは、レールガンの一種でしょうが・・恐らくもっと他の方法を利用しているはずです。」

『ふむ・・・・。 まぁわかった・・・・・しかし、一週間ごとにあれが起きるかもしれぬわけじゃのう?』

「はい。 私も其のことが気にかかるのです・・・アレは・・正直マズイです。」


『そうじゃのう・・あの破壊力は・・周りにも迷惑に成るしのう・・・』

「いえ・・そういうことじゃないんです・・・」


『ぬ? どういうことじゃ?』

「恐らく、アレを目指して、周囲の敵が押し寄せるかもしれません・・・」


『なぬ!・・どういうことじゃ!?』

「あれは・・そうですね・・恐らくソードヘッド・・つまりこの種を創造した・・初代を作り出した者が持ち得ていた技術体系の一部だと思います。」


『それがどうして、我らを狙う理由に成るのじゃ?』

「考えてみてください。 ソードヘッドを産み出した者が他の種を産みだして居なかったはずはないでしょう?」


『・・・・・確かに・・・・しかし・・・』

「事実、先程捕虜にしたあのアームズの連中ですけど・・調べた結果、やはりウチの種を何者かが利用して産み出した形跡があるのです。」


『なんじゃと!・・・・では・・アームズ共は・・我らの近似種ということかえ?』

「ええ。 しかし、ソードヘッドを利用して入るのですが、そもそも根本から作り変えているため、全く違う種と言えます。」


『・・・・む・・難しいのう・・・』

「ですから、他にも違った形、違った目的で創造された種・・いえ、この場合は敵になるでしょうが・・アノ技術を欲して狙ってくる可能性があるのです。」


『・・・そ・・それほどの・・物だったのかえ?』

「ええ。 アレは、恐らく他の・・この星では途絶えている技術でしょうから・・知り得る者は喉から手が出るほど欲しいでしょう。」


『・・・そうか・・・・・では・・・・・対策を考えねばならぬな・・・』

「そうなんです。・・・ただ・・・王次郎は・・其のことさえ全くと言ってよいほど気づいていません。」

「迂闊に外に出したら・・狙われるかもしれないのですが・・しかし・・一週間に一度はアノような事が起きるわけですから・・・・対策・・・難しいですね・・」


『・・・・どうすれば・・・・うむむむむ』

「ただ・・・女王陛下に一つお願いがあるのです。」


『・・・・申してみよ・・・・・』


「ヘキサ・・”時の記憶”から読み取った情報ですが・・・女王陛下はこの巣がどのような目的で作られた・・いやこの種がどのような目的で作られたかご存知ですか?」

『いや・・知らぬ・・・我らは、繁栄することしか考えておらぬゆえ・・』


「ふむ・・ヘキサによれば、この種はエネルギーの製造を目的にしているそうです。」

『エネルギー・・?』


「そうですね・・もう少し話しますと、ATPと言うエネルギーなのですが・・・・」

「このATPですが・・生物が生きていく上で、必ず必要に成る糧なのです。」

『エネルギーとは・・・糧なのか・・?』


「まぁ・・この巣では、其のように考えてください。 つまりは、糧を製造するためだけに生み出された種と言えます。」

『・・・・・我らは・・・餌・・ということかえ?』


「恐らく・・近い意味でそうでしょう・・・」

『・・・・・』


「餌があれば・・それを搾取する者が居ます。 恐らくは・・・初代を作り得た者たちが必要だったのだと思われますが・・・」

『其の方は・・・先程からなにをいっておるのだ?・・・願いとはなんじゃ?話が見えぬ』


「そうですね・・では申し上げます。」

「女王陛下・・私に工場長の権利をいただきたい。」


『・・・・・・なぜ・・・・其の方が、【工場長】のことを知っておる・・・・・』

「全ては、ヘキサから聞いた話でございます。」

『・・・・・・【工場長】とは・・・我らを導く者の冠名である。』

『しかるに、我らが其の方に与えてやれる物ではない。』


「しかし、ご存知ですか?現在この工場・・この巣の工場長は、女王陛下ですよ?」

『なに!・・・・・・・・・・・・・誠か!・・・・・・。 妾が【工場長】・・・・・』


「ええ。あまり工場長に関して、お詳しくないようですからかい摘んでお話いたしますが、工場長とは冠名ではなく、権利のことです。」

「この巣の管理を行っているのは実はヘキサでして、そのヘキサを管理する全権を有しているのが工場長・・つまりは、女王陛下と成っているようですよ。」


『・・ヘキサ・・・妾が・・・?』

「まぁ驚くところを見ますと、あまり詳しくないようですので・・・置いときますが、私が何故工場長の権限を欲しているかと言いますと。」


『・・・う・・うむ・・・』

「ヘキサの機能・・及びヘキサで製作出来る物にはグレードがありましてね・・権限が無いと製作出来ない物があるんですよ・・・・・」


『ふむ・・・・・。つまり、其の方はその物を作り出したいと?』

「ええ。 その作り出す物とは・・・」


『作り出す物とは?・・・』

「先代達を産み出した者達が使っていた技術の類でございます。」


『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』

「驚かれましたね?」


『驚かないはずがなかろう・・・・。』

「ええ。 まぁ、私もそこそこに驚きはしましたが・・・恐らく、女王陛下では・・その技術を理解出来ないため仕えないのです・・・」


『どういうことか説明せよ・・・』

「簡単に言いますと、学ぶ為の前提知識が不足しているのです。」


『・・・・・・・・・・。 其の方はその知識を有しておるのか?』

「はい。」


『・・・・・・そうか・・・・・。仕えぬものを後生大事にしていても・・巣のためには成らぬか・・・・』

『わかった。権限を譲ろう。 元々妾のあずかり知らぬ所であったことじゃしな。』


「有難う御座います。」

「コレで・・・・・・・・・・・・・・。この巣が外敵から見を守る為の・・更には繁栄する為の技術がてにはいります。」

『う・・・うむ。』


「では、後ほどヘキサの元で権限の譲渡をお願いすると思います。」

『うむ。わかった。』


「権限は、私が大事に扱わせていただきますが、女王陛下には今までと同じ女王の冠名を残しておきます。・・・・私は・・・・女王に成りたいわけではないので・・ただ、この巣・・王次郎、蜂妖精他・・知己の者が傷つかぬように・・・努めます。」


『わかった! 其の方には感謝しかできぬな・・・・・』

「いえいえ。 それでは自室へ戻ります。ソロソロ睡眠を取らないとまた倒れてしまいそうですので・・」


『うむ。 自室で休まれよ』

「ははー!」


ふぅ・・・・・乗り切ったわ・・・ヤバイなー・・・結構、嘘八百並べたけど・・・信じてもらえたわw

ってか、権限も貰えそうだし、ラッキーw


俺が自室へ戻ろうと、ドアまで来ると

『ところで、ニックよ。』

「はい?」


『其の方・・何時から触覚を生やした?』

「これは・・・・・ヘキサに頼んで・・・触覚接続用に生やしたものですよ?」


『ふむ・・・・・。いや、いい・・気にするな。 行って良いぞ』

「はぁ・・・・・・・?」


・・・・俺は、最後に女王が何を気にしているのか・・気になっていたが・・・

まぁ聞くわけにもいかないしな・・・

素直に部屋に戻ることにした。





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