〜ノームには関わるなそして、主様ウゼェ!〜
少し長くしてみました。
妖精の国に来て早いもので、半年はたったか?
ぶっちゃけ、俺は一様歩けるようになったし肺の機能も成長したのかちゃんと喋れるようになった。
まぁ、歩くのもバランスが崩れるし体を支える筋肉もまだ足りないが、概ね大丈夫だろう
話すこともやはり吃音などがうまく発音できないときが有るくらいで、ほとんど問題ない。
飯も固形物をちゃんと取っているし、自分でトイレもする。
恐らく初期に比べればアルミナさんの手はほぼかかっていないだろう。
通常の赤さんならば、親がそばにいて誤飲しないか?とか勝手にどっか行ってしまわないかなどの心配で手がかかることの方が多いはずだが、俺は中身おっさんだしなw
ただ、ここで生活する上で面食らったのは、
妖精たちの主食が花の蜜や花粉など、甘いものが主だったことだ。
甘いものは嫌いじゃないが・・・前世の記憶では確か赤さんにハチミツとかダメだったんじゃないか?
俺は普通にハチミツ食べてしまってたが、成分でも向こうの世界と違うのかな?
確かに最初に食べた数日間は死にそうなほど腹が唸ったが・・・まぁなんとかなったし、今では普通にうまい。
食べ物に関しては家畜なども居ないし狩りをしている様子もないことから中々に乏しいのではないか?と勘ぐっていたのだが、意外に食料が豊富なのだ。例えば樹液を固めたアメみたいな物だとか、木の根元に生えているアノ光る苔も食べれるようで、苔は普通にサラダとして食卓に常に上がる。
他にもこの国へ迷い込んできた昆虫もよく食べている。
最初、これ妖精が食べたら共食いなんじゃ・・・・・とは思ったが、まぁみんな喜んで食べている。
美味しかったのは、昆虫の内蔵を指でつまんで取って、羽が生えている物だったらバキバキ毟ってから草木から採った油で揚げたものに、岩や泥(多分、塩湖様な所から採取したのだろう)などから取ってきた物を水で煮て精製した塩を振りかけるだけの物がよく食卓に登る。
これが、なかなかにうまい
ぶっちゃけ、ビールが欲しくなる旨さだっ!食感も匂いもほぼエビなのだ。
お菓子としても良いんじゃないかな?
最初の頃は正直抵抗は有った。だが、ここで生きていくならしかたないだろ?郷に入っては郷に従えともいうし、日本でも郷土料理やなんかでイナゴの佃煮が出たりする。
まぁ、食えなくはないってことさ。
主食の花の蜜や花粉ってやつも取っているところは見たが俺では取れそうにないな、ありゃフェアリー向きの仕事だ。
花の花弁の中に手を突っ込んで中のみつと一緒に花粉も集めるそして、それを絞ると蜜が出てきて、残った花粉はパンケーキみたいに少しの蜜と混ぜて焼くだけだ、
味は、まぁ甘めのシロップ無しパンケーキって言えばわかるかな?
主食のパンケーキ用の花はそこら中に咲いているわけではなく、コレまたどういう生態なのかわからないが、木の上の方で光がよく当たる場所に沢山花をつける。
しかも咲く時期になると毎日のように萎んでは咲き、また、萎んでは咲くという物だった。
花が咲く時期になると、フェアリーが総出で毎日、日が沈むまで採取を行い木の幹の中に有る倉庫にドンドン保存していく。
そして、花が咲かなくなると今度はココナッツの木に似ている木を切り倒し、タネとかを食べるのかと思いきや、幹の芯の部分を食べるのだ。
偽ココナッツの木の幹は甘い香りが有るが、味はほぼ無味で、歯ざわりがサクサクしていてうまい。
花が咲かない季節はこの偽ココナッツの木が森の至るところで急成長するのだ、竹とどっこいの繁殖力と成長力ではないだろうか?
あとは、やはりナッツ系だな。ただ、ナッツは基本的に幼少というかまだ幼虫の段階の者には禁止されている。何でもお酒に近い物らしい。つまり、大人になってからね!ってことだ・・・・俺?俺はおとなだよ〜?中身だけね・・・まだ食ったこと無い。
大人達は花の蜜を瓶に詰めて、その瓶にどこかで取ってきた干しぶどうのような物を漬け込んでいる。これが数日置くとお酒になる。
ただ、アルコール成分は高いとは言えない、発泡も少しだし、ジュースって言われてもわからないくらいだ。・・・・こっそり飲んだらド偉い怒られたが・・・
まぁ、食べ物に関してはもっとバリエーションも有るようだが、料理っていう料理はほぼ無い。
妖精達は事さらに火を嫌う習性があり、それも相まってパンケーキを焼く時にも火を使わない
何を使って焼くかというと太陽の熱で熱せられた石板に乗せて長時間放置する感じだ。
まぁ、そんなことも有ってか出てくる食べ物は生か半生が基本になるわけだが、腹が壊れなきゃどうということもない。
まぁ食べ物のことはこのくらいか?
・・・コレなら俺が独身貴族として培ってきた知識と技術で料理チートができるかもしれん・・・
金持ち目指すか・・?
妖精の国はみんながみんな自由に好き勝手に暮らしている。
様子を見るとほぼ全くと言っていいほど統率というか集団行動はほぼやらない。
集団行動としてやるのは精々食料確保のためだけだろう
食料が豊富な時は、皆思い思いにやりたい事を永遠とやっている。
俺が御厄介になっているアルミナさんは何故か土や砂を一生懸命こねたりしていることが多いい
何かを作るということではないので、なんのためなんだろうか?と訪ねたことが合ったが帰ってきた答えに俺は微妙だなぁ・・・という反応しかできなかった。
・・・アルミナさん・・・土をいじってる感触が好きなんだってさ・・そんだけのためにまる一日寝ないでいじれるものなの?
まぁ、妖精の考えることは基本俺の常識に当てはまらないことは多いので俺もいつしか気にしなくなった。俺は俺で好きなことをすることにしたわけだ。
俺の好きなこと?
きまってるだろ、昆虫採集と飼育だよ
俺はよく虫が国に飛び込んでくるのを知ってから生きている虫を数匹もらい
草や木で作った籠にマット(腐葉土の土など)をしいて、虫達が食べそうな花の蜜を木の枝や幹なんかの切れ端に塗って突っ込んで観察する。
最初の頃は、イナゴに似たバッタがよく手に入ったので、飼育してみていたが、コレまたすぐ死んでしまった。やはり温度管理や湿度管理、ほかにも餌や環境の再現率がダメだったんだとおもう。
最近では、繁殖までは未だ行っていないが、順調に育てることが出来ている・・・が、
隙きを見せるとアルミナさんが夜のご飯の材料として持ってってしまうので、ままならない
アルミナさんには世話になってるので、なんと言えば良いものやら・・やめてほしいと言ってもニッコリして頷くだけで数日するとまた同じことをする。ノームは記憶力無いのかな?
まぁ、飼育はままならないが、取り敢えず俺は趣味を謳歌している。
なんか、最近アイドルになる!とかお金持ちになってやる!とか色々考えてはいたが、今の好き勝手できる環境は崩したくない気がして仕方がない。
俺が5歳を迎えるとどうなるんだろう?この国に居続けることはできるだろうか?
・・・スペース的にムリが有るんだよなぁ・・・やっぱり、人間の所に行かなきゃいけないのだろうか?
そんな半年を過ごしていたが、その間ローゼティアさんに色々なこの世界の話を聞いていた。
ローゼティアさんは、人間の住む街などに何度か足を運ぶことが有るらしく、その時の話などがとてもおもしろく聞けた。
たまに主様と一緒に来ては色々通訳してくれたりもするので本当に助かる。良い人だ・・妖精だ。
主様といえば、頻繁に俺の所に来るのだが、やってることが良くわからない。
何時だったか、勝手に家に上がり込んで居たらしくしかも虫籠で寝ていたりすることが有った。
ただ、運が悪くアワやアルミナさんに晩御飯にされそうになったこともある。
流石にアルミナさんに忠言したが・・・わかってなさそうだな
後日、ローゼティアさんがきてアルミナさんになんか話していたが、まぁ忘れるだろう・・
だって、アルミナさんウンウンと元気よく頷いてるけど、話してる最中ジッと主様から視線をはなさなかったしw
主様、多分そのうち夕食に登るんじゃないかなぁ?
主様は主様で事あるごとにフェアリーを侍らせてご満悦な時が多い。
しかも、毎回侍らせているフェアリーの面々が入れ替わる。
主様・・・そのうちお狐様が怒鳴り込んでくるんじゃ・・ないかな?
ソロソロ、バカンスとかハーレムとか言ってらんない気がするんだが・・・いいのか?
まぁ・・・ほっとくか・・
そんな日すがら、俺は一人で今日も国の周りを散策して虫を観察したり、採取したりしている。
今の時期は、花が咲かない時期なので、フェアリー達は特にやることもなく各々好きなことをしているのだが、この時期は何故かノームが忙しい。
偽ココナッツの木をみんなで一生懸命切っては加工している。
俺はまだ赤さんだからそんな仕事には付き合っていないが、昆虫採取がてら見るのは楽しい。
ってか、もっと効率の良い方法とか有るんじゃないかな?
ノームは同じ木にみんなで石斧を振って倒しているが、どっちに倒れるとか全然計算してない。
全くの無計画何だこれが、指揮するやつも居ない。
赤さんの俺が口をだすわけにも行かないしな・・・
ちっこいおっさんがワチャワチャしてるのは微笑ましいので、ほっとく。
そうそう、妖精たちが使っている言葉だが、なかなかに興味深い。
文字という文化が無いらしく、話すだけなんだがコレまた独特だ。
特徴的なのは、言葉の殆どが引きつった様なキーキーと鳴く音で構成されている。
そして、まともに俺と話せるローゼティアさんは、キーキー言ってるようには見えないが、アレは特殊な技法というか能力なのだという。簡単に言うとテレパシーににているらしい。
妖精はほぼすべてがこの能力を持っているらしいので、会話ができるはずなのだが、俺がそのテレパシーを使えないために一方通行にしか話せないわけだ、だから声を出すキーキーと言う話し方でしか、会話が成立しない。
ローゼティアさんはそのテレパシーの技術が優れているらしく、俺みたいな能力の無い者とも会話ができているわけだ。
ホント、ローゼティアさん居ないとシャレになんないわ・・・
まぁ、俺も口でキーキー言うのもなかなかに辛いので、こっちの会話をテレパシーで聞き取ってもらって、キーキーと話してもらうことにしている。
因みにローゼティアさんはこの国の外周に有る一角を領土として収めている領主様みたいな位置の人(妖精)らしい。
まぁ、妖精事態が好き勝手生きてるので領土っていう意識がまったくないんだが、やってることはお世話係とか相談役みたいな事だけだな。
最近、ノームの生態に興味が出てきている。
っていうか、妖精の生態事態が興味深い。
妖精の国に来た初めの頃にアルミナさんが産んだ子供たちだが、もう立派な大人になっている。
因みに、初めの頃アルミナさんがおっさんに見えたが、女性だったらしい。うん・・・女性なんだよね・・
ノームの女性と男性の区別がつかないと最初思っていたんだが、見分けるポイントは皺らしい。
どうも皺の入り方が男女で違うとのこと、ほぼ同じ規格のおっさんなのだが、顔や手にある皺が女性だと少ない気がする。そして男性は完全にブルドック状態だ。わかりやすい・・・のか?
生態的にも面白い、例えばアルミナさんは三ヶ月に一度ほど卵を1から2個ほど産んでいる。
産む場所は土の中。土の中に産み付けた卵をほったらかしていると卵が孵る。ただ、複数が同時に孵ることがほぼ無い。殆どの確率で孵らないらしい。
最初は赤さんの俺のつま先から踵くらいまでの全長の芋虫が出てくるのだが、特徴的なのが芋虫の顔の部分がおっさんなのだ・・・キモイ
この時点で、男女が見て取れるわけだが、土の上でモゾモゾしている芋虫を拾って小さい籠の中に寝かせて育てる。
食欲は旺盛で、俺が食べる量の3倍は一日に平らげるのだ。・・そら成長するわ・・・
ノームの幼虫も一ヶ月ほどで、今の俺より大きく育つ。
適時に籠の大きさを替えていくことで大きく育つらしい。
籠の中で昼夜とわず、キーキー鳴くんだが、言葉としては理解できない単語ばかりだ。
それに籠の中でモゾモゾされると籠が揺れて何時落ちるか不安になる。
そんな感じで、3ヶ月もすると、大きさも普通のノームくらいのサイズに落ち着く。
そのくらいからだろうか?ちゃんとある程度喋ることができるようになっている。
4ヶ月ほど経つと、ソロソロ蛹になる。
ノーム芋虫は蛹になる前に頻りに痒い痒いと泣くのだが蛹になる直前になると、妙にテンションが高くなるらしく
「今まで内緒にしていたが、俺、王子様なんだ!」とか
「邪神を封印していた俺の左目がうずく!」だとか
「羽化したら隠された秘密のパワーで、世界がヤバイことになるかもしれない!」とか
・・・まぁ、いろいろ言うわけだが、聞いてる分には面白い。
俺は「頑張って蛹になってよ・・・そううすればその病気なおるとおもうよ?」
と語りかけることにしてる。
そして、蛹になるのだが、ノームも昆虫と同じ感じに口から糸を吐き出し籠のなかで器用に繭になっていく。
蚕みたいにキレイな楕円状の繭に包まれて籠の上に鎮座する姿はなかなかキレイだった。
繭に包まれている中で、恐らく蛹になっているのだろう。繭ができた当初は中から歓喜なのか奇声なのかよくわからないが、騒がしかったりするんだが、次第に静かになり一日ほど経つと完全に沈黙する。ここでやっと、手が離れるかんじだ。・・・蛹直前の騒がしさがどこえやら・・・
蛹が変態を繰り返し羽化して、繭から出てくるまで、大体一ヶ月くらいだろうか?
繭を腕力に任せ、破って出てくると、今までに見たことがないくらいツルンっとしたノームが出てくる。
全身毛がまったくないツルンっとしたノームは・・そうだな・・外国の有名な小説で映画にもなった指輪がなんたらの物語に出てくる・・指輪を溺愛してるおっさんみたいな感じだ。
俺は、それをみてつい「ゴ◯ムの誕生」って言ってしまったが、まぁつうじなかったな
そんなゴラ◯だが、羽化したあとの食欲が半端ない。
凄い量を食いまくる・・・ってか一日中食っている。
2日も食い続けるとバタリと寝込むわけだが、それからまた1日くらいで目を覚ますと・・
あら不思議、毛がもっさり生えて立派なノームが完成する感じなのだ。
蛹前のあのテンションも消えて、ウザイ言動もちゃんとなくなっていたし、良しとするか。
因みに羽化したノームに
「左目の邪神はどうしたの?」とか
「秘密のパワーで世界がヤバイんでしょ?」
ってツッコンでみたが、笑いながら
「何、子供みたいなこと言ってるんですか?ニックさんもしかして思春期ですか?やめてくださいよw」
だってさ・・・・オマエが言ってたことだけどな・・・
この一連の流れを見た時、俺はノームにはあまりかかわらないことが正解だと感じた。
最近俺は、魔法の練習もしている。
というのも妖精の殆どが何らかの魔法的な現象を引き起こせるのだ、コレは是が非でも習っておきたい。
妖精の魔法とはゴブリンの儀式魔法のようなものとは少し違った。
多くの場合は自ら備わっている能力の延長のようなもので、要は即時発動する魔法にちかかった。
ただ、妖精の魔法は極めて小規模なのだ・・・
例えば、アルミナさんは土をいじるのが好きだからか、土をこねる時に何やら集中すると硬い粘土質の物が徐々に柔らかくなったりする。
他にもローゼティアさんは妖精が持っているテレパシーの様な能力を魔法で強化したのか、生物でアレば大概の者と念話のようなことができる。
要は、持っている能力や特徴なんかをより大きく表現する効果、効率的に達成できるようにサポートする効果などしか無い。
当然、自前の能力などの延長みたいなものだから呪文なんてない。
ローゼティアさんのように効果が即時適用されるものはとても貴重らしく達人と表現される。
だからか、ローゼティアさんはこの辺りの領主ってことなんだが・・
つまるところ、持ち前の能力が無いと基本的に妖精魔法が使えないわけだ・・・
俺?・・・・人間だし・・特徴なんてないだろ?
趣味っていうか好きなことはあるけど・・昆虫採取や飼育に観察で魔法にできることってあるのかなぁ?
取り敢えず、昆虫の飼育辺りで、魔法になることは無いか考えた結果。
籠の中の昆虫が上手に繁殖できる環境を作れるようにする魔法ってことで考えているんだ。
でも、魔法の基本とか全然わかんないので、達人であるローゼティアさんにご教授いただいて日夜頑張っている。
でもね?妖精は何も教わらずに自然に魔法が使えるようになってるんだとさ、
だから、ローゼティアさんのご教授が・・・・意味不明なんだよ
『ニック様、そこはグリグリしないとできないきがしますが?』とか
『ニック様焦らずゆっくりでいいですよ。 あっ・・そこは迅速に・・・』とか
もうね、理論もへったくれもない、只の感覚だけで教えられるんだ。
「ローゼティア様?基本みたいなのはないですか?例えば魔力を集中するとか・・こうイメージが出来ないとダメだとか?法則性が全くわからないんですけど・・」
『ニック様?なにをおっしゃられているんですか?魔力ってなんでしょう?イメージって?あまり良く知りませんけど・・・もっと、こう、シューッとやると良いと思いますよ?』
一時が万事そんなやり取りばかりで・・ご教授をそうそうに諦めかけた頃、意外なことに魔法っぽい効果が発現していることに気づいた。
俺が使おうとしている魔法は、要は昆虫が住みやすい環境作りの魔法だったが。
発現した効果は、籠のなかの昆虫が交尾をして卵を産むという・・・
しかも、この魔法にかかった時間は実に3日もかかる。
まぁ、嬉しい効果だが俺が魔法使わなくっても出来たんじゃ?
というものだった。
しかし・・・俺は最初繁殖できればなー?とは思って居たためか意図しない効果が出た事で、少し法則性が有るのかもしれない。
多分、ホントに望んでいる事が形になるんじゃないかな?
ってことは、多分本気で傷を治したい!とか
心の底から暖を取りたい!とか
必死にソレにつながる行為をしていると何らかの力が助力するんじゃないかな?と考えた。
ふむふむ・・・つまりは、本気でコイツを殺したい!とか
本気で主様を殴り倒したい!!と思ってソレにつながる行為をしていると効果がでてくると・・・
主様・・・・俺が魔法の練習してる虫籠のなかで繁殖魔法にかかろうとするのやめてくれない?・・・すっごいキレイな目で「かけて!魔法かけてっ! ヘィカモン!」って・・・ウザイんだよね・・・ホントに殴り倒しますよ?
まぁ、ローゼティアさんには悪いけど、自力で続けて行ったほうが良さそうだ。
一度成功したわけで、体系化を自分なりに作っていけばそれなりの魔法にできるかもしれないなぁ・・・
さて・・・後は、成長促進とかできれば大量繁殖で昆虫の養殖みたいなこともできるんじゃ?とは思ったが・・・昆虫の養殖に興味とか有る妖精なんて居ないし・・俺以外使えないんじゃだめだな。
取り敢えず・・・オリジナル魔法ってことで!と言いつつ繁殖魔法に磨きをかけるのだw
・・・・ん?・・・この虫籠の中・・・オスしか入ってないはずなんだけど・・・?
繁殖してるのはなぜ?・・・オス同士・・交尾してる・・・の?
あれ?・・・こっちの籠のはたしか・・別々の種類の個体を入れてたはずなんだけど・・・交配しちゃってる・・・・
・・主様・・オマエは交配させないからな!おまえはヤリたいだけだろ!こっちみんなし!
なにわともあれこの魔法・・凄いのかもしれない!
このまま腕を磨こう!
そんな適当な生活を送ってきていたある日の事。
ローゼティアさんと主様が家に訪ねてきた。