◆ひとりぼっちな写真部の日常5
目覚めたのは午前3時を回ったころだった。3月も後半とはいえ、夜が更ければ肌寒い。
へくしゅっ・・・寒い・・・
少し暖まろうかと、ホットココアを作って飲む。
あれ・・・・・?
立ち上がろうとしても立てない。
風邪引いちゃったかな・・・
ぐずぐずと鼻を鳴らしながら、体温計をくわえた。
検温結果を見て、ため息を吐いた。
38.9・・・想像以上に高いなぁ
周りに頼れる人などいない。家族が駆けつけてくれるとしても、朝まで待たなければいけない。
朝まで待つしかない・・・よね・・・
うっ・・・・
だんだん身体の火照りが酷くなり、吐き気まで出てきた。時間を追うごとに辛くなっていくため、堪らず母にメールを送った。
《大丈夫?とりあえず、親戚のお姉さんに看てもらえるように頼んだから》
というメールが返ってきた。
数分後、車が来る音がした。ノックして「大丈夫?」という声がした。
這いつくばりながら、鍵を開けた。
何度か会ったことのある人だが、親しい関係ではない。申し訳なく思った。
「すみません・・・来て頂いて・・・」
「良いのよ。布団まで運んであげるから大人しくしてなさい」
「はい・・・」
布団に運んでもらい。冷えたタオルを額に当ててもらった。
「熱はどれくらいあったの?」
「38度・・・でした・・・」
「ただの熱じゃないかもね・・・明日病院に行こう」
「ありがとうございます・・・」
疲れているのに苦しくて眠れない。薬の効果は遅れて効いた。
結局、朝方に力尽きたように眠りに落ちた。
昼すぎに目が覚めたが、体調は変わらなかったため、親戚のお姉さんと病院に行き、診察してもらった。
結果、酷い風邪だと言われた。一週間は安静にしなければならないため入学式はもちろん、その後数日は休まなければならなくなった。
高校デビュー失敗かな・・・
なんて思いながら、安静に過ごした。
3日ほどして体調も落ち着き、泊まり込みで看病してくれたお姉さんにも帰ってもらった。
何かあれば呼んでと、アドレスと番号を交換しておいた。
もう、お世話にならなくてもいいようにしないと・・・
一人暮らしでは体調管理が大切だということを思い知らされた。




