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作戦決行 其の八

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話は三ヶ月前に遡る、





「久しぶりだな、嫉妬の王(ガブリエル)

頭に響いた声に反応した、その声の主は俺が一度だけ助けてもらった人物


『久しぶりの再会って言いたいけど、そんな事言ってる暇無いでしょ?』

何かとこちらの機嫌を伺うような言い回しに

「俺はお前に聞きたい事がいくつかある、“契約”に関してはその後でもいいか?」

少し間が空いて

『しょうがないね、今この場の主導権を握ってるのは君なんだ私が知ってる限り話そう』

「助かるよ、じゃあこの世界の歴史、七つの大罪(俺たち)が何で存在してるのか話してくれ」


そういい、少し黙りこくった後、頭に語りかける声の主は重々しく口を開ける



『昔々、ある日突然空から“夜”がやってきた初めは、何の害が無いと思っていたけど、“夜”いや“病”と呼ぼう

それは空の下の人々に文字通りの病をそれが開戦の合図とも知らずにね』

歩きながら話して行くゆっくりと、両手にすっぽり収めて軽い身体を抱き抱えて上を目指す


『その時流行った病気は、“灰病”と呼ばれる病が蔓延したの、灰病は感染したら体が徐々に灰色に変わってやがて、灰になって崩れる。治す術も感染を防ぐ術も見つかってない』


「その病は今も?」

『えぇ、少し話が逸れたけど、その“病”が神たちの手によって放たれた他の十体と共に、地上を滅ぼし始めた』

「わからねぇな、神様はこの世界を創ったやつだろ?何で滅ぼす必要があるんだ?」

『それは分からないでも、これだけはいえるわ、戦争を仕掛けるのに真っ当な理由なんて無いのよ』

顔をしかめるようにして言い放った


七つの大罪(俺たち)はどこから来たんだ?」

『神と星の罪、片方だけでも世界が終わりかねない相手を人間だけで戦うには無理があった、だから人間たちはあの要件を飲むしかなかった、()()()からの要求は七つの力を注ぐ器、現し身を、二人の王に代わり世界を守護する、七人の王の器を欲した』


「二人の王って誰だよ?」

『“虚飾”と“悲嘆”の二人、その二人が世界という『機構(システム)』を作った“悲嘆”が『星』を“虚飾”が『要素』をそれぞれ模ったのよ』




『戦いは壮絶を絶し、七つの大罪(私たち)が力を失う程にね。結局私たちは勝った、『星』と神を退けた、それがいけなかったのよ…』




『『憤怒』が狂い暴れ、『傲慢』が反旗を翻し、『怠堕』はどこか上の空、『強欲』は立ち直れない程に打ちのめされ、『暴食』は悪食が過ぎ、『色欲』は文字通りの悪夢を見せた…』







時間は戻り、

「どういう事だ、何故生きている。」

魂を砕く攻撃を真正面に受け、平然とした態度で立っている人間がいることに、驚きが隠せてない


目の前の男の顔の、右側にあった大きな眼帯が、パサリと地面に落ちた

初めて、いや三ヶ月ぶりにその少年の素顔を見た、


三ヶ月前と容姿が大きく変わっていた

顔の皮膚に亀裂が入り、皮膚が裂けそこから肉が見えており、亀裂は頭にまで入っており口付近にも行っていた

目が、眼が、ひしゃげて、潰れて、眼球が裂けていた

これ程おぞましいものは初めてだった


「お、おい何だよその傷、…」

「あーーくそ、マスク取れちまったじゃねぇかよ」

やれやれと言った感じで、足下のマスクを拾い上げる

「答えろ、その傷はなんだ…何でそこから()()()()の気配が感じるんだ!」

一度ため息をつくと

「何も“契約”したのが一体とは言ってねぇからな」

「バカな、複数の王と契約だとっ!?まさか、お前があのお方の現し身だと言うのか…」





俺は、許せない罪を犯した、その事が、きついことが、心配事が、誰にも、誰にも、自分にも気付かれないように、気付かないように、

今日も気丈に振る舞う、作った偏った“仮面”を被って、誰にも、自分にも、ばれないように、気付かないように…





眠たいっ…

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