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作戦決行 其の五

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あの目が嫌だ、あの口が嫌だ、あの態度が嫌だ、この村の人が、視線が、空気が嫌だ

それなのに、今は凄く、凄く

「綺麗だ…」

あれ程鬱陶しく感じていた村が血に染まり、その血が凍り、赤い氷に変わり

砕けていった


昔、誰かに言われたおとぎ話で『鳳凰』と言う生き物の話を聞いた事がある。

ーー無数の赤い羽を振るい、高く空を飛び炎を纏っている生き物ーー

「まぁこんなもんか」

背後に大量の剣が飛び交い赤い剣が羽のように浮いている

その美しい死の光景に見惚れていた、しばらく静観してふと我に帰る

「ちょ、何してんだよお前、何してんだよ!」

前に入り肩に手を置いて問いただす 

「何って?」

「この光景だよ!何で、何でこんな事を!何で」

「僕と村人達(あいつら)との“契約”を破った、だから僕は“契約”に乗っ取り僕はこの村を滅ぼす、これはもう決まっている」

「何、何がどうなって…」

状況が分からない、“契約”?何の話だ、

「もういいだろ、時間の無駄だろ?僕には時間が無いんだ」

剣を握り直す、凍ってる村を眺めている、すると

「そこまでだサマエル、」

真っ白な制服を着ていた人物が佇んでいた

「遅いよ『剣聖』それにもう終わったよ“契約”は完了した、もうここには用が無いお前とも戦う理由がない」

「それでもだ、『剣聖』の名にかけてお前を倒す」

腰の剣に手をかけ引き抜く

災厄乃剣(エクスカリバー)、今代の『剣聖』アラスシア参る」

周りの草花や魔物が崩れていった

「おいおい、人がいるんだってのに」

手を出して一言、剣を振りかぶった

勇気ある行動に賞賛を(愚かなる空想に憤怒を)

「エクスカリバー!」

奇跡を纏った剣と厄災をかたどった剣が振るわれる

振るわれた剣が当たり空が、地が割れる、決着がついたのはすぐの事である

赤い血が吹き出した

崩れたのは・・・

「これが勇気の王っか‥」

「あぁクソッもう限界か」

『剣聖』が膝から崩れ、勇気の王(サマエル)の体が崩壊する

「何が起こっている?」

片方は肩から血が吹き出ており、片方は体が壊れ欠けている

「お前は良いよな、真っ当に人を救える、僕達とは違う、あの人に近いなんで、何でっ…」

体が崩れてしまった

「くそっ、ここまでかっ…、おいそこの少年」

自分のことに気付いた事に驚くザブラ

「なっ何だよ」

「お前に、お前に俺の称号を継がせたい、『剣聖』はお前が継ぐんだ」

「何を言って、「時間がない、時間が無いんだだから頼む」

傷口から大量の血を流し、死にそうである剣士に

「分かった、分かったよ俺に出来る事なら言ってくれ」

「ありがとう、『剣聖』の称号を…この剣を持っていけば話が通じる」

血が大量に流れている

「お前に、『剣聖』の加護が在らんことを…」

体の力が崩れたそこから動かなかった

そして『剣聖』は次の代へと変わっていた、とてつもない恐怖と共に

眠たい…

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