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救援Ⅴ

 「どうなってんだよ…」

目の前で起こった出来事に理解が及ばずジョンは唖然としていた。

掘り返すのに半日はかかるような土砂をあの魔物は一撃で吹き飛ばしたのだ。

すごいのはそれだけではない。

あれだけの威力を持った攻撃だというのに周りが崩れずコロニーの空洞が保たれていることは異状だ。


 俺達が上で呆けている中、下では戦いが始まった。

ホフマンが切りつけ、ヘンリーが援護射撃をする。

彼らは高度な連携をとり魔物に挑むが全く歯が立たない様子だ。

「あ、あれ不味くないですか?」

我に帰ったエリナの言葉に俺とジョンも現状を再認識した。

「あの様子じゃ長くは持たねぇ!兄ちゃん!ここ爆破すんだろ?早くやるぞ!」

全員が目を合わせ爆弾を仕掛け始めた。

幸い下のゴブリン達もあの魔物の戦いに気をとられているようで動きが少ない。

これなら確実に一網打尽にできる。


 「起爆しましょう!」

爆弾を仕掛け終えたことを確認し導火線に火を着けた。

三人で爆弾から離れてすぐ爆発は起こり、コロニーの天井部分になっていた地面が崩れ落ちた。

森の中に空いた巨大な穴からはゴブリン達の悲痛な叫びが聞こえてくる。

穴の下ではほとんどのゴブリンが土砂の下敷きとなり残ったゴブリンも慌てふためいている。

だがこの状況でもライオンの魔物は動じていない様子で残ったゴブリンをまとめあげ撤退の指示を出している。

想定外の事態が多かったがこれで町への侵攻は防げたということだろう。


 ゴブリンの撤退が済むとライオンの魔物はこちらに視線を向けてきた。

そのギラギラと光る眼光にその場の全員が息をのむ。

しかしライオンの魔物はそれ以上のことはせずゴブリン達が撤退した方向へ消えた。

その後俺達はホフマンとヘンリーを救助してフリーベルへと戻った―――



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