女の顔を見に来た訳だが
1日2回以上更新を心がけています。
でも最近、構想を練り直しているので、もしかしたら一日1回だけしか更新出来なくなってしまうかも…すいません。
【にゃんにゃんノコちゃんの魔術薬店】
…えぇ。
何このお店。ここで合ってるよね?
なんつう看板だよ。なんつう店名で店構えてるのさ。入る前からもう帰りたいんだけど。
というかここって俺が異世界に来たって初めて自覚したあの通りじゃん。
しかもアレだよアレ、この建物、二階から上が爆発増築されてアフロみたいになってるって言ってたそこだよそこ。
いやまさかここに足を運ぶ日が来るとは思わなんだ。いやほんと入りたくないよここ。
「…あ、あの…赤さん」
そんな感じで店の前で足踏みしていたところに、周りを歩いていたスラムの子供達が近づいてきた。もうスラムは完全に俺のホームだね。
「はい皆さんこんにちは。私に何か用ですか?」
「「「………」」」
むう。どうしたと言うのか。子供達はただ黙っているだけだ。
しかしその顔は皆一様に何か言いたげである。
やがて、その内の一人がおずおずと口を開いた。
「えっと…その店に入るつもりですか?」
「ええ。そのつもりですよ」
俺がそう言った瞬間、子供達の体がびくりとはねた。
なんだと言うのだ。
そしてまた一人、また一人と徐々に子供達が口を開き始めた。
「えと…止めといた方がいいと思い…ます」
「あたしもそう思います」
「だってその店はルッカさんの…」
「おい馬鹿止めろ!それ言ったらルッカさんに殺されるぞ!」
え?ルッカ?ルッカがどうしたのよ。
「ルッカさんがこのお店と何か関係あるのですか?」
子供達はまた黙ってしまう。
…へぇ。
あのイケメンの女がどんなもんだか見に来ただけだったけど、何かそれ以外にも面白そうな事がここにはあるみたいね。
「そうですか。ご忠告感謝します。まぁでも私はこうなってしまったら何が何でもこの店に入っちゃうんですけどね」
子供達が絶句する。俺を引き止める言葉を持っていないのだ。
さぁお前らはもう洋ナシ、用無しだ。散れ、散れ。
子供達はとぼとぼと散っていった。
よしよし、じゃあいい加減入りましょうかね。
俺は目の前の扉を開いた。そのままでは手が届かないので、ジャンプしてドアノブを回してその反動で開く。
カランカラン、扉に付けられたベルの音が鳴った。俺は店内に入る。
「へぇ…これはこれは」
店内はその外観からは想像出来ないくらい、思いの外綺麗に整頓されていた。
壁際には埃一つ見受けられない棚が一面に整列していて、その中には一見して魔法な薬の数々が、一切の乱れなく収まっている。
そして中央にはいくつかの長テーブルが置いてある。ふむ。
ここからでは俺の身長的に上に何が置いてあるのかまでは見えないので、俺はその上に転移してみた。お行儀は悪いけどね。
「おお…」
テーブルの上には、何やら複雑な造形をした…魔道具的な物なのかな?とにかくそんな感じの物がいくつか置かれていた。
「………」
そのまま、俺は特に気になったそれに近づいてみる。
「これは…」
思わず俺はそのハンドルを掴んでしまう。く…我慢出来ない。
そのまま欲望のままにそれを回した。
ガラガラガラ…ポト。
…白、外れか。
「ぺロ…これは新井式回転抽選器!」
どういう事だよ。まぁいいけどさ。
その時、
「ん、客か…」
店の奥からそんな女の声がした。
女の声にしたら少し低い、気怠そうな声だ。
しばらくして、その声の主が奥から姿を現す。
「すまない。待たせてしまったな」
総合評価1000突破、お気に入り400突破です。とても嬉しいです。
…少しだけプレッシャーも感じております。
こんな事になるんだったらもっと設定を練ってから投稿した方が良かったのではないかと最近思う作者です。




