その32闇の魔王の後始末レポート8
「麗しきその銀の瞳、まるで天の星のようだ。」
さっきまで普通に打ち合わせしてたのにもう、怪しい事にいいながら手をサーフル管理魔王に握られたよ。
「離してください。」
お願いしたのに聞いちゃいないよ。
「五十嵐魔王、あなたは私の光だ。」
サーフル管理魔王相変わらず、濃いな、実習期間中、何度邪魔されたことか...この世界の光の化身は私の隣にいますよ。
「えーと、あの離してあげてくださる?」
レーホさん、とまどってるね、それにしても、今日の男性用の正装似合ってる、宇水の妖怪のお姉さんの見立てらしいけど、カッコいい...サーフル管理魔王のアラビアンな正装と違ってゴテゴテしてないし。
「...五十嵐魔王の婚約者殿は心が狭いな。」
ますます、しっかり握られたよ。
「サーフル管理魔王、シ、ゴ、トにこられたんですよね。」
あ、宮川さん青筋たってる、ありがとう、言ってくれて。
「サーフルはん、行きまひぉ、打ち合わせすんだわ。」
副官で京男の立山さんがゆったりといった。
「まあ、待て、仕事前に五十嵐魔王を堪能しなくては、久しぶりの生五十嵐魔王だぞ。」
サーフル魔王は、しっかり握った私の手のこうを撫でた...何か嫌だよ。
「お帰りになってくださってもいいんですよ。」
宮川さんはますます、青筋をたてて言ってくれた、血管切れたら困るよ。
「五十嵐魔王の綺麗な指に似合いそうだ。」
そういって指輪を取り出した、あんな大きな緑の石ついてるのいらない、レーホさんと買いあったのだってつけられないのに、嫌、はめようとしないで~。
「サーフルどん、それはダメだす、いがちゃんが引くだすよ。」
ドワーフ族メインの女性のサーシャ主任事務員がサーフル魔王から手を離させてくれた。
「このアホ、自分仕事にきたんやろ。」
環境調整師のソフィアさんにどつかれてるよ。
「ま、同じ世界にいるんだからいつでも会えるよ。」
空間管理師のセリカさんがいった、しばらく会いたくないです。
「五十嵐魔王~!!」
サーフル管理魔王はサーシャさんとソフィアさんに引きずられて言った。
「皆さんえらい、お騒がせしたなぁ。」
立川さんがペコペコしながら、サーフル管理魔王チームの人達が仕事の配置につきに行った。
「五十嵐魔王~!放せ!!」
騒いでる~、嫌だ、聞こえるよ。
「苑夜、凄い人ね、守れなくてごめんなさい。」
レーホさんに謝られた、レーホさんのせいじゃないのに。
「レーホさん、私のせいで騒がしてごめんなさい。」
私の方こそ謝らなきゃ。
「何謝りあってるのよ、二人のせいじゃ無いでしょう、あのバカ管理魔王、まだ、五十嵐さんの事あきらめてなかったのね。」
平山さん、なぐさめるのか、突き落とすのかずどっちかにしてください。
「これから、濃い愛の言葉攻撃が生で来るかも知れませんね。」
ハハハと笑って村中さんが言った。
笑い事じゃないよ。
ああ、仕事に支障きたしたらどうしようか