破滅の魔法陣⑤
(なんとかならないかな……解毒薬)
ゼルから「作れない」と告げられた言葉が、何度も頭の中で反響する。
ミルシャは絶望の淵に立たされながらも、なお答えを探していたが、まるで出口の見えない霧の中を彷徨っていた。
(この大陸に存在しない毒草……。
だったら、他の大陸には解毒薬があるかもしれない)
かすかな希望。
だが、その希望を追いかけるには、現実は残酷だった。
(近い大陸でも船でひと月……。
テレネッサちゃんが向かったとしても、発病の方が早い……)
思考を巡らせるたびに、胸の奥が重く沈む。
「……シャ様? ……ミルシャ様?」
誰かが呼んでいる。 けれど、その声は遠い。
水の中で聞こえてくるようにぼんやりとしていて、今のミルシャの意識には届かなかった。
(それに、渡った先ですぐ見つかる保証もないよね。
解毒薬そのものが存在するかどうかだって……)
頭の中で選択肢を並べては消していく。
そして最後には、どれも現実的ではないという結論に行き着いてしまう。
「……どうされたのですか? ミルシャ様?」
今度はすぐ後ろから聞こえた。 それでもミルシャは振り返らない。
視界に映るものさえ認識していないかのように、思考の迷路へ沈み込んでいた。
(……他に方法が思いつかないな……)
その瞬間、ふわりと背中に柔らかな感触。
両腕がミルシャの身体を包み込んでいた。
――ぎゅっ。
「きゃあっ!?」
突然背後から抱きしめられ、ミルシャは小動物のように飛び上がった。
驚いたのは本人だけではない。 周囲で二人を見守っていた生徒たちまでもが目を丸くしていた。
王女のステファニーが、衆目の中で誰かに抱きつくなど想像もしていなかったのだ。
「ス、ステファニーちゃん!?」
「先ほどからご挨拶しておりますのに、何をそんなに思いつめていらっしゃるのですか?」
「えっ? あ、ううん! なんでもないよ! あはは……」
引きつった笑み。 あまりにも分かりやすい誤魔化しだった。
「…………」
ステファニーは何も言わず、真っ直ぐにミルシャを見つめる。
透き通るような蒼い瞳が、その嘘を見逃してくれそうになかった。
そして次の瞬間。
――むにっ、むにっ、むにっ!
「ひゃっ! ひゃうっ!?」
左右の頬を容赦なく摘ままれ、ミルシャは情けない悲鳴を上げた。
「そのようなお顔で、何を言うのですか?」
「うぅ……」
反論できない。 今の自分がどんな顔をしているのかは痛いほど分かっていた。
ステファニーは小さく息を吐いた。
「講義までまだ時間があります。 私について来てください」
「え?」
「ステファニー様、それは……」
控えていたリーリアが一歩前へ出る。
だがステファニーは静かに首を横へ振った。
「私はただ、お友達とお話をするだけです。 問題ありません」
「ですが――」
「先に教室へ行っていてください」
「……かしこまりました」
納得はしていないのだろう。
リーリアはこめかみに皺を寄せたまま一礼する。
そして立ち去る直前。 ちらりと振り返るとミルシャへ鋭い視線を向け、リーリアは廊下の奥へと消えていった。
それを見届けたステファニーは、改めてミルシャへ向き直った。
「では、参りましょう」
「う、うん……」
いつも丁寧で柔らかなステファニーからは想像もできない迫力に押され、ミルシャは慌てて後を追う。
二人は教室のある二階を通り過ぎ、さらに上の階へ。
やがて辿り着いたのは、生徒会室の隣にある一室だった。
ステファニーが迷いなく扉を開く。
その瞬間、まるで別世界へ足を踏み入れたかのような空気がミルシャを包み込んだ。
「こちらへ」
「………」
恐る恐る中へ入る。 窓際には重厚な机と精巧な彫刻が施された椅子。
中央には高級そうなソファが向かい合うように置かれ、壁には上品な絵画まで飾られている。
学院長の応接室と言われても信じてしまいそうな豪華さだった。
「座ってください」
「う、うん……」
ミルシャはおずおずと腰を下ろした。
柔らかすぎる座面が身体を包み込み、かえって落ち着かない。
なんとなく背筋を伸ばしてしまう。
「ここなら誰にも聞かれずに話ができます」
「こんな凄い部屋に入れるなんて……」
「この部屋は私用に用意していただいたものです」
「貴族様は自分の部屋があるんだね」
「貴族……?
ミルシャ様、もしや私のことを誤解されているのですか?」
「ん? 何のこと?」
本気で分かっていない顔に、ステファニーは一瞬言葉を失う。
しかし今はその話をしている場合ではない。 小さく息を整え話題を戻した。
「それより、先ほどは何を悩まれていたのですか?」
「………」
「言えないことなのですか?」
「………」
「その――“お友達”とは、何でも言い合える仲のことなのですよ?」
「そうなの!?」
ぱっと顔を上げたミルシャが勢いよく身を乗り出す。
あまりに純粋な反応に、今度はステファニーの方が言葉に詰まった。
「え? ええ……そうだと思います……」
ミルシャは少しだけ安心したように頬を緩める。
「そっか。 それなら隠し事はよくないよね。
でも他言しちゃ駄目だって言われてるし……」
「許される範囲で構いません。 お力になれるかもしれません」
「力になってもらう……」
ミルシャはしばらく迷っていたが、やがて観念したように口を開いた。
薬医師科で起きた出来事。 そして毒草に触れてしまった可能性のある生徒。
ただし、黒腐の魔喰草についてだけは伏せたままだった。
「つまり、その毒草に触れてしまった可能性がある方がいるのですね?」
「うん……」
「でしたら講師に相談なさるのが一番ではありませんか?」
「そうなんだけど……」
「何か不都合でも?」
「え!? ううん! ないない! そんなことないよ!」
あまりにも分かりやすい反応だった。
ステファニーは思わず額に手を当てる。
(……これ以上聞けば、ミルシャ様を困らせるだけですね)
ミルシャを困った顔にさせないよう、ステファニーは別の提案を口にした。
「でしたら、信用できる方へ相談するのはいかがでしょう。
例えば私の知る――」
「そっか……ミッシェル様なら何か……」
――ぽつり。
ミルシャは不意に脳裏に浮かんだ名を小さく呟いた。
だが、その名が出た瞬間ステファニーの空気が変わった。
「今……どなたに相談されると?」
「え? ミッシェル様って言ったけど」
「その方とはどういうご関係なのでしょう?」
「お父さんのお友達で、小さい頃よく遊んでくれた人だよ」
「へぇ……小さい頃からのお知り合い……」
柔らかな笑顔――完璧な微笑み。
しかしなぜか背後に黒い何かが見える気がする。
「その方は私も知っている方でしょうか?」
「この国の人なら誰でも知ってると思うけど」
ステファニーの笑顔が深まる。
それに反比例するように空気が重くなった。
「ステファニーちゃん!?」
ステファニーは、無意識のうちに漏れ出していた威圧を慌てて引っ込めた。
「ごめんなさい。 私、ミルシャ様とお話しする前に、事情を伺わなければならない方ができました」
「え?」
「明日の朝、またここでお話しいたしましょう」
「いいの?」
「ええ。 きっと有意義なお話ができます」
優雅に微笑む。 だがその瞳は少しも笑っていなかった。
「ウフフ……」
どこか危険な響きを孕んだ笑い声に、ミルシャの背筋がぞくりと震える。
「そ、それじゃあ……また明日」
「はい。 ごきげんよう」
ステファニーは上品に一礼した。
「ウフフ……」
ミルシャは本能的な危険を察知し、逃げるように部屋を後にした。
王城の小広間には、夕餉の余韻が静かに漂っていた。
焼きたての肉の香り。 香草を利かせた温かなスープ。
柔らかな魔導灯の光が銀食器を照らし、食卓には家族だけの穏やかな時間が流れている。
政務の重圧も。 貴族たちとの駆け引きも。 今だけは、この場所には存在しない。
国王ミッシェル・フォン・ルーファスは、このひとときを何より大切にしていた。
王妃セルビナが隣に座り、向かいには第一王女ルフェーリアと第一王子ケイト。
そして最年少でありながら、わずか九歳にして王立学院への入学を果たした第二王女ステファニー。
何気ない会話と笑い声。
それこそが、彼にとって何よりも得難い宝だった。
だからこそ。 娘の様子がおかしいことに、彼はすぐ気付いた。
普段なら誰よりも早く食事を終え、自室へ戻るステファニーが、今日は席を立たない。
小さな両手を膝の上に揃えたまま、じっとこちらを見つめている。
まるで、言葉を切り出す機会を待つように。
「何か話があるようだな」
「はい、お父様」
背筋を伸ばしたまま、ステファニーは静かに答える。
「学院の話か?」
「それもございます」
「そうか」
娘の声音に、微かな真剣さを感じ取った。
だからこそミッシェルは周囲を見回し、
「すまないが、皆は先に部屋へ戻ってくれるか」
と告げた。 家族は不思議そうな顔をしながらも席を立つ。
扉が閉まり、広間に静寂が訪れた。
ミッシェルはステファニーの向かいへ移動する。
すかさず控えていた侍女が椅子を整え、最後に温かな茶を置くと、一礼して退室した。
これで、この場にいるのは父と娘だけ。 ミッシェルは柔らかく微笑んだ。
「それで、学院生活は順調か?」
「はい。 つつがなく勉学に励ませていただいております」
「そうか。 それは何よりだ。
王女という身分であるから、友と呼べる者を作るのは難しかろう。
誰か親しい者はできたか?」
その問いに、ステファニーはほんの少しだけ口元を緩めた。
「幸運にも、入学された方に見初められまして」
「ほう?」
「たいへん熱烈な歓迎を頂き、笑顔で“お友達”になっていただきました」
ミッシェルの顔がぱっと明るくなる。
「そうか! そうか!」
満面の笑みだった。
「流石はミルシャだ! やはりそうでなくてはな!」
思わず声まで弾む。
王族であることを忘れて接してくれる友人。
それは金にも権力にも代えられない宝物だからだ。
だが、ステファニーの表情は晴れなかった。
「……ですが」
ミッシェルの笑顔が止まる。
「ん? どうかしたのか?」
「その“お友達”が申しますには、薬医師科で問題が起きたらしく、随分と悩んでおられました」
ミッシェルの表情も真剣なものへ変わる。
「問題?」
「はい。 “触ってしまった人”を見つけたそうです」
――ガタンッ!!
激しい音が広間に響き渡る。
椅子を弾き飛ばす勢いで、ミッシェルが立ち上がっていた。
その顔から血の気が引いている。
「黒腐の魔喰草を触った者がおるのか!?」
普段の温厚な国王からは想像もできない剣幕だった。
「それは誰だ!? 生徒か!?」
「そのようです」
ミッシェルは額を押さえた。
「な、なんということだ……」
苦しげに吐き捨てる。
ステファニーはそんな父を見上げながら続けた。
「それで、その“お友達”がお父様へ相談してみようと申しておりました」
次の瞬間には、王としての顔が戻っていた。
ミッシェルの双眸が鋭く細まる。
「うむ、それならば至急会わねばなるまい」
穏やかな家族の時間は終わった。
今この瞬間から、それは王国の問題となったのだから。
「――お父様?」
ぴたり、とステファニーの口元が止まった。
「なんだ?」
「私――”お友達”としか申し上げておりませんが」
にこり、と優雅な笑みを浮かべる。
だが、その瞳だけは笑っていなかった。
「何故、ミルシャ様だと思われたのですか?」
「……あ」
「それに、私は”触ってしまった人”としか言っておりません」
ゆっくりと、一歩ずつ追い詰めるように言葉を重ねる。
「まるで最初から事情をご存じだったかのように聞こえましたが?」
「……う」
ミッシェルの額を、一筋の汗が伝った。
「お父様?」
優しく呼びかける声。
しかし、そこには逃げ道など存在しなかった。
「――ゆっくりとお聞かせくださいませ」
「はい……」
わずか九歳。
それなのに今のステファニーからは、王族として人の上に立つ者の威圧感が漂っていた。
さすがのミッシェルも観念したように肩を落とす。
そして項垂れたまま、ぽつりぽつりと語り始めた。
「……はぁ」
長い話を聞き終えたステファニーは、深く息を吐いた。
その吐息には呆れと納得とが半分ずつ混じっている。
「つまり、お父様の御親友の娘であるミルシャ様と、私を同じ学院へ通わせたかったということですね」
「はい……」
「でしたら最初からそう仰ってくだされば宜しかったのでは?」
「いや、その……」
言葉を濁すミッシェル――娘はじっと見つめる――逃げられない。
「……嫌がるかな、と」
「それは……そうですね」
ステファニーは即座に頷いた。
余計な気遣いだったかもしれないが、結果だけ見れば正解だったとも言える。
突然平民のミルシャと友達にと言われても、困惑してしまうだろう。
「ミルシャならば王女だと知っても近付くだろうと思っていた」
ミッシェルは苦笑する。
「実際、希望通り友達になれて嬉しく思う」
「王女だと分かっていないようですけれど……」
「ん?」
「いえ、何でもありません」
「これで少しでも、ミルシャの心が晴れると良いのだがな……」
ぽつり、とこぼれた一言。
ステファニーの胸に、小さな違和感が生まれた。
「お父様」
「ん?」
「その言い方ですと……まだ何か隠しておられますね?」
「…………」
「お父様」
「はい」
「ミルシャ様の力になれ、と仰るのでしたら全てをお話しください」
「……そうだな」
ミッシェルは静かに目を閉じた。
そして覚悟を決めるように息を吐く。
「ステファニーがそこまで言うのであれば話そう」
重々しく口を開く。
「ミルシャに降りかかった、過酷な運命について」
「過酷な……運命?」
ステファニーは思わず聞き返した。
頭に浮かぶのは、いつも笑顔の少女。
自分の知るミルシャと、『過酷な運命』という言葉はまるで結び付かなかった。
「それは、本当にミルシャ・マリンベル様のお話なのですか?」
「そう思えないだろう。
しかし、これから話すことはすべて事実だ。
心して聞いてほしい」
「……はい」
それからミッシェルは語った。
ミルシャに起きたすべてを。
幼い少女が背負うにはあまりにも重すぎる現実を。
そして――精霊使いであることも。
静かな部屋には、ミッシェルの語る声だけが響いた。
話が進むほどに、ステファニーの表情は曇っていく。
もしそれが自分だったなら。
もし自分が同じ境遇だったなら。
そう考えるだけで胸が締め付けられた。
気付けば頬を伝う涙を止めることができない。
ぽたり、ぽたりと膝へ落ちる雫が、部屋の静寂にやけに大きく響いた。
「……わかりました」
震える声で告げる。
だが、その瞳には確かな意志が宿っていた。
「でしたら私も、お父様とゼル様のように、ミルシャ様の親友にならなければなりません」
「ステファニー……」
しばらくの間、二人は何も言わなかった。
窓から差し込む夕陽だけが静かに部屋を染めていく。
やがてミッシェルはゆっくり立ち上がる。
「少し待っていてくれ」
「?」
そう言い残して執務室へ向かった――数分後。
戻ってきた彼の手には、一つの硝子ケースが大切そうに抱えられていた。
「これが学院で見つかったものと同じ、件の毒草だ」
「………」
ミッシェルが机の上に置いた硝子ケースを見て、ステファニーは息を呑んだ。
学院でミルシャが発見したものと寸分違わぬ、黒腐の魔喰草だった。
「これはいつ採取されたのですか?」
視線を毒草から離さぬまま、ステファニーは尋ねた。
「それは分からん。 しかし、私が受け取ってからでも数年は経っている」
「数年……?」
その言葉に、ステファニーの眉が僅かに寄る。
毒草を見つめる目が、何か違和感を探るように細められた。
「何故枯れていないのですか?」
「普通の植物とは異なり、魔素を吸収して育つのだ。
この状態で成長することはないが、魔素のある場所であれば生き続ける」
「そのような危険な毒草が存在するのですね……」
「うむ。 自生地が発見された場合は、その山ごと焼却処分するそうだ」
淡々と告げられた内容に、ステファニーは思わず息を詰まらせた。
山ごと焼く。
それはつまり、一切の猶予を認めないほど危険だということだ。
「切られた状態でも枯れないのであれば、それしか方法はありません」
「ああ」
「お父様……薬医師科のどなたか、命を狙われたのではありませんか?」
「なに……!?」
思いもよらぬ言葉に、ミッシェルの目が大きく見開かれる。
「何の目的もなく、このような危険な毒草を混ぜるとは思えません。
ミルシャ様が見つけた方が加害者なのか、あるいは被害者なのかまでは分かりませんけれど……」
「そうでないと祈りたいが……」
ミッシェルは苦々しく呟く。
「どちらにせよ、何らかの目的があったのだろうな」
「もしその生徒が本当に毒に侵されているのでしたら、解毒薬を手配しなければなりません」
「それはそうなのだが……」
ミッシェルは困ったように眉間を押さえた。
「先ほども言った通り、解毒薬は作れないのだ」
「……この大陸に自生している黒腐の魔喰草が存在しないから、と聞きました」
「ああ」
「ですが――」
すっと机の上の硝子ケースを指差す。
「この黒腐の魔喰草は使えないのですか?」
「!?」
「お父様は、魔素のある所ならこの状態でも生き続けると言われました。
もし、この毒草に花を咲かせられたなら、可能性はあると思うのです」
ミッシェルはケースへ視線を向けた。
「考えもしなかった……。
確かに魔素で育つというならば、この毒草が育つ環境を再現できれば可能かもしれん!」
改めて観察すると、茎の一部が僅かに膨らんでいる。
言われてみれば、それは花芽のようにも見えた。
ミッシェルは内心で深く感嘆した。
「ですが、一輪だけ咲いても解毒薬としては量が……」
「それならば問題ない」
「え?」
「水の精霊使いがいればな」
ステファニーは小首を傾げる。
「精霊術で回復薬を生成する際、実際に素材を抽出しているわけではない。
実在する成分を元に、同じ薬効を持つものを生み出しているのだ」
「……つまり」
「花を一輪でも咲かせることができれば、その成分を元に解毒薬を生成できる可能性がある」
ステファニーの表情が明るくなる。
「それでしたら、すぐにでも開花の研究を始めるべきです!」
「ああ、任せておけ」
今まで閉ざされていた道に、僅かながら光が差し込んだ。
だが、そこで思考を止めるステファニーではない。
既に彼女の瞳は次の可能性を探し始めていた。
一つの対策が見つかったから終わりではなく、失敗した場合に備え別の方法も模索している。
その姿に、ミッシェルは静かに目を細めた。
聡明さ、柔軟な発想力、そして決して諦めない探究心。
「やはりお前達は良い盟友となりそうだ」
その言葉に、ステファニーは柔らかく微笑んだ。




