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解説:世界情勢

 技術水準・文化とも、概ね江戸時代程度だが江戸は無い模様。図書館都市ダンジョンなど一部のダンジョンは進んだ技術の産物を産するが、産業基盤の制約があるため量産どころか維持すら出来ず、一般には普及していない。



●関八州

 板東とも。図書館都市ダンジョンのある地域。



【図書館都市ダンジョン】

 無人の荒野「足立」、高さ100m余りの丘の上にある、多数の図書館を積み上げた成層圏に届く塔型ダンジョン。

 度重なるダンジョン災害により巨大化し、ダンジョン影響圏を広げつつ周囲に広大な農村地帯を形成しつつある。

 住民は人間が多く、少数の畜生・修羅。人口は約7万人。



武蔵むさしの国】

 図書館都市ダンジョン付近から西方向と南方向に広がる。図書館都市ダンジョンに最も近いのは入間いるま。首都は多摩たま府中ふちゅう・国主は武蔵守むさしのかみ入間いるま比企ひきなど地域ごとに代官が置かれている。松山まつやま河越かわごえといった一部の城は代官ではなく城主が支配。

 武蔵は当て字で語源は全く不明。悪口では「むさし」=ムサい、など。

 住民は多くが人間。人口約160万人。砂漠なので生産力は乏しく人口密度は低い。


 西の山岳地帯に多数のダンジョンがあるが、大多数は天然洞窟と差がない。



ふさの国】

 図書館都市ダンジョンの南東を中心に広がる。首都は葛飾かつしか国府台こうのだい・国主は上総介かずさのすけ

 住民は人間が多く畜生と修羅がいくらか。人口約100万人。千葉氏・結城氏が居る。国土は国府台こうのだいを中心に南北と東へ長く延びる。


 国府台近くに農園ダンジョン「中山ちゅうざん競馬場」があるが、実は本質は農場ではないため徐々に衰退中。

 東部の飯沼いいぬまに大規模な水属性のダンジョンがあり魚を産するため、干物が有名。残念ながら塩水なので農業用には使えない。ダンジョンから溢れた塩水は天然塩田となっているが、この地域、塩は特に貴重品と言うことは無い。



の国】

 北の方に位置する。首都は群馬郡の総社そうじゃ・国主は上野介こうずけのすけ。特に一芸に優れた者に上野介の名乗りを許す慣習がある。

 住民は毛の者、つまり畜生が多い。人口約100万人。宇都宮氏・小山氏が居る。国土は東西に長く延び、その北側は人口希薄な山岳地帯。


 東部に広大な塩の大地「那須塩原なすえんげん」ダンジョンがある。その南方には餃子を産するダンジョンがあるが、当然日持ちしないため乾燥させて出荷される。



ひたかの国】

 東方に位置する。厳密にはふさ北部を挟んだ向こうだが境界は曖昧。郡の範囲が不明になるほどの混乱状態。本来の国主は常陸介ひたちのすけだが、現在は有力者が自称する状態。

 筑波内薬佑つくばないやくのじょうが討たれたことでさらに混乱が酷くなっている。小田氏や佐竹氏が居る。

 住民は人間が多く畜生と修羅がいくらかだが、東部はほぼ人間。人口不明(およそ50万人程度)。


 土地が痩せているため、水を与えても大豆しか育たないと言われる。



相撲すもうの国】

 武蔵むさしの南に位置する。相模さがみでは無いがガザミ(蟹)は産する。首都は餘綾よろぎにある。

 人口約35万人。


 木材を産する森ダンジョン「丹沢ヒルズ」があるが、不快な吸血動物が多い。



あわの国】

 ふさの南にある。文化的には南方系で多数の民族集団からなる。

 住民は人間・修羅・畜生。狸獣人が有名。人口約50万人。


 主な産物は砂糖・柚や染料の藍など。サツマイモは河越芋より美味しいと言う人もいる。



●関八州以外の地域


かひの国】

 武蔵むさしの西に位置する。農業という視点では貧しく風土病だらけの土地だが、山の産物が多い。

 住民は人数では人間が多いが、活躍しているのは餓鬼。人口約35万人。



しなの国】

 武蔵むさしの西に位置する山岳地帯。

 住民は人間・修羅・畜生・餓鬼とも居るが人数では人間が多い。人口約90万人。


 多くのダンジョンがあり食品・木材・鉱物資源などを産するため、冒険者も多い。



こしの国】

 の国よりさらに北、山の向こうにある。

 領域は広大で人口は300万を数えるが、一体感は乏しい。


 いくつか米を産するダンジョンがあるが、海が無く水上輸送が使えないこともあり、関八州では米は貴重品。



●遠方のダンジョン

【商都梅田】

 はるか西方にある巨大ダンジョン都市。商人の株仲間などの組合が多数あり、商人達の代表が管理する。各層群は直径1km程度はある。

 各層群に「駅長室」と称するコアルームが多数あり、全層群の全コアを同時に制圧しないと攻略できない。


 第一層群(group)「梅田」

 地上は明治大正風の市街地。地下は迷宮となっており、地下だけで2万人が居る。新幹線大阪駅、阪奈電鉄、阪亀鉄道など世界によっては建設されなかった鉄道駅が組み込まれている影響で迷路は複雑怪奇となっている。


 第二層群「名古屋」

 比較的小規模。第一層群の地下にある。「地上部」は木造の住宅街の中に、高さ200m以上ある天井に届く高層ビルが数棟建っている。天井は地下だが光る「空」となっている。


 第三層群「池袋」

 東西南北に4つの百貨店を持つが名称と位置関係が逆になっているという紛らわしい層群。


 第四層群「新宿」

 ひたすら巨大で、その広さで人々を惑わす。


 第五層群「渋谷」

 複雑な構造の立体迷路。下層の地下5階には凶暴な東横キッズ(トー横ではない)が出没するため誰も踏破しておらず、そのさらに下、第六層群は存在の有無を含め不明。



【石の神殿アスカ】

 商都梅田から2日程度とに比較的近い位置にある。

 ダンジョンにはダンジョンモンスターでは無い修羅が住み着いており、生贄狩りを行っている。『鬼の俎』で黒曜石のナイフを使って生きたまま心臓を取り出して、血を『酒船石』の水路に流す。

 ダンジョンには珍しく影響圏外への攻撃手段を持つ。『亀石』に多数の生贄を捧げ、敵対する都市に『亀の瀬』を形成し泥沼に沈めることが可能。

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