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解説:ダンジョンについて

●ダンジョン


 冒険者の生命や感情をエネルギー源とする。

 感情だけでは長期的には存続出来ず、ある程度の犠牲は必要となる。大型ダンジョンでは必要とする生贄も多く、飯沼いいぬまダンジョンでは遭難者が時々出るばかりか、数百年ごとに千人程度の大量遭難を起こしている。


 ダンジョンの大部分はただの洞窟だが、一つまたは複数の異世界から何かを複製召喚するものもあり、この地方では水も空気もダンジョンに依存している。

 異世界から召喚可能なものはダンジョンごとに概ね決まっている。また、召喚コストは「ありふれた物」ほど低くなるという特徴がある。図書館都市ダンジョンの場合、多くの異世界にある図書館は召喚しやすく、発行部数が多い本ほど低コストになる。このため、新聞や某教典などは非常に低コストでの召喚が可能。

 この派生として「既に召喚されている物に近い物は召喚されやすい」という特徴がある。このため、学園ダンジョンの場合は同一の学園に所属する生徒や教職員は安く召喚出来る。なお、複製召喚なので、元の世界の物や人物は残るが、死亡召喚の場合は残るのは死体となる。


 ダンジョンは高低差(高さまたは深さ)が大きいほど、自然に獲得するエネルギーが多くなる。



【固有法則】

 一部のダンジョンは特定の自然法則をねじ曲げる事が出来る。図書館都市ダンジョンでは、ダンジョン建物内で火が使用できず、コアルーム等中枢部は部外者立ち入り禁止。

 固有法則以外でも、ダンジョンが大規模になると、地下深くでも地熱の影響が緩和されたり、物理的には飛行不可能な半鳥人や天使が飛行可能になったりする。



【層群】

 ダンジョンを構成する1つのまとまり。1層群に複数の階を含むこともある。

 層群のサイズは小屋1つから平原サイズまで多彩。また、明白な層群構造を持たないダンジョンもある。



【ダンジョン影響圏】

 ダンジョン本体周辺のダンジョンの力が及ぶ範囲。

 他のダンジョンや、既に人が住んでいる町や村は呑み込むことが出来ない。



【人間牧場】

 ダンジョン内に人(人間でも畜生でも)を住まわせることで感情を収集し、自然に寿命が尽きるのを待つことで生贄の問題も解決する。

 図書館都市ダンジョンではダンジョン側が人間牧場を開設しているが、商都梅田などでは住民が都市を運営しダンジョンを飼い慣らしている。



【ダンジョンコア】

 ダンジョンに1つ、まれに複数ある鉄ニッケル合金の球体。表面は液体っぽく生暖かい。


 コアを破壊することでダンジョンを崩壊させることが出来、名前無しのモンスターは全て消滅する。



【ダンジョンマスター】

 ダンジョンの管理者。管理者がいるダンジョンは多くは無い。「マスター」と言うことから分かるように修士である場合があり、例えば「ビジネスマスター」なら経営学修士。一般に洞窟型は土木、塔型は建築、罠重視は機械や応用化学の工学修士、運営重視の場合経営学修士が多い。ただし、異世界転移・転生の場合を除き、実際にこの世界または異世界で大学院を卒業しているわけでは無く、そういう「設定」で生成される。

 もちろん、修士は必須では無い。



【ダンジョンモンスター】

 「クリーチャー(creature)」、つまり生物という意味。基本的にそのダンジョンに居て不思議の無い生物で、海賊船なら海賊、ネズミ、ゾウムシなど。

 実際には生物では無く飲食不要でエネルギーはダンジョンから供給される。ダンジョンから出ることは出来ない。

 自我は無いためダンジョンの命令に従って動くが、ダンジョン内で繁殖させたものは命令に従うとは限らない。

 倒すとドロップアイテムを産する。


 本来は、ダンジョンエネルギー有効活用のためにも、ダンジョン内にモンスターによる生態系を構築するのが王道。図書館都市ダンジョンは豊富な獲得エネルギーを浪費している例外的存在。



【主系列モンスター】

 そのダンジョンで中心となる種族。

 海賊船なら海賊。後述の「眷属」を兼ねる場合もある。



【アーティファクト(artifact)】

 人工物・備品。ゴーレムなど生きていない存在はこちらに含まれる。



【眷属】

 「ヘンチマン」、つまり手下。一般にダンジョンマスターと同じ種族で、全てが名前有り一般(ネームドモブ)となる。

 主系列モンスターそのものの場合もある。



名前付き(ネームド)モンスター】・【名前有り一般(ネームドモブ)モンスター】

 ダンジョンシステム上名前を持つモンスター(あるいは眷属)。生物となり、飲食が必要になるがダンジョンを出ることが可能になる。死亡してもダンジョンエネルギーで復活可能。

 人数は制約されるため、かなりの大規模ダンジョンでも無い限り数人しか居ない。

 知能を持つとは限らない。


 なお、ダンジョンシステムに登録されていない場合は、単にダンジョンマスター等が名前で呼んでいるだけで特に意味は無い。



【ダンジョン構造物】

 ダンジョンそのものは異世界から召喚され、容易には破壊できない。補助的かつ単純な形状の構造物なら、そこらの砂等で生成可能かつ同様に破壊困難。モグラやハダカデバネズミ等のモンスターに穴を掘らせ、その穴をダンジョン構造物とする手法もある。

 図書館都市ダンジョンでは、城壁・用水路・道路の舗装・船などに多用されている。



●転生者


 六道輪廻を転生するとき記憶は失われるが、知識を保った『異世界転生』も理論上は可能。しかし、修羅・畜生・餓鬼では赤ん坊の時に知識が揮発するため、記憶・知識を持ち越すことは不可能で、通常の輪廻転生と全く差は無くなる。

 生贄を犠牲にして異世界の死者の魂を転生させる『死体憑依召喚』も可能とされるが、方法は不明。

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