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第六章 登場人物

●図書館都市ダンジョン

 無人の荒野「足立」、高さ100m余りの丘の上にある、多数の図書館を積み上げた塔型ダンジョン。正式なダンジョン名は無い。累積獲得エネルギーの割に規模はかなり大きい。


 タイプ:図書館(本・新聞・雑誌を産出)

 規模:482層群3,520階・高さ15km・延床面積640万㎡

※階数は塔屋や屋根裏、あるいは地下機械室の数え方によってはもう少し多くなる

 モンスター数:8(全てネームド)

 固有法則:建物内火気使用禁止、コアルーム等は部外者立入禁止、高層階でも高山病にならない生活環境を維持出来る?



【ダンジョンマスター】

 名前自体が無い。一人称は「我輩」。畜生。引きこもりだがニートでは無い。



【マリー】

 ローズマリー修羅。一人称は「わたし」。名前はローズマリーを豚切り。

 身長はわずかに高め(163cm)。1纏めにした青い金属光沢(構造色)の黒髪と尖った(長くは無い)耳を持つ。肌は白く目は深い青みがかった黒色(青を濃くした黒目)。女性の格好をしているが厳密には性別は無い。

 官位は自称図書頭(ずしょのかみ)。名字は「科名=family name」の「紫蘇」を名乗る。



【ミント】

 ミント修羅。

 中性的で、やや背が低い(158cm)。短い髪は明るい緑の金属光沢(構造色)の緑髪で、目も鮮やかな明るい緑。肌は淡褐色。

 スーパー薄荷で、主に科学技術関係を担当しコンピューターシステムを管理している。

 12体の分身に仕事を分担させている。分身の見た目は男だったり女だったり不明瞭だったり。



【アン】

 ラベンダー修羅。名前は「メードによくある」から。

 背は高く(174cm)痩せ型、薄紫の金属光沢(構造色)の黒髪で、目の色は黒に近い深い紫。

 服装はダークグリーンの地味なロングドレス、白のエプロンと帽子が標準。生活力のないマスター・マリー・ミント「達」の面倒を見るのが仕事。



【サピエン先生】

 セージ修羅。一人称は「私」または「儂」。名前は英語名セージが賢者と同じ綴りなのでラテン語のサピエンツムに訳してから豚切り。

 身長は普通(167cm)。髪はわずかに緑を含む灰色の金属光沢(構造色)で地の色は灰色。目は緑がかった灰色。格好は男性で雰囲気はオッサンだが、もちろん性別は無い。

 主に医療と教育を担当。



【ラージャ】

 バジル修羅。一人称は「私」。名前は、バジルの語源バシレウスを原産地のサンスクリット語に翻訳。

 背が高く(165cm)細マッチョな筋肉質。鮮やかな濃い緑の金属光沢(構造色)の腰近くまである長髪。目は黒(緑を濃くした黒)。肌は褐色。

 薙刀と乗馬を嗜む武将で、主に軍事と行政を担当。



【スカーレット】

 サルビア修羅。名前は英語名のスカーレットセージから。

 深い緑の金属光沢(構造色)の長めの黒髪、目は鮮やかな赤、外見は女に見える。

 営業。



【キンラン】

 コリウス修羅。名前は別名の金襴紫蘇から。

 光の当たり方で赤や黄色など色の変わる金属光沢(構造色)の短髪、目は薄い紫、外見は男に見える。服装はド派手な極彩色のスーツだったりアロハだったり。

 営業。



【ファリゴール】

 タイム修羅。名前は南フランスでのタイムの呼び方から。

 緑がかった金属光沢(構造色)の黒に近い濃い緑髪、目は薄い桃色がかった黒。小柄だが別に子供に見える訳では無い。

 新聞記者。学芸員資格持ち。司書では無い。



●ダンジョンの住民たち


【岡田太郎左衛門】

 入植者の世話役。半ハゲの男。一人称は普段「俺」だが、目上には「拙者」。

 読み書きは下手だが猛特訓中。



【岸団長】

 岸播磨介きしはりまのすけ

 武士団「岸団」惣領。一人称はそれがしおれわしなど使い分けるが、この世界の人間にはよくあること。



【ハルナ】

 毛の国出身の馬獣人(馬脚)。小栗上野介(小栗忠順ではない)の娘で大食い。一人称は「あたし」。

 下半身と目・耳が馬で、頭は人間。毛色は鹿毛。牝。顔が動物では無いが、この世界では畜生道なので獣人。

 ラージャが騎乗、つまり背負子に乗っている。かなり足が速い(さすがに競走馬よりは遅い)。



【カスミ】【ツクバ】

 東の国の馬獣人姉妹。下半身と目・耳が馬で、頭は人間。毛色はカスミが栃栗毛で全体に暗い赤茶色っぽい色。ツクバが尾花栗毛で体は赤茶色だが、髪と尾は金髪。どちらも気性難で武将の騎乗に向くがタイプは異なる。




武蔵むさしの国



【代官】

 吉田西市佑よしだにしのいちのじょう

 偉そうなオッサン。この地域としては背は高い方だが、1.7m程度で、別に6尺あるような大男ではない。

 ダンジョン都市より西方「入間」地方の代官(非世襲領主)。



【越前屋】(名前は未出)

 燃料商。一人称は「わたくし」が多いが場合によっては違う。

 石炭を扱うのが夢。図書館都市ダンジョンに入り浸る。



【三郎】

 比企小森新戸ひきこもりにいと三郎、無位無冠。

 北西の比企に住む武士団の生き残りで兄二人をマリーに殺された。



ふさの国


【総の使者】

 ふさ奏者そうじゃ、岡本主油正(あぶらのかみ)。国主の上総介かずさのすけの使者。



の国


【狸獣人】

 群馬ぐんま郡司ぐんじ、高橋対馬守(つしまのかみ)。大きい古狸。雌。



【アサマ】

 馬獣人の牝。大食馬四天王。



ひたかの国


【小田城主】

 小田右京亮(うきょうのすけ)。若き小田城主。名は信治のぶはる



相撲すもうの国


【茶坊主】

 大膳亮(だいぜんのすけ)入道(にゅうどう)照頭(しょうとう)。僧侶。

 ラクダに乗ってやってくる。



●おまけ:マルサス・ダーウィン主義


 植物なんて、大抵はいくらでも殖えるか、あまり育たないかのどちらかなのですが、なぜか庭のローズマリーは「よく育つし花も大量に咲くのに全然種で殖えない」。というのが元ネタ。おそらく三倍体か自家不和合性で受粉樹が必要ってオチなのでしょうが。

 語感としてはマルクス・レーニン主義を流用。


 マルサス主義に基づく人口抑制と社会ダーウィニズムに基づく社会進化論、さらに優生学と遺伝学の結合による「人間の品種改良」を目指す思想。原始的な優生学では「障害者や犯罪者は断種すべき」などと主張した例もあるが、もちろん障害も犯罪も必ずしも遺伝とは関係無いし関係する場合でも「人類にとって有害な遺伝」とは限らない。その点が科学的社会主義ならぬ科学的優生学という設定。

 ただ、現代社会での具体的な社会政策に落とし込むと、なかなか難しかったりする。なにしろ「遺伝的に優秀」ってどういう形質が「優秀」なのか評価基準の特定が困難。遺伝性の犯罪者だって育ち方によっては法に触れずに優秀な人材と思われている例もあるわけで。気性難の名馬以上に評価基準が難しい。ゴールドスミス(偽名)とスリープトウジョウ(偽名)を掛け合わせたらとんでもない名馬になる。とも行かなかった訳で。人間でも、単純に年収を基準にしようとしても能力よりは需給に影響されるし。

 マルサス・ダーウィン主義政党は当然「進化党」という名称。


 派生系? の1つが、家族制度を放棄、種牡馬ならぬ種牡人「種付けおじさん」を選定しろと言う主張。ハーレムだと小説ならともかく現実にはほぼ確実に修羅場になるので、一夫多妻ではなく、それぞれが母子家庭となり種牡人は種付けの時以外用はない。名称は「家畜党」あたりか。「畜産党」だと畜産業の振興の方になるだろう。

 もう一つの方向性が、ハダカデバネズミのような真社会性を目指す主張、蔑称は当然シロアリ党。「真社会党」は「私有財産制度ヲ否認」で治安維持法のある世界では共和党(言うまでも無く「国体ヲ変革」)とともに懲役十年。


 なお、日本には、著名な優生学の論客でレジオン・ドヌール勲章・コマンドールも受賞した人物が居るのですが、死後70年経っていないので引用は差し控えます。シュヴァリエ程度ならけっこうそこらに転がっているのですが。

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