HAMBURGER BLUES第30話 履歴書の無い観測者と 一万年後のハンバーガー
HAMBURGER BLUES第30話
履歴書の無い観測者と 一万年後のハンバーガー
ドドドドドドドドドド!!!!!!
ランチピーク
継続中
注文
十二件
老人
酔っ払い
ギャル
バイカー
哲学者
全員同時発話
完全崩壊
beem
「肉足りねぇェェェェェ!!!!!!
誰だチーズ五倍頼んだバカァァァァ!!!!!!」
客
「俺だァァァァァ!!!!!!」
beem
「最高だァァァァァァァ!!!!!!」
cool
MIDNIGHT DISTILLER
起動
銀河柑橘ジン
完成
ギャル
「coolくーーーん♡♡♡」
cool
「忙しい」
ギャル
「キャァァァァァァァァ!!!!!!」
Noah
「毎回意味が分かりません」
YELLOW GHOST
「統計上
理解不能です」
bads
本日のThe Adicts
最終形態
ホワイトシルバー
超ミニプリーツ
STAR BREAKER BELT
古代彗星文明ジュエリー
左右編み込みツイン
銀グラデーション
足元
COSMIC MIRROR RUNNER
店内天井
星座投影
老人
「今日はオリオン座じゃァァァァ!!!!!!」
bads
「オイ」
全員
「何だァァァァァ!!!!!!」
bads
「今日
普通に歴代一位更新してねぇか?」
Noah
「昨日も同じ事言ってました」
bads
「昨日の私に失礼だろコラァァァァ!!!!!!」
客
爆笑
Walker
静か
グラスを拭く
「……続けるか」
全員
「続けろォォォォォ!!!!!!」
───
銀河中央研究都市
最終日
CONTINUITY OBSERVATORY
退職届
提出
研究員A
「本当に辞めるのか!!!!!!」
研究員B
「正気か!!!!!!」
研究員C
「未来観測責任者だぞ!!!!!!」
Walker
「正気ではない」
完全肯定
所長
「……理由は」
Walker
静か
「未来に」
「私が居た」
「なら」
「観測する側ではなく」
「そこへ行く側になる」
研究員
「意味が分からん!!!!!!」
Walker
「私も分からない」
AI
「整合性率
93%」
研究員
「高ぇなオイ!!!!!!」
Walker
退職金
受け取る
銀河最高額
数千万クレジット
全員
「これから何を買う?」
「研究所か?」
「宇宙船か?」
「別荘か?」
Walker
完全沈黙
数時間後
黒城最大レコード街
店主
「全部……?」
Walker
「全部だ」
店主
「店ごとか!!!!!!?」
Walker
「店ごと」
店主
「狂ってる!!!!!!」
Walker
「知っている」
退職金
消滅
レコード
二千三百枚
古代ジャズ
量子ブルース
TRIBAL HARDCORE
COSMIC TECHNO
全部積載
バイクへ
研究員
「バカだァァァァァァァ!!!!!!」
所長
笑う
「……行ってこい」
Walker
「また会う」
所長
「どこで?」
Walker
ヘルメットを被る
「一万年後かもしれない」
ドォォォォォォォォォン!!!!!!
出発
現在
beem
「頭おかしいィィィィィ!!!!!!」
cool
「最高だな」
Noah
「完全に理解不能です」
bads
「でも嫌いじゃねぇ」
客
「続きィィィィィ!!!!!!」
Walker
笑う
「二日後」
「私は」
「ベラ地区へ着いた」
───
初代Wagyu Burger
まだ古い看板
まだ若い店長
若いbeem
今より少し痩せている
若いcool
既にモテる
若いbads
まだ今ほど狂っていない
でも十分怖い
Walker
扉を開く
カラン
店長
「いらっしゃい」
Walker
「働かせて下さい」
完全沈黙
店長
「……経験は?」
Walker
「宇宙の未来を観測していました」
店長
「帰れ」
即答
beem
「頭おかしいぞコイツ!!!!!!」
cool
「酒飲んでるだろ」
若bads
「キモい!!!!!!」
Walker
「そうか」
静かに帰る
全員
「終わったァァァァァ!!!!!!」
───
三日後
AM5:12
店長
出勤
完全停止
店内
掃除済み
仕込み完了
肉
整列
レコード
流れている
Walker
普通に働いている
店長
「何してんだァァァァァ!!!!!!」
Walker
「出勤した」
店長
「採用してねぇェェェェェ!!!!!!」
beem
「バーガー作ってるゥゥゥゥ!!!!!!」
cool
「しかも旨い」
若bads
「意味分かんねぇェェェェ!!!!!!」
Walker
「未来で見た」
「だから来た」
完全沈黙
現在
客
涙流して笑う
老人
「最高じゃァァァァァ!!!!!!」
ギャル
「ここで働きたいィィィィィ!!!!!!」
バイカー
「俺もだァァァァァ!!!!!!」
Noah
静かに笑う
「……分かります」
beem
「地獄だぞォォォォォ!!!!!!」
cool
「朝五時集合だ」
bads
「私より目立つなよコラァァァァ!!!!!!」
客
「それでも働きてぇェェェェェ!!!!!!」
完全歓声
Walker
静か
酒を掲げる
「原因があるから結果がある」
「だが」
「結果に惚れた人間は」
「自分自身を原因へ変える」
完全沈黙
その瞬間
店長
ハッとする
「……待て」
全員
「何だァァァァァ!!!!!!」
店長
「Walker」
Walker
「何だ」
店長
「お前」
「履歴書出してなくね?」
完全停止
宇宙停止
時間停止
Walker
「……」
beem
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!?」
cool
「二十年以上か?」
Noah
「違法就労じゃないですか」
bads
「今気づくなァァァァァ!!!!!!」
客
大爆笑
Walker
静かに笑う
「……必要だったか?」
全員
「必要だァァァァァァァ!!!!!!」
爆笑
涙
酒
音楽
バーガー
怒号
笑い声
全部混ざる
そして
一万年後も
きっと
同じように
誰かが怒鳴り
誰かが笑い
誰かが酒を飲み
誰かが
ハンバーガーを焼いている
HAMBURGER BLUES
Walker編
完
次章
第31話へ続く




