HAMBURGER BLUES第29話 原因になる男と ベラ地区への片道切符
HAMBURGER BLUES第29話
原因になる男と ベラ地区への片道切符
「私は
ハンバーガーを焼いていた」
完全沈黙
客
「えええええええええええええ!!!!!!」
老人
「宇宙終わってんのにィィィィィ!!!!!!」
ギャル
「意味分かんなァァァァァァイ!!!!!!」
beem
「何で肉焼いてんだァァァァァァ!!!!!!」
cool
「酒は残ってるのか」
bads
「私の服はどうなってんだコラァァァァァ!!!!!!」
Noah
「そこですか」
Walker
静か
グラスを拭く
「そこが問題だった」
「何故」
「最後に残るのが
ハンバーガーショップなのか」
「理解できなかった」
現在
注文
六件追加
beem
「仕事しろォォォォォォ!!!!!!」
Walker
「話の途中だ」
beem
「今バーガー八個待ちだぞォォォォォ!!!!!!」
Walker
「宇宙の方が大事だ」
beem
「肉の方が大事だァァァァァ!!!!!!」
客
大爆笑
───
CONTINUITY OBSERVATORY
三年後
Walker
ボロボロ
研究員A
「まだ解析してるのか」
研究員B
「寝てないぞコイツ」
研究員C
「またDJやってる!!!!!!」
ズゥゥゥゥゥゥゥゥン!!!!!!
量子ブルース
研究棟揺れる
所長
「止めろォォォォォ!!!!!!」
Walker
「無理だ」
所長
「何故!!!!!!」
Walker
「答えが出ない」
完全沈黙
Walker
巨大スクリーン
銀河終焉
文明消滅
恒星消滅
ブラックホール蒸発
全部終わった後
ポツン
一軒だけ
Wagyu Burger
営業中
看板
光っている
客
笑っている
意味不明
Walker
「……何故だ」
AI
「解析不能」
Walker
「何故なんだ」
AI
「感情要素が介入しています」
Walker
「感情?」
AI
「幸福
友情
笑い
酒
音楽」
Walker
「非科学的だ」
AI
「はい」
Walker
「最低だ」
AI
「はい」
Walker
「……」
「最高じゃないか」
現在
cool
MIDNIGHT DISTILLER
起動
銀河柑橘
深海ジン
黒蜂蜜
完成
cool
「飲むか」
客
「昼だぞォォォォォ!!!!!!」
cool
「問題ない」
老人
「飲むゥゥゥゥゥ!!!!!!」
ギャル
「私もォォォォォ!!!!!!」
beem
「誰か働けェェェェェ!!!!!!」
bads
本日の追加装備
THE ADICTS
STAR BREAKER BELT
古代彗星文明バックル
腰で青白く光る
髪型
左右編み込み
高めツインテール
毛先
銀色グラデーション
bads
「オイ」
全員
「何だァァァァァ!!!!!!」
bads
「今日
歴代二位ぐらいじゃね?」
Noah
「昨日一位って言ってませんでした?」
bads
「昨日は昨日だコラァァァァ!!!!!!」
Walker
「ファッションとは
連続的更新の芸術だから正しい」
bads
赤面
「……」
「……うるせぇぇぇぇぇ!!!!!!」
客
爆笑
───
研究都市
深夜
雨
所長
Walkerへ酒を渡す
所長
「まだ悩んでいるのか」
Walker
「答えが出ない」
所長
「未来を知ったからか」
Walker
「違う」
「未来に
私自身が居た」
所長
「……」
Walker
「何故
私は
ハンバーガーを焼いている?」
完全沈黙
所長
酒を飲む
静か
「原因を知りたいなら」
Walker
「……」
所長
「原因になれ」
雷
ゴロゴロゴロゴロ……
Walker
完全停止
「……」
「なるほど」
所長
「分かったか?」
Walker
笑う
「観測者を辞めればいい」
所長
「は?」
Walker
「未来に居るなら」
「そこへ行けばいい」
所長
「待て待て待て!!!!!!」
Walker
「答え合わせだ」
所長
「人生を何だと思ってる!!!!!!」
Walker
「実験だ」
所長
「最悪だァァァァァ!!!!!!」
現在
客
「ヤバ過ぎるだろォォォォォ!!!!!!」
老人
「頭おかしいィィィィィ!!!!!!」
beem
「最高だァァァァァァ!!!!!!」
cool
「昔から狂ってたんだな」
Noah
「今と変わりませんね」
Walker
笑う
「そうだ」
「だから」
「全財産をレコードへ変えた」
完全沈黙
客
「……は?」
Walker
「研究所を辞めた」
「銀河最高額の退職金を
全部レコードへ使った」
全員
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!?」
bads
「バカかァァァァァ!!!!!!」
beem
「肉買えェェェェェ!!!!!!」
cool
「酒でも良かった」
Noah
「計画性ゼロです」
Walker
「その通りだ」
静かに笑う
「そして」
「私は」
「ベラ地区へ向かった」
――第30話
『履歴書の無い観測者と 一万年後のハンバーガー』
へ続く




