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俺はどこまで這い上がれるのか?  作者: 駿
第2章 冬来りなば春遠からじ
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第20話 トラック編2

よろしくお願いいたします。

ザルツベルグ帝国 トラック


「まあ来たばかりだし、ここは傍に火山があるから温泉が至る所にあるぜ。大将達もゆっくり浸かって来たらどうだ?川べりを掘れば湯が出るって評判なんだ。」


得意気に語るアズナブールを見て1つ思い出していた。(硫黄があれば。硝石と木炭は帝都で手に入れてるぞ。)


先に国境の山を見に行く。両サイドの山の高さは500m以上ありそうだ。道の横の壁は切り立った断崖のようだ。


「この壁見ると怖く無いですか?」通り掛かった旅人のおじさんに聞いてみる。

「坊主はここを通るの初めてか?ここは100年以上崩れた事は無いんだ。だからそう心配しなさんな。巻き込まれたら運が無かったと思うしか無いな。」

「なるほど。そうですね。大雨とかで無ければ崩れませんよね?」

「まあそういう事だ。だから雨が強い時は通行止めになる。だからどちらの国にも門があるだろう?あれが閉じたら通行止めさ。」

「親切に教えて頂きありがとうございました。」「なあに。良いって事よ。」と笑いながら手を振った。



(次は硫黄を探さなきゃ。)そう思って火山に近付き探すと大量にあった。(硝石を大量に買っとけば良かったなあ。)後悔先に立たずだ。


その夜、夕食を終えると木炭をすりつぶし硫黄と硝石を混ぜ合わせていく。おにぎりよりも1回り小さなものを作りノワールを抱いて寝た。


翌朝、朝食を終えると早速人気の無い場所に行って穴を掘り爆音が響かないように準備する。しかし心眼で火薬を見ると『粗悪品』とあった。あまり期待せず火を付けると「ポン」というショボい音。


(これじゃ爆発どころか花火にもならんな。)ガッカリして何が悪いか考える。配合なのか純度なのか?試行錯誤しながらやるしか無かった。結局、夜まで掛っても『ノーマル』が1つ出来ただけだった。


翌朝、純度を100%近くまで上げ配合を組み合わせていくと『ノーマル』から『良品』になり『上物』が出来て遂に『極上品』が完成した。


しかし硝石が圧倒的に足りない。何か良い方法無いかと考えていると・・ふと(魔石)が頭に浮かんで来たのだ。


試しにゴブリンの魔石を粉末状にして混ぜ合わせると『極上品威力極小UP』と表示された。ゴブリンの魔石を粉末にし純度を上げると『極上品威力小UP』となった。


オークで純度を上げると『極上品威力大UP』ミノタウロスだと『極上品威力超特大UP』になったのだった。


ひとまず実験でオークとミノタウロスの魔石を粉末状にして混ぜ合わせると『極上品威力特大UP』となった。


『忍者部隊』100人とハンベエを呼びおにぎりくらいの大きさの物を地下3mに入れゴブリンの魔石を練り込んだ導火線を付ける。


「少し離れて見てくれ。」


そう告げて導火線に火を付ける。「ジリジリ」音を立て地下に潜った瞬間「ドゴーン」という音と共に蓋が宙に舞い地面が震度2くらい揺れた。


「なんと揺れたぞ!」「あのように小さな物が爆発したというのか?」「恐ろしい武器だな。あんなの仕掛けられたら堪らんぞ!」


「それでハルト様。わざわざ我らにお見せになった理由をお聞かせ下さい。」


「今夜、これをあの国境の山の両サイドに仕掛ける。忍者部隊はジャマが入らぬようにして欲しいのが1点。敵が攻めて来たら先程と同様に点火して爆破して欲しいんだ。」


「なるほど。やっと分かりました。ひとまずは今夜ですな。密偵や斥候は捕らえるようにします。」

「頼むよ。」


こうして夜になるのを待って国境の山に向かう。当然真っ暗闇を通行するヤツは誰も居ない。盗賊がいても捕らえられてるだろう。


俺は中心に行き土魔法で爆薬を仕掛ける穴を上中下の3段で作っていく。(30mくらい奥なら大丈夫かな?)


両サイドの壁に全部で6か所作った。どれか一つが不発でも誘爆するはずだ。導火線を目立たないように土魔法で配管を作り門の所まで引っ張る。


「いいか?火を付けたらすぐ遠ざかれ。爆発は近くに居ると巻き込まれるぞ。確認は遠くからでも出来るからな。安全第一だ。そして火を付けたらこの門は必ず閉ざすんだ。」「承知致しました。」


「それと湿気を嫌うので必ず濡らすんじゃないぞ。全て台無しになる。分かったな。」「はい。必ず。」


門と門の周囲もさりげなく土魔法で強くしておいた。(不発になったらどうしよう・・)そう思うが気を取り直しきっと大丈夫と信じて帰宅した。


翌朝、朝食を取っているとリジャプール王国、バッケンハイム公に動きがあると報告が入った。(昨日間に合って良かった。)内心冷や冷やだった。


「ハルト。飯食ったら会議室に来てくれ。」ロバートが声を掛ける。

「承知いたしました。」


急いで会議室に向かうと主だっとメンバーは全員揃っていたが「ハルト殿!内戦まで仕掛けるなんて聞いてませんよ!」と怒って来たのはビスマルク外務卿だった。


「おかえり。大変だったね。」「他人事?なんですかその冷たさは?」「あれはアクシデントだったんだ。」「いやいや。アクシデントで内戦起きませんよね?」


「いい加減にしろビスマルク!会議するぞ!」


ロバートに怒られシュンとなる。「リジャプールは3万2千の兵で出立。将軍は『紅蓮の炎』の異名を持つマチルダ王女だ。」とロバートが言うと「おーー。」とどよめきが起こる。

お読みいただきありがとうございます。

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