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俺はどこまで這い上がれるのか?  作者: 駿
第2章 冬来りなば春遠からじ
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第21話 トラック編3

よろしくお願いいたします。

ザルツベルグ帝国 トラック


「紅蓮の炎?マチルダ王女って有名人です?」


「大将。そこに居る『稲妻の閃光』と呼ばれるマーガレット様と双璧を成すと言われてるんですぜ。」アズナブールに笑われた。

「それともう1つ情報が。今回、バッケンハイム公の軍に『ストレンジャー』も参戦してんだ。いったいどうしてどうなってんだか。」

「両軍合わせて4万以上の大軍だ。ハルト。どうするかをみんなに伝えてくれ。」


「分かりました。ボナパルトはいるか?15800は鍛えてあるか?」

「はっ。最低限の動き、陣形は大丈夫かと思います。」「ではこの平原に出て鶴翼の陣だ。」

「うん?籠城しないのか?」


「はいロバート様。籠城はしません。リジャプールは援軍には間に合わないからです。理由は見てのお楽しみで良いですか?」

「まあ良いだろう。続けて。」


「この平原で左翼をマーガレット率いる騎士団900をお願いします。敵が逃げ出すとしたらここからなので追って下さい。そしてアズナブールと245人、『アースガルド』『薔薇の美女』『希望の光』はバッケンハイム公の本宅を襲撃します。守備兵もほとんどいないでしょうからね。」

「大将!俺を忘れてないか?」


「ベオウルフと亜人の部隊はここ。逃走経路で待ち構えて捕まえて欲しい。」

「なるほど。ここらなら必ず通るな。分かったぜ!」


「今回はこの約8000人を捕らえます。我らは敵の倍以上。油断しなければ負けません。何か質問がありますか?無ければ戦の準備に取り掛かって下さい。」



ハンベエを呼び「バッケンハイム公を生きたまま捕らえろ。それと重要書類、宝物庫、金庫、奴隷を助け出すんだ。それが終わり次第、ストレンジャーのアジトを襲え。」

「分かりました。手に負えない状況なら連絡します。」


「もちろんだ。無理をするんじゃ無いぞ。」「分かっております。」


(明日1日でほぼ決着が付きそうだな。)ノワールを抱きしめて眠った。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


リジャプール王国 国境 翌早朝


「姫様!ここを抜ければ直ぐにトラックですぞ!」「爺!もうその姫様は止せ!いつまでも子供だと思うなよ!」「ハハハ!儂にとっては姫様はずっと姫様じゃ。」


急に全軍が停止する。「どうした?」「どうやら門が頑丈な物に変わってるようでして・・」


報告の途中に「ドガーン」「ズガーン」「ズドーン」とこの世の終わりを感じさせる山の爆発。崩落に巻き込まれて行く兵達。


「サーシャ!サーシャが先頭にいる・・助けなきゃ!」「なりません姫様!お下がり下され!皆の者!何をしておるのじゃ!姫様を逃がすのじゃ!」


頭上から降り注ぐ落石。「ウギャー!」「ああああ!」「イデー!」「た、たのむ、だれか・・助け。」と言って息を引き取る。


「爺!逃げて!」マチルダ王女が叫ぶが落石が直撃する。「だれか!爺が死んじゃう!誰か助けて!」リジャプール王国で地獄絵図のような光景が目の前に起こって呆然とするしか無かった。



一方 トラック郊外の平原では


「お、おい・・敵は籠城してんじゃねえのかよ?」「あの数は恐らく全軍出て来てるぞ。」「バカめ。リジャプール王国軍が来るのを知らなかったな!」


「よし!リジャプール王国軍が来たらゆっくり攻めるぞ。あいつらが引くタイミングで襲い掛かるんだ!分かったな!」「おー!」


そう言った瞬間だった。地面が大きく揺れ国境の山が噴火したように見える。「そ、そんな・・あれじゃリジャプール王国軍が来れない・・」「俺達しか相手がいねえのかよ!」「冗談!逃げるぞ!」


この浮足立った敵をボナパルトが見逃すはずも無く「矢を射よ!」と命じる。


「ウギャー。」「イテーよ!」「ヤベーぞ!」


当然ストレンジャーの面々も混乱していた。「親分どうしますか?」「どうもこうもねえ。人数は半分で浮き足立っちまってるじゃねえか。ここで踏ん張るバカ居ねえよ。逃げるぞ!」


すると左翼から飛び出したマーガレットと騎士団が「フハハ!逃がすか!」と槍で突いていく。(ちっ。マジでヤベー状況だぜ。あの間道から逃げるか。)


こんな時にはカンも働かないもので足元のロープにも気が付かない。すっころんで捕らえられる。「やっと来たか。待ちくたびれたぜ。」「テメー!俺様が誰か知ってんのか?」


「あーん?知らねえよチンピラ。」頭に来て殴り掛かるもあっさり倒される。「後ろ手にして縛り上げるんだ。」「へーい!」と次々捕らえられる。


一方 バッケンハイム公 本宅


「大将!あの門と壁はちと手強いぜ!どうする?」「大丈夫だ。」インベントリーから投石機を出す。「どっから持って来たんだよ!」「細かい事言うな。行くぞ。」


何発か撃って調整する。「おっ。ここらだな。」あっという間に門も壁も瓦礫になる。「良いか?火を掛けたヤツは俺がぶっ殺す。バッケンハイム公を捕らえりゃ大将が褒美くれるぜ!」


「とりあえず生け捕りじゃあ!」「おい!盗みは厳禁だぞ!」「分かってるぜ!先に敵を探せ!」


もうハンベエの手で肝心なのは抑えられ245人は敵と戦うだけで終わるのだった。

お読みいただきありがとうございます。

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