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雨唄  作者: 雨宮雨霧


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2026年2月俳句&川柳まとめ

2026年2月俳句&川柳まとめです。


眠る木のそばで誇るは冬椿


ありがとう呟く空の淡さには


節分や年を数えてげんなりと


近付いてくる終わりから逃れる背


掌中に包む立春空柔く


震えだす指は止まらず夜を裂く


絡まった心ほころぶ梅見かな


足音の近付く部屋の窓際は


黄梅の明るさを撫で見下げる地


間違えてばかりの道の分岐点


予報でも寒さの戻る春浅し


感謝すらせずに別れて終える灯を


雪だるまフクロウに化け目を横に


山も地も霞んで見えず冬景色


飛び跳ねて雪をよろこぶ無邪気さに


紅染まる頬も気にせず雪遊び


常識も違えば別の生物で


てっぺんのほころぶ花や春早し


願望がたまたま死なのそれだけで


儚さの象徴の死を春の雨


交わらす舌と絡めた指を折り


寒明を知らせる風の香りかな


見送った背を思い出す丑の刻


菜の花の初々しき黄黄昏れる


死に溺れ追っては転ぶ冬と夏


紅梅や巡る命に誘われて


考えず乗り込む電車なき宛名


春雨に打たれし烏電線に


ふわふわと眠たい昼の微睡みを


三寒に震わす背中しばかれる


新調の重なる家具の見慣れなさ


春の野に寝転び歌う想い出を


糧にした恋との成長記録でも


伊予柑の出回る季節舌鼓


いつもより空の広がる木々のなさ


いつまでも毛布に包む春はそこ


幼さを痛感しつつ見せる笑み


ベランダに居座る春の朝と鳥


失っていく命ある日々の数


朝起きて開け放つ窓春の雪


なにもないなんて嘘だよそんな目で


風に飛ぶ春ショールから気付くこの


さよならをするには早いまた今度


伊予柑の皮を剥くだけ幸のある


これからの先も見えない春のとき


惹かれるは蜂とおなじであまい花


初めてをもらって返す夜を手に


冴え返る日もたまになら帰るねこ


書きかけの夢をつないでみる言葉


生きている一つの印梅の花


軌跡から枝は伸びゆく別れても


うとうととまどろむ電車春眠し


タラレバの話をしても変わらない


絡まって空から地へと落ちる凧


おやすみと囁く君の胸潜る


2026年2月計57句

2026年計120句


自選

絡まった心ほころぶ梅見かな

山も地も霞んで見えず冬景色

春の野に寝転び歌う想い出を


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