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第一章 転校生は四季神だった

妻が作詞して、SUNOに作曲してもらったhttps://www.youtube.com/watch?v=e9Jd2ZU_OzA

アドニス 豊穣の四季神 作詞 織女天喜 Subtitle We made many stars together, beautiful god of the seasons, Adonisが素敵なお話だったので、この曲をテーマにまた、ラノベにしてみようかと…本編が進んでいないのに、とも反省しつつ、この作品からの刺激で本編・少年期編が進捗することを願っています。

春の風が、校門の桜を揺らしていた。 秋田県立瑞穂高校——秋田市の山側にある、どこか古めかしい校舎。だがその空気は、どこか異界の匂いを含んでいた。県内随一の進学校であるはずだが、最近はツキノワグマの目撃や、不可解な現象が続いていた。


「……ここが、冥府の森の出口ってわけか」


金髪碧眼の少年が、校門の前に立っていた。 ユニセックスなシャツとパンツスタイルに薄手のコートを羽織っているが、裾が風に翻る。彼の名は——安藤 律。 だが、彼の本当の名はアドニス。古代ギリシャの美神にして、四季を司る者。


入学式直後の転校生、異例な存在を周囲が注目するのも無理はない、そして外見的にも関心を招かずには居られない。


スマホが震えた。 画面には、スタンプだらけのLINEメッセージ。


美鈴:律くん、春の妖怪は“芽吹き型”だから、校庭の花壇に注意してね。

美鈴:あと、風紀委員のサクラちゃんには気をつけて。槍持ってるから


「……相変わらずだな、アフロディーテ」


律はため息をつきながら、校庭へと足を踏み入れた。 その瞬間、空気が変わった。 校庭の隅に咲いていたチューリップが、ふわりと浮き上がり、目を開いた。周囲の生徒には、見えていないらしい。


「ようこそ、四季神さま。春の宴は、もう始まってますよ」


花の妖怪が微笑む。律はフルートを入れた袋に手をかけながら、静かに言った。


「宴はいい。まずは、入学手続きを取らせてくれ」

この物語は、ひとつの歌から始まりました。 「アドニス 豊穣の四季神」——妻が紡いだ詞に、SUNOが旋律を与えてくれたその曲は、まるで季節の神がそっと耳元で語りかけてくるような、静かで力強い祈りでした。


その余韻が、アドニスという存在をもう一度呼び戻し、現代の高校という舞台に降ろしてみたら…と、ふと浮かんだのがこのスピンアウトです。 本編がまだ少年期編の途中であることは、正直に反省しつつも、この作品がその続きを照らす灯火になればと願っています。


創作は、星をひとつずつ灯していくような営み。 「We made many stars together」という言葉の通り、誰かと共に紡いだ言葉や音が、また新しい物語を生んでくれる——そんな奇跡に、今も感謝しています。


読んでくださった皆さまへ。 この物語が、あなたの季節にそっと寄り添う一篇でありますように。

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