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第11話 出発

第11話 出発

それから、ユーノス島の各地を回り、いろんな魔物を倒してきた。

いろいろなタイプの魔物との対戦は、様々な戦い方を習得するために、必要だったからだ。

魔物を倒したり、剣や魔術の練習をしたりと、毎日を過ごし、冬を迎える頃には、レベルが5に上がった。

そろそろバース大陸へ渡って、キング・キャッスルを目指しつつ、修行を行うべきだという気運が高まってきた。

確かにバース大陸は、ユーノス島と比べられないほどの強力な魔物たちが跋扈している。

レベルアップするには、バース大陸で修行した方が効率的であろう。

その反面、冬場の長期の旅となるため、もう少し旅慣れた方が良いという考えもあった。

「私はみんなとの遠征も楽しかったし、バース大陸へ出発しても良いんだけどな…。ただやっぱりレベルが心配」

「ルナは大丈夫だと思うけど…、心配なら、僕達がサポートして頑張るしかないね」

「こう見えても私たちはレベル10オーバーよ、任せて」

「そうね…」

「それで、バース大陸へはどうやって行くの?」

「王宮を西へ向かうと、小さい港がある。そこから船で十日ほどかな」

「結構遠いのね」

「うん。海には巨大な魔物が生息しているから、タフな船旅になるよ」

「巨大ってジャイアント・スクイードみたいな?」

「それは前世での魔物?良くわからないけど、この世界では、巨大なタコやイカの魔物とか、巨大なサメの魔物とかだな」

「前世では、船をおそう巨大なタコの伝説があるの。そんな感じかな…嫌だな」

「まあタコに絡まれたら、足を全部切り落とせば良い。ルナと僕の仕事だな」

「後で、それを焼いて食べるのね。それは私の仕事」

「イオタは食いしん坊ね。でも、確かに焼いたタコは美味しいわ」

「何よ、オリビアも食いしん坊じゃないの!」

「まあ、倒した魔物を食べるのも楽しみと言うことで良いじゃないか」

「ゲイリーの言うとおりだわ。それが旅の醍醐味でもあるわね」

「それじゃあ、考えていても仕方がないし、準備を整えて近いうちに出発しましょう」

「了解」

「ところで、みんな。魔族と人間族は仲が悪いのよね?」

「…?そうね、何千年も前より敵対していると言われているわ」

「そうか…。私ね、女神様より魔王討伐の他にも、女神サリアの眷属との戦闘の使命も与えられているの。人間族の強さとか、どんな感じなのかとか知っておきたいわ」

「それについては、僕が上官に頼んで、調べて貰うようにしておくよ」

「そう?ありがとう」

                 *

例によって、準備は王国がすべて整えてくれた。

その間に、私は少しでも強くなるべく、単独で魔物の討伐に励んでいた。

レベルが5になり、範囲攻撃魔法であるウインドカッターを覚えていたので、

弱めの魔物を沢山倒して、経験値を稼いだのであった。

範囲攻撃魔法は便利ね。

剣術だけじゃなく、レベルアップして、早く魔法を覚えなくちゃ。

魔法剣士レベル5の私が、戦闘中に使える魔法は、スロー・タイムの魔法、火球の魔法、ハイドの魔法、スリプルの魔法、ウインドカッターの魔法、フルイドサンドの魔法、コールドウインドの魔法、シェイドの魔法、ライトニングの魔法程度ね。

後は、戦闘以外の魔法として、ロケーションの魔法、フロートの魔法、ライトアップの魔法、ディテクションの魔法ぐらいか、使えるのは…。

それに雑多の生活魔法もあるわね…。

やっぱり本職の魔法使いよりは、覚えるペースが少しだけ遅いのかな?

気合いを入れなくちゃ。

準備は数日で整った。

長旅に必要な大量の荷物をどうするのかと疑問に思っていたが、異次元空間に収納できるバッグがあるようで、その貴重なバッグを各人一つずつ持たせてくれた。

流石に、国王陛下である。

大量の食料品、治癒ポーション、攻撃用の巻物、武器の手入れ道具、武具の換え等をそれぞれバッグに入れ、出発となった。

因みに、バース大陸までの船路は、王国随一の軍船を用意してくれているらしい。

今度は船旅か~、酔い止めがないけど大丈夫かな…。



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