第77話 デーモン・ロード 2
第77話 デーモン・ロード 2
二つの核爆発は、デーモン・ロードを中心として、とてつもない熱エネルギーを生じさせた。
僕もエライザも効果範囲からは逃れているので、全く呪文の影響は無いが、呪文が収束するまでは攻撃のしようも無く、成り行きを見守っていた。
やがて、核爆発によるエネルギーが消え去ると、多大なるダメージを受けてもなお生き延びたデーモン・ロードが、消えること無くそこにいた。
そして、今度は二本の腕を消滅させると同時に、完全に核魔法のダメージを消滅させてしまった。
「あの攻撃でも倒せないのか!」ヴェリスは放心状態である。
僕は、デーモン・ロードのすぐ横まで駆け寄ると、大きくジャンプし、ダメージを相殺したものの、
まだ動き出さないデーモン・ロードのこめかみを、魔力を込めて手刀で攻撃した。
その攻撃はクリティカルとなり、手刀がデーモン・ロードに到達すると、光り輝き、デーモン・ロードの頭部を破裂させたることに成功した。
更に大ダメージを受けるデーモン・ロード。
通常なら、即死してしまう一撃。
しかしそれをくらってもなお、デーモン・ロードは更に腕を一本消滅させると共に、頭部を再生させてしまった。
その間、エライザは精神を集中し、聖なる魔法を愛剣のシューティングスターに纏わせていた。
エライザは、腕の残りが一本となりつつも、頭を再生したデーモン・ロードを、睨みつけると、必殺技を繰り出した。
「破邪滅殺剣!」
エライザは大きくジャンプしたかと思うと、デーモン・ロードの肩口から胸部を経て唯一残る腕まで、一気に切り伏せた。
唯一残っていた腕は切断され、そのまま消失した。
デーモン・ロードは傷を癒やす術を失い、ゆっくりと倒れ込んだと思うと、徐々に煙のように消失していった。
「やったわ!」
僕達は安堵とともに、自分たちの健闘をたたえ合った。
弛緩した空気が流れる。
そして、デーモン・ロードが消失した場所に、新たな魔方陣が出現した。
「あれは?」
「ふむ、転移の魔方陣であろう。おそらくは迷宮よりの脱出のためのものだ」とヴェリス。
「一旦キャンプをはろう。みんな問題は無いか?」
キャンプの中で、お互いの状態を確認しながら、休憩をとった。
「レン、分身体がやられたみたいだけど、大丈夫?」とエライザ。
「うん、何ともないよ」僕は分身体を一度出現させると、すぐに消失させた。
「ほらね」
「そう、心配したわ。でも良かった」
「みんな大丈夫そうだね」
「じゃあ、そろそろ行きますか?」
「ここに長居するのも気が滅入る。さっさと脱出しよう」
デーモン・ロードは本当に強敵だった。
それだけに達成感が大きく、少し弛緩した空気のまま、魔方陣に入った。
四人が魔方陣に入った瞬間に、魔方陣は起動し光を放った。
それと共に、僕達は転移し、迷宮の第一層に転移した。
読んで頂き有り難う御座います。宜しければ、高評価、ブックマーク登録をお願いいたします。




