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第52話 第二層

窮地?

第52話 第二層

第一層は昆虫だらけで昆虫達のパラダイスなら、第二層はアンデットしか出てこないアンデットの王国とでもいえそうな階層だ。

出現するのは、マミーというミイラの魔物や、魔法使いがアンデットへと至った存在であるリッチー、高位の神官がゾンビ化したワイトキング、そしてヴァンパイア・ロード等である。

適性レベルは、10~12とされている。

先輩パーティーであるアークエンジェルやホークアイが現在攻略中の階層でもある。

どの魔物も、魔法攻撃を得意とし、物理攻撃への耐性もしくは優れた回復能力を備えており、エナジードレインまで行うという、侮りがたい相手だ。

そして、この階層のボスは、ゴースト・エンペラーという魔物だ。

物理攻撃は全く通用しない。

魔法攻撃で押し切るか、エンチャンテッド・ブレードという特殊な神聖魔法を武器にエンチャントし攻撃することにより、ダメージを与えることが出来る。

しかし、エンチャンテッド・ブレードは普通の僧侶が収得することが出来ない特殊魔法であり、それ故に、この階層の攻略難度はとても高い。

僕たちは第二層のとある部屋にいた。

先ほど倒したマミーが、煙のように消えた後、宝箱が残されていた。

宝箱に挑んでいるのは、ミーニャである。

「うん、テレポートの罠なのです。危険な罠なのです。リスクを冒して解錠しますか?」

「ん、当然」

「宝箱はこんな風に出現するのね。どんな風に解錠していくのかしら?」エライザの目がキラキラしている。

「テレポートの罠は危険ですわ。いきなりボス戦なんて事もあるとか…」

「エライザのあの目を見ちゃうとね…もう開けちゃう感じかな?」

「フラグを立てないで欲しいのです。それでは、開けるのです…」

「ふう、上手くいったのです」

宝箱から出てきたのは、フルプレートアーマーだ。

「鑑定するからちょっとみせてね。鑑定!」

「これは通常のフルプレートを二段階強化した、極上の鎧と呼ばれているものだね。メンデスかエライザ向けかな」

「私は父より与えられたこの鎧がありますので、メンデスが使って下さい」

「それじゃあ遠慮なく使わせて貰うよ」

アンデットの魔物は、物理攻撃の効果は乏しく、倒しがたい相手であるが、こちらの防御力も高く、サーシャの魔法と僕の魔弾は効果が十分で、窮地に陥ることなく攻略を進めていった。

第二層の攻略が、中盤まで進んだ頃に、パーティーメンバーのみんなが順番にレベルアップを果たした。

レイリアは、アンデットを浄化させる神聖魔法の、ホーリー・チャペルを収得した。

サーシャは、強酸の雨を広範囲に降らせ相手を殲滅する、アシッド・レインという攻撃魔法を収得した。

これらの魔法は、第二層の攻略には効果抜群で、迷宮攻略は更に勢いづくことになった。

そんなとき、ギルドから緊急情報が発表された。

アークエンジェルのメンバー達が、第二層のボス攻略に出発し、予定時間に帰還していないという事である。

杞憂に終わるかもしれないが、交流のある人たちの窮地かもしれない。

僕たちは急いで、迷宮に向かった。

今回は、先輩パーティであるホークアイの面々との共同捜索となった。

ホークアイが先導する形で、第二層の奥へ奥へと向かっていった。

ボス部屋の前にたどり着いたとき、部屋の中で爆発音が轟いた!


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