第38話 話し合い
第38話 話し合い
食事を終えると、僕はパーティーメンバーを呼んだ。
部屋にみんなが集まって来た。
「レン、何だか大活躍だったらしいじゃないか!」
「えっ何かあったの?」
「レンがここのご主人さんの怪我を治した。でも、魔法がおかしかったらしい。」サーシャは、魔法に関しては、流石に耳が早いようだ。
「レン、どういう事?説明して」
「うん…。サイレススペル!」
「何だよいきなり!」
「ごめん…。これから大切な秘密の話をするよ。よく聞いておいてね」
まず僕は教会で起こったことを話した。
女神サリア様から聞いたこと、自分の前世について、そして女神様より託された使命について話した。
それから、部分的にではあるが記憶が戻ってきていること、先ほど起こったことを話した。
「レンは前世の記憶を取り戻しつつある、そして前世の記憶から身体の仕組みをよく理解していて、傷を修復するイメージをしながら呪文を唱えたら、信じられないほど回復呪文の効果が高かったと。なるほど…」
「そして六年後に、女神サリア様の代表として女神ベスの眷属と戦わなければならないという訳か!」
「そうなんだ…、だから女神ベスの眷属に襲われたのは僕のせいかも…、僕がいなければリンはあんなの事にならなかったかもしれない…」
「そんなことはないわ。私たちがもっと強ければ…」
「悪いのはベスの眷属であって、決してレンや僕たちじゃないよ」
「…そうだよね、みんな…」
「で、その六年後の戦いには僕たちも参加して良いんだよね?」
「…良いのかい?とても危険な戦いだよ?またあんな風に襲われたり、危険なことがあるかもしれないし…」
「レンもその危険に臨むんだろう?なら、僕たちも一緒だ!」
「…本当に?」
「何言ってるの?当たり前じゃない…」
「…ありがとう」
「でも、今のままじゃ駄目だ。僕達はもっともっと強くならなければ!また迷宮に潜って、もっと強くなりたい」
「なら、次はマークニート迷宮だな。中、上級者向けの迷宮だ」
「うん、そうしよう!」
「…レン、このことをギルマスに伝えても良いかな?とても大事なことだから、国王様にも伝えた方が良いと思うし、そのあたりの判断をギルマスにお願いしよう」
「わかったよ」
「ひょっとすると、国王様に謁見しなきゃならないかもな…」
「えっ、じゃあそうなる前にとっとと出発しよう!ライトとディアにも話しておきたいけど…」
「何でそんなに急いで出発するんだよ?」
「だって、下手したら僕達のような半人前のパーティー、解散させられるよ!」
「…そうか、そうだね。明日にでもギルマスに報告して、すぐに出発する?」
「待って、やっぱりそれはまずいわ。パーティーの戦力も不安だし、国王様に失礼が無いようにしないといけないわよ」
「まあそうだよね…。ライトとディアには手紙を書いておくことにして、謁見に呼ばれたら呼ばれた時か…」
「じゃあ明日、ギルマスに相談して、どうするか決定しよう」
「了解」
翌日、僕たちのパーティーはギルマスと面会をし、自分の前世のことは除いて、女神サリア様から聞いたこと、そして女神様より託された使命について話した。
「六年後に、この大陸の住人すべてに関わる重要な戦いがあると…。そしてその対戦相手である女神ベスの眷属は、すでに動き出していると言うことか…。レン、このことは、国の上層部に伝えさせてもらうぞ」
「で、もっと強くなるために迷宮に挑みたいと。なるほど…、それにはパーティーメンバーの補充が必要だな。まあギルドから人員を出しても良いが、ひょっとすると国から補充があるかもしれないぞ…。重要な戦いに臨むメンバーになるかもしれんからな…。じゃあ俺は早速国に報告する。そうだな、また明日面会に来てくれ。ではまた明日な」
明日に、ギルマスと改めて会うことになった僕たちは、宿泊施設に戻って話し合いをしていた。
「メンバーの件どう思う?」
「他に当てがあるわけではないし、新たなメンバーが必要なことは明らかだから、ありがたく紹介してもらうのが良いと思う」
「ギルマスなら私たちのパーティーメンバーの構成もよく知っているし、適切なメンバーを紹介してくれそうだわ」
「ギルマスの紹介はともかく、国から紹介があったらどうする?」
「どうするも何も受け入れるしかないわ」
「そうなんだけどね…」
「職業としてはアタッカーとマッパーが欲しいね」
「そうだね。ギルマスの紹介には期待しよう」
「そうだね」
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