第34話 調査
嵐は突然にやってくるものです。
第34話 調査
今回は、未踏の森の周囲の探索なので、未踏の森の中には入らず、周囲の草原を索敵しながら歩いている。
索敵スキルは以前よりレベルアップし、索敵範囲は以前より広くなり、半径500m程は効果範囲となっている。
「半径500m以内では特別なことはないね。草原側は特に何もいないし、森側もラビッシュやスライム、オークがたまにいるくらいだね」
「まあそうだろうね。でも油断は禁物だよ!」
「もちろん」
「ねえ、レンが目覚めた小山はどのあたりなの?」
「森のもっと奥の方だね。僕の索敵範囲には入らないよ。今回はパスだね」
「ちょっと残念だけど、仕方ないわね。このまま森の外の探索を継続するのね」
「そう。でも、未踏の森は広大で、エルフの森まではまだまだ遠いよ。長い道のりだね」
夕方になると野営の準備をし、焚き火を囲みながら、ディアの作ったご馳走を食べつつ、雑談していた。
「サーシャ、エルフの里ってどんな所なの?」
「ん、エルフの里、エルフの森にある。エルフの森は未踏の森の北側にある。でも、エルフの森は通称で、本当は帰らずの森。エルフ以外行っては駄目」
「帰らずの森?」
「ん、幻覚の魔法で方向が分からなくなる。一度入ると出られない森。帰らずの森の深くに、世界樹ある。その大樹に里ある」
「帰らずの森の奥深くか…。行く機会はなさそう…かな?エルフは他種族と関わりを持たないの?」
「エルフは排他的。ボクは例外」
「そう…でも一度行ってみたいわね」
「うん!」
「話の途中で悪いんだけど、戦闘について話がしたいんだ、良いかな?」
「メンデス、それって広い場所での戦闘隊形とか連携とかの話だよね?」
「レン、ご明察!その確認をしておかなくちゃ」
「もし相手に囲まれたら、レイリアとサーシャを真ん中にして、僕とレンとリンで囲んで、守りながら戦うしかないよね。挟撃に遭ったら、レンと僕で三人を守る形で対峙する。で、レンの方の相手が単体なら問題ないけど、複数いたらリンがレンをフォローする形にしてね。」
「了解!」
「広い場所での戦闘経験が無いから、少し心配ね」
「迷宮外では後衛の重要度が高いのです」
「そうだね。弱い敵はとっとと魔法で蹴散らして、数を減らしてほしいね。でも、森とか燃えやすい場所では火炎魔法は駄目だよ!攻撃と補助の見極めが必要だね」
「ん、大丈夫」
*
調査は順調に進み、エルフの森まであと一日という所までやって来た。
その時、突然それは現れた。
「…!!みんな、戦闘態勢を取って!前後からの挟撃。前後から凄いスピードで2体の魔族?が迫ってきている」
「了解!」
そして、すぐにそれはやって来た。
強者のオーラを発している。
「サリア教徒のゴミか…。短い命、何か言い残すことはあるか?」
「何!お前達は何者なんだ?」
「俺たちか?俺たちは女神ベス様の僕さ。さあお手合わせを願おうか」
「ちょっとまて、なぜ戦う必要がある?」
「おまえ達は何も知らないんだな、サリア教徒よ」
「女神ベス様と女神サリアの眷属が対立をはじめて、もう何千年にもなる。俺たちはずっと敵同士なんだ。じゃあさっさと始めよう」
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