第33話 両親
両親との再会。
第33話 両親
乗合馬車に1週間ほど揺られ、ようやくリーズ村についた。
村はずれにある乗合馬車の停留所には、ライトとディアが迎えにきていた。
トッドからあらかじめ連絡があったのだろう。
「お帰り、レン!メンデスも久しぶり。元気にしていた?迷宮攻略おめでとう!」
「ただいま、父さん母さん、会いたかったよ。僕は元気にしていたよ。二人とも元気そうで良かった」
「ライトさんディアさん、ご無沙汰しております。無事にアークワン迷宮を攻略して帰ってきました。レンも立派になりましたよ!」
「メンデス、レンを助けてくれてありがとう。で、そちらのお嬢さん達は?」
「何だよ立派になったって!…まあいいや。えっと、彼女たちはパーティーメンバーなんだ。紹介するよ。」
「では自己紹介をさせてください。初めまして、ライトさんディアさん。私は僧侶レベル10のレイリアです」
「初めまして、魔法使いのサーシャ。レベル10」
「初めまして、レベル10のマッパーのリンなのです」
「宜しくお願い(します、なのです)」三人の声が重なる。
「素敵なお嬢さん達ね。レン達と仲良くしてくれてありがとう。今日はうちでゆっくり休んでいってね。後でいろんな話を聞かせてね」
「こちらこそ、レン達にいつも助けられてばかりでとても感謝しています。ライトさんディアさんは元Aランクの冒険者だと伺いました。冒険の話を聞かせてください」
「そうね、楽しみだわ」
「まあ立ち話もなんだから、家に戻ろう」
…家に戻る途中で、ディアはニコニコしながら、こっそりと聞いてきた。
「で、レンはどの娘が好きなの?」
「えっ、そんな気持ち無いよ!」
「みんな素敵なお嬢さんじゃないの?本当はどうなのよ?恥ずかしがらずに正直に言ってみなさい」
「本当にそんな事無いって!」
「そう?まあいいわ…どうせそのうち分かることだし…」、ディアはブツブツ言っている。
「本当にそんなことないんだよ…」
*
家に帰って、美味しいご馳走を食べながら、迷宮での出来事や、レンやメンデスの活躍、ライトとディアの昔の冒険譚などを話あい、とても楽しいひとときを過ごした。
「ギルドの依頼で、明日から未踏の森の近辺に調査に行くよ。このあたりに出現する魔物の様子は変わりない?」
「特に変わったことはないと思うし、そんな話は聞いてないよ」
「そう?今回は未踏の森のリベリス王国側だけ調査すれば良いから、森の南側から時計回りに西側をまわって、エルフの森の近くまで調査すれば良いかな?」
未踏の森は、王国の東の国境とムーア国の西の国境に面し広がっており、北側にはエルフの森や里が存在する。
「サーシャ、エルフの里にも寄っていく?」
「この間、里を出たところ。寄る必要ない」
「えっ良いの?」
「エルフは長命だから、時間感覚が人間族とは違うのよ、気にしないで良いと思うわ」
「それなら良いけど」
「じゃあ明日から調査開始だね。二週間ほどで調査はできるかな?」
「うん頑張ろう」
「それにしても、レンの収納ボックスは便利ね。沢山料理を作ってあげるから、調査に持って行きなさいよ」
「気をつけていくんだよ。レン、明日の出発前に一度稽古をつけてあげよう」
「うん、お願い」
「レンの成長が楽しみだな。ところで、攻撃魔法はどうなんだ?」
「それは聞かないで…」
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