第31話 帰都
レン一行は、王都リベリスに戻ってきました。
第31話 帰都
ここは王都リベリスの冒険者ギルド。
ギルドマスターのトッドは部下からの報告を受けていた。
「メンデスからの報告によりますと、アークワン迷宮を無事に攻略し、近日中に仲間のパーティーとともに王都に戻ってくるようです」
「報告ご苦労。あー、リーズ村のライトとディアにもその旨連絡しておいてくれ。」
「承知いたしました。」
…我が息子のメンデスと合うのも久しぶりだ。
メンデスは、レンを上手く導き、成長したのだろうか?
レンは、忍者のスキルは、どのように成長したのだろうか?
いろんな出会いや出来事を体験したのだろうな…。
パーティーメンバーはどうなっているだろう?
メンデス達のことを考えると、いろいろと考えが浮かび、仕事が手に着かなくなりそうだった。
トッドはコーヒーを一口飲むと、気合いを入れ直し、仕事を再開した。
*
「ディア!レン達が王都に戻ってくるそうだぞ!アークワン迷宮を無事に攻略したらしい。」
「本当?無事で良かったわ。で、いつ戻ってくるの?」
「詳細は分からない。近日中とだけ」
「じゃあ王都に行っても行き違いになるかもしれないわね?」
「そうだな。村にいつ戻ってきても良いように準備をしておこう」
「ええ楽しみだわ。ごちそうを用意しなくちゃ」
*
マーリンからリベリスポートまでの船旅は順調だった。
甲板で、みんなで食べる食事は楽しく、のんびりと船旅を楽しんだ。
「リベリスに戻ったら、僕はまず王都の冒険者ギルドで報告をしなくちゃならない。僕はギルドの職員だからね」
「そうだったの?で、報告を済ませた後どうするの?」とレイリア。
「ギルマスの親父と相談しなきゃならないが、このままパーティーでクエストをこなそうと思っている」
「ギルド職員を辞めるってこと?」
「それは分からない、状況次第かな…。ところで、レンはリーズ村に戻りたいよね?」
「うん。すぐでなくても良いから、一度戻りたいね。みんなを両親に紹介したいし。クエストの途中で寄ったりできたら良いんだけどな」
「良いクエストがあればいいな…」
「私はレンのご両親に会うのが楽しみだわ」
「そうなのです。どんなご両親なのです?」
「ああ、そうだね…、まあリベリスに戻って落ち着いたらゆっくり話すよ」
「そう?」
「うん…」
リベリスポートで下船した僕たちのパーティーは、軽く昼食を済ませ、そのまま王都リベリスへと向かった。
外壁に覆われた王都リベリスに着くと、冒険者証を提示し、南門より入都した。
冒険者ギルドは南門の近くにある。
早速僕たちは冒険者ギルドに向かった。
カラランといういつもの音とともにギルドの扉を開け、中に入ると、一斉に皆の視線が集まった。
しかし、ごく普通のパーティーだと思われたようで、すぐに興味が失われ、注目を浴びたのは一瞬だけだった。
これがバランスの崩れた魔術師ばかりのパーティーであったり、女の子だけのパーティーであったなら、しつこい勧誘にあったかもしれない。
僕たちはすぐに周囲に溶け込んで、何事もなく受付カウンターにたどり着くことができた。
メンデスは冒険者証を提示しつつにっこり微笑むと、「キャリーさんお久しぶりです。ライジングサンが戻りました、ギルマスを呼んできてください」と受付嬢のキャリーに話しかけた。
「メンデスさん、お久しぶりです。ギルマスをお呼びしますので少々お待ちください」と言うと、キャリーは2階への階段を急いで上っていった。
しばらくすると、2階にあるギルドマスターの部屋に呼び出された。
「ギルドマスター!ただいま戻りました」
「お帰り、ご苦労だったな。メンデスもレンも元気そうで何よりだ」
「積もる話もあるだろうが、君たちも疲れているだろう。詳しい話は後日にしよう」
「新しいメンバーもいるようだし、新しいパーティーメンバーの簡単な紹介だけして貰えるかな?」
「初めまして、ギルドマスター。私は僧侶レベル10のレイリアです。こちらが魔法使いのサーシャ。そしてこちらがマッパーのリンです。メンデスさん達とはマーリン支部で出会い、アークワン迷宮の攻略を通してパーティーの絆を深めてきました。Cクラス冒険者となった今後も、一緒にパーティーとして活動するつもりでいます」
「うむ。ギルマスのトッドだ、宜しくな。メンデス、良いメンバーに恵まれたようだな。」
「はい」
「レイリアさん、サーシャさん、リンさん、これからもメンデスとレンを宜しく頼んだよ」
「はい、こちらこそお願いします」
「メンデス、報告書は今日中に提出するように」
「はい」
「それではご苦労様。…おっと、その前に、ギルドマスターとしてクエストを依頼する。依頼は急ぎではないから、ゆっくり休んでから取りかかってもらってかまわない。これが詳細だ、頼んだぞ」
「分かりました、ギルドマスター直々のクエスト、お受けいたします。それでは失礼します」
読んで頂き有り難う御座います。宜しければ、高評価、ブックマーク登録をお願いいたします。




