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元亀騒乱の始まり

 元亀年間は信長にとって人生二度目の苦難の時期である。信長の主要な出来事の大半がこの時期に起こっているという事実。これで何で織田家滅びなかったの? とつい思ってしまうぐらい滅茶苦茶だ。


 元亀元(一五七〇)年、信長は近江国中から力士を集めて相撲見物を催した。会場には我も我もと相撲取り達が詰めかけ、数えきれないほどだったという。最後まで勝ち残った二人には褒美を与え、召し抱えた。また、見事な相撲を見せた者には衣服を贈られたらしい。俺は参加していない、基本京から離れないので。


 その後、京に入った信長はまたも金に物を言わせて名物を徴収する。もうただの嫌がらせに近いな、逆らえない相手から寄越せと言われたら寄越すしかない。金を払うだけまだましなのか?


 そして御所造営のお祝いとして畿内近国の諸大名と能を観覧した。京での予定を終えた信長は兵を率いて越前へと向かう。


 越前か……、金ヶ崎の退き口が起こりますな。皆さん頑張ってください、俺は戦の役には立てないので京でお留守番です。良いんです、代わりに勝家が兵を引き連れて行くし、俺には他の任務があるんだから。サボっているわけでは断じてないんです。


 この越前攻め建前的には若狭征伐だったりする。去年の末辺りから信長と将軍は仲悪くなってきてたからなぁ、まあ将軍が一方的に嫌ってるだけだけど。信長は幕府の役職や官位を推挙するって申し出を全部断っていたからな、疑心を持たれてもしたかないかもしれないね。


 此度の戦も順調に城を攻略していく織田・徳川連合軍。金ヶ崎城を陥落させて、あとは木の芽峠を越えれば越前というところで凶報が届く。浅井家離反。快進撃は挟撃の危機に早変わりした。

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