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第九話 夜烏学校
第九話 夜烏学校
グンナール王はある問題に直面していた。
法律を作り、
行政を整え、
農地を守っても、
悪事そのものは消えない。
詐欺師はいる。
扇動家もいる。
盗賊団もいる。
暴力で生きる者もいる。
ある日、王は重臣たちに言った。
「捕まえて牢に入れるだけでは足りない。」
「なぜですか?」
王は笑った。
「彼らは人の心理を知っている。」
「利用しない方が損だ。」
重臣たちは不安そうな顔をした。
嫌な予感しかしない。
翌年。
王都郊外に奇妙な学校が建設された。
その名は――
夜烏学校。
表向きは更生施設。
だが実態は違った。
集められたのは、
元詐欺師。
元盗賊。
元闇商人。
元扇動家。
元用心棒。
普通なら処罰される人間たちだった。
初日の講義。
王自ら壇上に立つ。
「お前たちは悪事の才能がある。」
生徒たちは驚く。
王がそんなことを言うとは思わなかった。
「だから使う。」
さらに続けた。
「ただし国民を騙したら死罪。」
「外国の侵略者を騙すなら褒美。」
教室が静まり返った。




