―第0️⃣0️⃣1️⃣話― Googleマップの車に遭遇!その時、私が後悔した理由
日課の散歩をしていた、なんてことない昼下がりのこと。
目の前を、あの「特殊なカメラ」を積んだ車が通り過ぎました。
そう、Googleマップの写真撮影車です。
見つけた瞬間、私はいつもこう思ってしまうんです。
「……しまった!!」と。
事前にルートが知らされるわけでもないし、
準備なんてできるはずもない。
わかっているのに、なぜか「何かできたんじゃないか?」という、
言葉にならない後悔が込み上げてくるのです。
――――――
私はもともと、目立ちたがり屋ではありません。
むしろ人前に出るのは苦手で、
仕方なくスピーチをすれば、終わった後に
「ああ言えばよかった」
と一人反省会を始めるようなタイプです。
なのに、なぜか。 Googleマップの車に対してだけは、
妙な「準備不足感」を感じてしまう。
それはきっと、あのレンズの向こう側に
「半永久的な記録」
を感じているから。
いつか誰かが(あるいは未来の自分が)、その場所を検索したとき。
そこには「自分らしき人物」が刻まれている。
たとえ顔にぼかしが入っていたとしても、
そこに私がいたという証は残り続ける。
「せっかく残るのなら、自分らしい姿で写りたかった」
そんな小さな虚栄心というか、愛着のようなものが、
私の中に潜んでいたことに気づかされました。
――――――
そう考えると、不思議なものですね。
小説を紡ぎ続けているのも、根っこは同じなのかもしれません。
「ここに、自分が生きた証を刻みたい」
誰かに注目されたいというよりは、
自分という存在が確かにここにいたことを、何かの形にして遺しておきたい。
そんな切実な願いが、私にキーボードを叩かせているのでしょう。
思いがけない散歩の出会いから、自分の本性に触れた一日。
さあ、新しいネタも見つかったことですし、
今日も物語の続きを書いていくことにしましょう。




