【配信】2度目のおはよう。
「ぅにゅん♡あぅ……おぁよ…。おきたぁ…」
目覚めると優斗の腕に「絶対離さない」みたいなレベルで抱き着いていた。むしろ、腕を抱き締めていた。
「おう。起きたか。眠り姫。まだ、痛いだろ?今日はゆっくりでいいからな」
優斗って優しいなぁ。どうしよう。物凄く優斗の体温感じたくなってきた。ということで、抱き締めてもらおう。
「ねぇ、抱き締めて。あと、配信……したい」
「おう。了解」
いつも通りの短い返事なのに、まるで夫婦になったみたいで新鮮だ。とりあえず、今は優斗の体温を噛み締める。あったかい。本当にほかほかが来てる気がする。
ストロングなストロンチウムがバーニングファイアしてるぐらい幸せ。えっと……配信のタイトル考えないと。
そう思う心と裏腹に何故か私は優斗の唇にキスをしようとしていた。ぽかぽかに身を焦がされたのかもしれない。おかしいな。
柄じゃねぇよなあ!!!でも、女の子だからいいよね?
「そのままだと唇に当たるぞ?」
「いいの」
そんな会話をして唇にキスをして、舌を絡める。優斗の味がする。優斗の味を噛み締めてると目で「後で覚悟しろ」と言われた気がした。とりあえず、そろそろ切り上げて配信をしよう。
そう思い立ち、サムネイルもそこそこに配信を始める。
「配信だーーー!!!!!!」
『待ってた』
『相変わらずの声量で草』
『なんかツヤツヤじゃね?』
「あ、……抱かれた!!!とかじゃないからな」
『抱かれたんだろうなぁ』
『3秒で自滅するタイプで草』
「ちっがうから。……その…凄く…太かった……けど。鉄火巻美味しかった」
『絶対違う方で草』
『それな』
「そうだな。輝奈子パン美味かったぞ。なんか案件あるんだっけ?」
そんな雑な案件あるか?しかも、まだ、「受けようと思います」の段階なんだよ。何も決まってねぇよ。何言えと?
「あ、えっと……。春のパンのお祭りで有名なところとコラボしようかなっとお誘いをもらって受けようと思っています。思っている段階です」
『そんな案件ある?』
『史上類を見ない、思っている段階の案件配信』
「あと、歌……とか出したいなぁ。前の体では3オクターブ出たし、HiFまでは出たからある程度歌えるし、歌詞も……考えたり、考えなかったり、思いついたり思いつかなかったりするので……。私に!!歌を!!ください!!」
『この人面白くて草』
『これぞインフィニティ』
『案件くれと叫ぶインフィニティ犬』
『いや、猫だろ?』
「お前、また、沢山仕事増えるぞ?それでいいのか?」と優斗に言われ、俺……いや私!!!は「うん。優斗となら何でもできると思う」と返す。
くらえ、美少女スマイル。
『可愛らしい美少女スマイルで草』
『虚勢チワワインフィニティで草』
「わぁったよ。くらえ、美少女の歌声」
そう言って自分の小説に出した歌を歌う。そう、『caught in a shower』である。
『美少女ボイスで草』
『そう言えばあったなぁ』
『まだ、簡単な方のやつ』
『男性が全部裏声で歌っていることは考慮しない』
「お前またばら撒いたよな?覚悟しろよ」
「にゅん♡……あぅ……」
『優斗さんには勝てないんだな』
『回収されるインフィニティで草』
「ということで終わるぞ。インフィニティは、この後反省させます」
その配信が終わった後、沢山『わからせ』られたので、きっともう「まだ………」なんて言えなくなってしまう。
おやすみ、俺。
おはよう……『私』




