真田優斗編-眠り姫の横で-
腕に抱き着かれて何時間経っただろう。可愛い生き物がさらにくっついている気がする。さすがに腕が痺れそう。
腕を引き抜こうとすると、「にゃん♡……やぁだ。私の……」と物凄くエロ可愛い反応をしてきた。おいおい、「にゃん♡」はダメだろう。可愛すぎる。
ほっぺプニプニぐらいは許されるだろうか。吸い付くような肌だし、物凄く柔らかい。肉まんだなぁ。布団から覗く、胸の膨らみも可愛すぎる。
一般的、というか普通にここまで信頼関係作ってたら一線超える気もする。でも、寝てるのを襲うのは違う。やっぱりロマンチックなホテルで飲んだ後、街の夜景を見ながらってのが乙だよな。
「にゃん♡ゆぅ…と…わたし……かわいい?」
このタイミングでその寝言は抱いてほしいのか?まだ、抱いてはダメな気がするから、抱き着かれている左手とサンドイッチすることにした。
抱かずに抱き締めよう。可愛すぎる、この生き物を。なんで、俺がブレーキかけてるんだろうか。本来、というかなんというか、女性のほうがリスクあるわけで。
コレが童貞だと言われるなら、それで良い。俺は彼女を守護りたい。久遠なら「守護大名じゃないけどな」とか「じゃあ地頭はどこに置く?」とか言いそう。
そんな予想ができてしまうくらい、アニキが……いや、輝奈子が………いや、やっぱり輝奈子も含めたアニキが大好きだ。
『大好き』も『愛してる』も何だが薄くて、適切な言葉が見つからない。ただ、しいて無理あり言葉にするなら、サムシングほかほかburns in my heart.だろうな。
心がほかほかして、こたつに2人で入っている妄想をしてしまった。きっと、その時俺は横で輝奈子の寝顔を見ながら、いや、輝奈子が寝た時、布団に移すのが俺の仕事になるんだろうなぁ。
どうしよう。ほかの誰にも見せたくないし、心配だ。でも、アニキとしての輝奈子の強さを信じてるし、輝奈子のしたいようにさせてあげたい気持ちもある。
「ぅにゅん♡ストロンチウムがストローでストロング……ウィークポイント…を……ストロングポイントに……。今週のウィークリーウィークポイントは……空……飛ぶなよ…エビ。恵比寿……」
何の夢見てるんだ?ストロンチウムまた出てるし、またエビが空飛んでるんだろうし、就活みたいなストロングポイントとウィークポイントが出てるし、アニキの脳内は、わからん。しかもウィークリーウィークポイントってなんだよ。そんな占いあってたまるか。
俺も寝てやろうかな。そう思うのに、横で眺めていたくて、眠たくなるまで眺めていよう。




